スリランカ料理カレー以外の絶品メニューと家庭で作れる料理を紹介

スリランカ料理はカレーだけじゃない!ホッパー、コットゥ、ポルサンボルなど知られざる絶品メニューが勢ぞろい。日本のスーパーで手に入る材料で作れる家庭料理もご紹介。あなたはスリランカの本当の食文化をもう知っていますか?

スリランカ料理カレー以外にも種類が豊富で家でも楽しめる

スリランカ料理はカレーだけでも10種類以上あるのに、カレー以外のメニューがほぼ知られていません。


🍽️ この記事のポイント3つ
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カレー以外のメニューが豊富

ホッパー・コットゥ・ランプライスなど、スリランカにはカレー以外にも個性的な料理が10種類以上あります。旅行前に知っておくと食事がグッと楽しくなります。

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スパイスで健康メリットあり

ターメリック・シナモン・クローブなど、スリランカ料理に使われるスパイスには抗酸化・抗炎症作用が科学的に認められています。日常的に取り入れることで健康面の恩恵も。

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日本のスーパーで再現できる

ポルサンボルやコットゥは、ココナッツファインや米粉など日本のスーパーで手に入る材料があれば自宅でも作れます。特別な道具がなくてもOKです。


スリランカ料理カレー以外の定番メニュー一覧と特徴

スリランカ料理と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのはカレーでしょう。でも実は、スリランカの食文化はカレー中心ではありません。カレーはあくまで「おかず」のひとつであり、スリランカには朝食・軽食・主食・デザートにわたる多彩なジャンルの料理が揃っています。


主なメニューを整理しておきましょう。


料理名 ジャンル 特徴
ホッパー(エッグホッパー) 朝食・主食 米粉+ココナッツミルクのお椀型クレープ
ストリングホッパー 朝食・主食 米粉を麺状に押し出して蒸したもの
コットゥ・ロティ 屋台・夕食 ロティを刻んで炒めた焼きそば系
ランプライス 主食 バナナの葉に包んで焼いたご飯のパック
ビリヤニ 特別食・主食 スパイス炊き込みご飯
ポルサンボル 副菜 ココナッツのふりかけ
キリバット 朝食・お祝い ミルク(ヤシ)炊きご飯
ワデ(ワデー) 軽食・おやつ レンズ豆を揚げたドーナツ型スナック
アンブルティアル おかず マグロをゴラカスパイスで煮た南部伝統料理


これだけ見ても、スリランカ料理がいかに幅広いかがわかります。つまりカレー以外の料理の方がむしろ多いということですね。


スリランカ料理全体に共通する特徴は、ココナッツを多用すること、スパイスで素材の旨みを引き出すこと、この2点が基本です。ベジタリアンやヴィーガンの人でも食べられるメニューが多く、野菜・豆類が豊富なのも大きな魅力のひとつです。


スリランカ料理カレー以外のホッパーとストリングホッパーの食べ方

ホッパー(現地語:アーッパ)は、スリランカを代表する朝食です。米粉とココナッツミルクを混ぜて発酵させた生地を、お椀型の小さな鍋で薄く焼き上げます。外側の縁がパリパリで、真ん中はふんわりとした食感。この独特のコントラストが一度食べたらクセになる理由です。


中でも人気なのが「エッグホッパー」。生地を焼く途中で卵を落とし、半熟に仕上げたもので、見た目はまるで小さな巣のよう。カレーやサンボル(薬味)をちょっと乗せて食べるのが現地流です。これは使えそうです。


ストリングホッパーはまた別の料理で、米粉の生地を麺状に押し出して丸く蒸したものです。見た目はそうめんを巣のように丸めた感じで、直径約10cm(名刺の短辺より少し大きいくらい)のサイズ感。淡白な味なので、ゆるいカレーやポルサンボルをかけて食べると抜群に合います。消化が良く油分が少ないため、胃に優しい朝食として現地の人々に日常的に食べられています。


日本ではエッグホッパーを出すスリランカ料理店が増えており、東京・大阪などの大都市では専門店も見つかります。旅行前にまず国内で試してみるという手もあります。食べやすさから言えば、ホッパー系は辛さを自分で調整できるので、辛いものが苦手な主婦の方にも特におすすめです。


スリランカ料理カレー以外の大人気・コットゥロティの魅力と作り方

コットゥ・ロティは、スリランカの屋台でNo.1の人気を誇るソウルフードです。ゴダンバ・ロティと呼ばれる薄焼きパンを細かく刻み、野菜・卵・肉・スパイスと一緒に大きな鉄板の上で豪快に炒め合わせた料理。食感はもちもちとしたロティ粒が主役で、日本でいえば焼きそばのパン版といった感覚です。


屋台で作るときの金属ヘラが鉄板をカチャカチャと叩く音は、スリランカの夜の風物詩。「コットゥ」という名前は、シンハラ語で「みじん切りにする音」に由来するという説もあるほどです。意外ですね。


コットゥは、日本の家庭でも比較的再現しやすい料理のひとつです。国内のスリランカ料理レストランでも提供されているので、食べたことがない方はまず外食で確かめてみるといいでしょう。自宅で作る場合は以下のポイントを押さえると本格的な仕上がりになります。


  • 🥞 薄焼きパン(ゴダンバ・ロティ)の代わりに、市販のパイ生地や厚手のクレープ生地を細かく切って使う
  • 🧅 玉ねぎ・キャベツ・にんじんなど冷蔵庫にある野菜を炒め合わせる
  • 🌶️ コリアンダーターメリックチリパウダーを小さじ1ずつ入れるとスパイス感が出る
  • 🥚 仕上げに卵を加えてさらに炒め合わせると本格的な味に近づく


