スペイン風オムレツほうれん草で作る栄養満点の絶品レシピ

スペイン風オムレツにほうれん草を加えると、栄養価がぐんとアップします。でも下処理を間違えると、せっかくの鉄分がほとんど吸収されないって知っていましたか?

スペイン風オムレツとほうれん草で作る栄養満点レシピ

ほうれん草を下茹でしてから使えば安心、と思っていませんか?実は下茹で3分以上でほうれん草の鉄分は約50%失われ、せっかくの栄養が半減します。


この記事のポイント
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ほうれん草の下処理が命

下茹で時間を1分以内に抑えることで、鉄分などの水溶性栄養素の流出を最小限に防げます。

🍳
じゃがいもとの黄金比率

じゃがいも2個・卵4個・ほうれん草1束の比率が、崩れにくくふんわり仕上がる基本バランスです。

作り置きで時短を実現

冷蔵保存で3日間おいしく食べられるので、週末に作っておけば平日のお弁当や朝食に大活躍します。


スペイン風オムレツとほうれん草の基本レシピと材料の選び方


スペイン風オムレツ(トルティージャ)は、スペインの家庭料理として何世紀にもわたって愛されてきた一品です。日本のふわとろオムレツとは異なり、じゃがいもと卵をベースにしっかりと焼き固めるのが特徴で、冷めても美味しく食べられます。そこにほうれん草を加えることで、彩りと栄養価が一気に高まります。


基本の材料(直径20cmのフライパン1台分)は以下のとおりです。


  • 卵:4個(Mサイズ)
  • じゃがいも:中サイズ2個(約300g)
  • ほうれん草:1束(約200g)
  • 玉ねぎ:1/2個
  • オリーブオイル:大さじ4~5
  • 塩:小さじ1/2
  • こしょう:少々


じゃがいもはメークインと男爵、どちらを使うかで食感が大きく変わります。メークインは煮崩れしにくくしっとりとした仕上がりになり、男爵はホクホクとした食感になります。スペイン風オムレツはしっかりした形に仕上げたいので、メークインを選ぶほうが断然おすすめです。


ほうれん草は、葉が濃い緑色でハリがあるものを選びましょう。根元が赤みを帯びているものは甘みが強く、特においしいとされています。旬は11月〜2月の冬場で、この時期のほうれん草はビタミンCの含有量が夏の約3倍になるというデータもあります。つまり冬に作るのが最もお得です。


スペイン風オムレツに入れるほうれん草の下処理と正しい下茹でのコツ

ほうれん草の下処理は、スペイン風オムレツの仕上がりを左右する重要な工程です。多くの方が「しっかり茹でたほうがアクが抜ける」と考えがちですが、これが栄養損失の大きな落とし穴になります。


正しい手順はシンプルです。


  1. 大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を少量加える(100mlにつき1g程度)
  2. 根元から先にお湯に入れ、全体で30秒〜1分以内に引き上げる
  3. すぐに冷水に取り、水気をしっかり絞る
  4. 3〜4cmの長さにカットする


茹で時間は1分以内が鉄則です。ほうれん草に含まれる鉄分やビタミンCは水溶性であり、茹で時間が3分を超えると約50%が流出するという研究結果が報告されています。はがきの横幅(約15cm)ほどの鍋の深さでも、少量のお湯では温度が下がってしまうため、必ず大きな鍋を使いましょう。


水気の絞り方も重要です。しっかり絞らないと、卵液がゆるくなって焼き固めにくくなります。キッチンペーパーで押さえてからさらに手で絞る二段絞りが、余計な水分を取り除く確実な方法です。これが基本です。


なお、ほうれん草のアク(シュウ酸)が気になる方は、下茹で後にしっかり水にさらすことで十分に対処できます。腎臓結石のリスクがある方は医師に相談するとよいでしょう。


スペイン風オムレツのふんわり・崩れない焼き方と返し方のコツ

スペイン風オムレツで最も難しいのが「ひっくり返す工程」です。ここで失敗して形が崩れてしまうという方が多いのではないでしょうか。


じゃがいもと玉ねぎをオリーブオイルでじっくり炒めることが、まず大切です。中火より少し弱い火で約10分、じゃがいもに竹串がすっと通るまで火を通します。焦らずにここで時間をかけることがポイントです。


卵液を作るときは、卵4個をしっかりほぐしてから炒めたじゃがいも・玉ねぎ・ほうれん草を加え、全体をよく混ぜます。塩とこしょうで味を調えたら、約10分間なじませます。この「なじませ時間」を取ることで、卵液がじゃがいもの隙間まで入り込み、崩れにくい構造になります。