辛さはチリの量で自由に調整できます。子供向けには唐辛子を減らし、コリアンダーとターメリックだけにするとマイルドで食べやすくなります。家族全員が楽しめる一皿に仕上がりますね。


スリランカ料理カレー以外で主婦が自宅で作りやすいポルサンボルとランプライス

スリランカ家庭料理の中でも、特に日本の主婦が取り入れやすいのがポルサンボルとランプライスのふたつです。どちらもカレーなしでも成立する料理であり、普段の食卓に取り入れやすい点が魅力です。


ポルサンボルは、スリランカ版のふりかけとも呼ばれるほどシンプルな副菜です。材料は乾燥ココナッツファイン・赤玉ねぎのみじん切り・チリパウダー・塩・レモン汁の5つだけ。すべてを混ぜ合わせるだけで完成するので、調理時間は約5分です。スリランカ人家庭では毎日のようにご飯のおかずとして登場します。


日本でのアレンジとして人気なのが、ポルサンボルにかつお節を加えるやり方。ポル(ポル=ポルサンボルのポル)はシンハラ語でそもそも「ヤシ(ナッツ)」を意味し、スリランカでも干し鰹(モルディブフィッシュ)を加えることがあります。和のかつお節と相性が良く、日本人好みのコクが生まれます。これが条件です。


  • 🥥 乾燥ココナッツファイン 大さじ3(スーパーやカルディで購入可)
  • 🧅 赤玉ねぎのみじん切り 大さじ1
  • 🌶️ チリパウダー 小さじ1/2(辛さ調整可)
  • 🐟 かつお節 大さじ2(旨みアップ)
  • 🍋 レモン汁 大さじ1
  • 🧂 塩 小さじ1


上記をボウルで混ぜ合わせるだけで完成です。冷蔵庫で3日ほど保存でき、ご飯・ロティ・そのままおつまみとしても使えます。


ランプライスは少し手間がかかりますが、見た目のインパクトが大きく、パーティーや子供の誕生日にも喜ばれます。ご飯・チキン・野菜のカレーをバナナの葉(またはアルミホイル)に包んでオーブンで15〜20分焼くだけで、バナナの葉の香りが移りスリランカ気分満点の仕上がりに。バナナの葉はアジア系スーパーやネットショップで購入できます。


スリランカ料理を自宅で再現したい方向けには、専門のスパイスセットも販売されています。アハサ食堂(ahasa-lanka.com)ではポルサンボル用のスパイスセットが販売されており、初心者でも失敗しにくい構成になっています。初めての方はこうしたセットから試してみるのがおすすめです。


参考:ポルサンボルの材料・作り方の詳細はこちら
ポル サンボル(スリランカのコナッツふりかけ)のレシピ – tirakita.com


スリランカ料理カレー以外のスパイスが持つ健康効果と家庭での活用法(独自視点)

スリランカ料理がカレー以外のメニューでも注目されている理由のひとつは、スパイスをふんだんに使っている点です。コットゥにもポルサンボルにもキリバットにも、ターメリック・シナモン・クローブ・クミンなどのスパイスが必ずといっていいほど使われています。


スリランカはそもそも「スパイスの島」と呼ばれるほど、世界有数のスパイス産地です。特にシナモンは世界品質の「セイロンシナモン」として知られ、スパイシー丸山氏のような料理研究家も「スリランカのシナモンは別格」と評するほど。価格も一般スーパーで販売されているカッシア種(中国・ベトナム産)の約2〜3倍ですが、香りの上品さと健康効果の面で明確な差があります。


各スパイスの主な健康効果をまとめると以下のとおりです。


  • 🟡 ターメリック:主成分クルクミンに強力な抗酸化・抗炎症作用。肝機能サポートの効果も研究で確認されている
  • 🟤 セイロンシナモン:抗酸化作用・血糖値の緩やかな上昇を助ける効果が報告されている
  • 🔴 唐辛子(カプサイシン:代謝アップ・満腹感の維持。一時的に体温を上げて脂肪燃焼を助ける
  • クローブ:抗菌・抗炎症作用。歯や歯茎のケアにも使われる
  • 🟢 カレーリーフ:血糖値のコントロールをサポートする成分を含む(スリランカ固有のハーブ)


スリランカ料理の健康的な側面は、油をほとんど使わない調理法にもあります。動物性の油脂ではなくコナッツオイルを使うため、インドカレーに比べてずっとあっさりしています。健康面のメリットが大きいということですね。


家庭でスリランカ料理を作る際に健康効果を最大化するコツは、スパイスを「炒めてから使う」こと。油でスパイスを30秒ほど炒める「テンパリング」という工程を加えると、スパイスの香り成分と有効成分が油に溶け出し、素材全体に均一に行き渡ります。この一手間を加えるだけで、仕上がりの風味と栄養面の吸収率が大幅に変わります。


また、スリランカ伝統医学のアーユルヴェーダでは「朝食に薬草粥(コラキャンダ)を食べると、胃腸が整い一日のコンディションが良くなる」とされています。コラキャンダはゴツゴラ(ツボクサ)などのハーブをおかゆに混ぜた料理で、スリランカ人が昔から実践してきた朝の健康習慣です。日本でもゴツゴラの葉(クミスウルクとも呼ばれる)はアジア系スーパーやネット通販で入手可能なので、興味がある方はぜひ試してみてください。


スパイスの健康効果に関する詳しい研究内容はこちらも参考に。


【スパイスドクター監修】スパイスがもたらす脳や心身への影響 – neuro.yokohama