焼くときはフライパンをよく熱し、オリーブオイルを大さじ1〜2追加してから卵液を流し込みます。弱火〜中弱火で約5分、フライパンを少し揺らしながら周囲がふんわり固まってきたら返す合図です。


ひっくり返す方法として最もリスクが低いのが、フライパンより一回り大きい平らなお皿を使う方法です。フライパンの上にお皿を乗せ、両手でしっかり押さえながら一気に反転させ、生の面を下にしてフライパンに戻します。この一連の動作は素早く行うのが成功のコツです。ためらうと形が崩れます。


返した後は弱火でさらに3〜4分焼けば完成です。竹串を刺してみて、中心部に生の卵液がついてこなければ火が通っています。意外ですね。


スペイン風オムレツとほうれん草の栄養価と鉄分・ビタミン吸収アップの組み合わせ

スペイン風オムレツにほうれん草を加えることは、栄養面でも非常に理にかなっています。ほうれん草は100gあたり鉄分を約2.0mg含んでおり(文部科学省「日本食品標準成分表2020年版」より)、卵との組み合わせは吸収率アップに大きく貢献します。


ほうれん草に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」と呼ばれる種類で、ヘム鉄(肉・魚に多い)と比べて吸収率が低い(約2〜5%)のが弱点です。しかしビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が約3倍に高まります。このレシピでは下茹でを短時間にとどめることでほうれん草のビタミンCを保持しつつ、じゃがいも(ビタミンCが豊富)と組み合わせることで鉄分の吸収効率を大幅に高められます。これは使えそうです。


また、卵に含まれるビタミンB12や葉酸は、ほうれん草の葉酸と相互に補完し合う関係にあります。特に妊娠中や授乳中の方にとって、葉酸の摂取は非常に重要です。1食分(全体の1/4程度)で、葉酸を約80〜100μg摂取できると推定されます。


オリーブオイルを使用することも、ポイントです。ほうれん草に含まれるβカロテンは脂溶性であり、油と一緒に摂ることで吸収率が格段に上がります。バターや植物油でも効果はありますが、オレイン酸を豊富に含むオリーブオイルは心臓血管系の健康維持にも良い影響があるとされているため、一石二鳥です。


栄養素 含有量(1食分目安) 効果
鉄分 約1.2mg 貧血予防・疲労回復
葉酸 約80〜100μg 細胞再生・妊婦さんに重要
ビタミンC 約15〜20mg 鉄分吸収促進・免疫力アップ
たんぱく質 約10〜12g 筋肉・肌の維持
βカロテン 約1500μg 抗酸化作用・目の健康


スペイン風オムレツとほうれん草の作り置き・保存・アレンジ活用術

スペイン風オムレツの大きな魅力のひとつが、作り置きに適していることです。完成したオムレツは粗熱を取ってからラップをして冷蔵庫に入れれば、3日間は十分においしく食べられます。翌朝の朝食や、子どものお弁当にも対応できる万能さが人気の理由です。


冷凍保存もできます。1食分ずつカットしてラップに包み、冷凍用保存袋に入れれば約1ヶ月間保存可能です。解凍は電子レンジで1切れあたり600Wで約2分が目安です。ただし、じゃがいもは冷凍すると食感がやや変化するため(スポンジ状になることがある)、冷凍には向かないという意見もあります。食感を気にする方は冷蔵保存3日以内に食べ切るのがおすすめです。


アレンジの幅も非常に広いのが、このレシピのメリットです。


  • サンドイッチ具材として:薄くスライスしてバゲットに挟むと、スペインの屋台料理「ボカディージョ」風になります。お弁当にも最適です。
  • スープと合わせて:コンソメスープやトマトスープと組み合わせると、手軽に一汁一菜の献立が完成します。
  • ケチャップ×チーズでアレンジ:焼く前の卵液にピザ用チーズを大さじ2加えると、子どもが喜ぶチーズ風味のオムレツになります。
  • 豆腐でヘルシーアレンジ:じゃがいもの代わりに木綿豆腐(水切りしたもの)を使うと、糖質を約60%カットしたダイエット向けレシピになります。


毎回同じ味に飽きたときは、ほうれん草をブロッコリーやズッキーニに変えてみるだけで気分が変わります。冷蔵庫の残り野菜を活用できるのも、この料理の大きな強みです。作り置きできる、これだけ覚えておけばOKです。


参考情報として、ほうれん草の栄養素と調理による変化については農林水産省の「食事バランスガイド」関連ページや文部科学省の日本食品標準成分表が信頼性の高い情報源となっています。


ほうれん草の栄養素詳細(文部科学省・日本食品標準成分表2020年版)。
文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」


鉄分と非ヘム鉄の吸収率・ビタミンCとの関係についての参考情報(厚生労働省)。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」






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