豆乳おかきは、ふつうのおかきよりもヘルシーだと思っていませんか?実は、豆乳炊きのもち米には大豆イソフラボンが含まれており、更年期の不調を緩和した研究例(大豆イソフラボン40mg・4週間摂取)もあるほど、女性の健康に深く関わる成分が入っています。
「銀座中条」という名前を見て、老舗の和菓子屋を想像する方も多いかもしれません。じつは、「豆乳おかき 銀座中条」は、あの「東京ばな奈」や「シュガーバターの木」「ねんりん家」などのヒットブランドを手がける、株式会社グレープストーンが運営していたブランドです。
グレープストーンは1978年に設立され、1991年に東京ばな奈の発売を開始。その後も「銀のぶどう」「鎌倉五郎本店」など次々とヒットを生み出してきた菓子メーカーです。銀座5-6-15に本社を構え、銀座という地の利を活かしたブランド展開を得意としています。
「銀座中条」は、その銀座5丁目の本店「江戸座」を中心に、大丸東京店・松坂屋銀座店・大丸浦和パルコ店・羽田空港店(第1ターミナル)でも展開していました。赤い壁と白い天井が特徴的な店内は、おかきを焼き上げる「炎の赤」をイメージしたデザインで、銀座らしい上品な雰囲気でした。
つまり、大企業のブランドということですね。
「老舗の職人さんが作る小さなお店」というイメージを持っていた方には少し意外かもしれませんが、だからこそ品質管理が行き届き、全国の百貨店や空港でも安定して購入できる環境が整っていたのです。手土産やギフトとして選びやすかった理由の一つでもあります。
参考:銀座中条を展開していたグレープストーンの事業概要
株式会社グレープストーン 事業概要
「豆乳おかき」という名前を聞いたとき、「おかきの上に豆乳の風味がかかっているのかな?」と想像する方が少なくありません。これが案外、正確ではありません。
銀座中条の豆乳おかきが特別な理由は、もち米を炊く段階から豆乳を使うことにあります。ふつうのおかきはもち米を水で炊きますが、銀座中条では水のかわりに豆乳だけでもち米を炊き上げます。大豆の旨みをもち米全体に染み込ませ、生地の段階から豆乳の風味が入っているわけです。
この「豆乳炊き」は、火加減が非常に難しく、手間のかかる独自製法として製法特許出願中でした(当時)。だからこそ他の商品との差別化が明確で、「かむほどに、かすかに甘くまろやかな後味」が生まれるのです。
食感で言えば、外はカリッとしていて、中はもっちり。この対比が、一度食べるとクセになると多くの購入者から評判でした。一般的なおかきと食べ比べてみると、まず「軽さ」が違います。豆乳の植物性タンパクがもち米に溶け込んでいるため、胃にもたれにくく、普通のおかきに比べてお腹にたまりにくいという口コミも多く見られました。
これは使えそうです。
おかきの表面の味付けは、豆腐料理にちなんだ「焼やっこ」「豆やっこ」「やっこ揚げ」などのシリーズ名が特徴的で、大豆つながりのユニークなネーミングが楽しめました。素材の旨みで成立している生地だからこそ、表面の味付けはあっさりと仕上げられており、素材の味を大切にするという哲学が一貫していました。
銀座中条では、豆乳炊きの生地を活かしたさまざまな商品が揃っていました。その中でも、多くの購入者から「一番人気」として挙げられていたのが次の商品です。
| 商品名 | 特徴・口コミ | 価格帯(当時) |
|---|---|---|
| 豆乳あられ 焼とうもろこし味 | おかき部門で一番人気。コーンポタージュのような香ばしさ | 小袋 約450円 |
| 焼やっこ | 豆腐の焼きやっこをイメージ。まろやかな醤油風味 | 詰め合わせに入ることが多い |
| 豆やっこ | 豆乳感がより強い。やさしい甘みがクセになる | 詰め合わせに入ることが多い |
| 豆乳ちょこあられ | チョコとおかきの意外な組み合わせ。甘じょっぱさが好評 | 詰め合わせ・単品で展開 |
| やっこ揚げ | 揚げだし豆腐をイメージ。カリッとした食感が特徴 | 試食でも人気 |
| わさび味 | ピリッとした辛さと豆乳のまろやかさがバランスよく融合 | 単品・詰め合わせ |
春限定として「焼やっこ」「豆やっこ」「豆乳ちょこあられ」などをセットにした季節限定品が登場することもありました。贈答用には、缶入りの「大寄せ」シリーズも展開されており、バリエーション豊かな詰め合わせが主婦層の手土産・ギフト需要に応えていました。
お気に入りを単品で買うか、詰め合わせでいくつかの味を楽しむかで選び方が変わります。初めて購入する場合は、詰め合わせから始めるのがおすすめです。
店内では全種類の試食が可能でした。これはいいことですね。買う前に自分の好みの味を確かめられるのは、主婦にとって嬉しいポイントでした。
豆乳おかきを「おやつ」として食べていたとしたら、実は知らないうちに女性の体にうれしい成分を摂っていたかもしれません。
豆乳には大豆イソフラボンが豊富に含まれています。大豆イソフラボンは、化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)に似ているため「植物エストロゲン」とも呼ばれ、女性の体に多くのメリットをもたらすことが研究で明らかになっています。銀座中条の豆乳おかきは、もち米を豆乳で炊き上げることで、生地そのものに大豆由来の成分が含まれているのが特徴です。
具体的に期待できる効果を整理すると、次のようになります。
大豆イソフラボンが原則です。ただし、過剰摂取には注意が必要です。食品安全委員会によると大豆イソフラボンの摂取目安量は1日あたり70〜75mgとされており、おかきだけで過剰になることはまずありませんが、豆腐・豆乳・納豆なども日常的によく食べる方は、トータルの摂取量を意識しておくことをおすすめします。
参考:大豆イソフラボンの各種効果を詳しく解説
大豆イソフラボンのメリットいっぱいな効果(豆乳生活)
「豆乳おかき 銀座中条」のブランドや商品を探している方の中には、「なぜ見つからないのだろう?」と感じている方もいるかもしれません。それには明確な理由があります。
2012年5月をもって、「豆乳おかき」は販売を終了しています。公式発表(グレープストーン ニュースリリース、2012年5月22日)によれば、「豆乳おかき」の販売終了に伴い、豆乳炊きならではのおいしさを引き継いだ後継ブランドとして「銀座 まめはな」が誕生しました。
「銀座 まめはな」は、ころころと丸くかわいらしい6種のお味の「豆乳あられ」と、厚みと焼き加減が生み出す絶妙な歯ごたえの「豆乳醤油せんべい」を看板商品として展開。江戸の小粋さをモチーフにした、バラの花をあしらった華やかなパッケージが特徴でした。
ところが、この「銀座 まめはな」も2022年6月下旬の販売をもってブランドが終了しています。同年4月には大丸東京店が閉店し、6月下旬に全ブランド終了という流れになりました。銀座本店「江戸座」も2012年8月15日に銀座本社ビル建築のため閉店しています。
つまり、現在は「豆乳おかき 銀座中条」も「銀座まめはな」も新品の購入はできない状況です。
これは残念ですね。しかし、インターネットのフリマサイトや中古品市場では稀に缶入り商品などが流通しているケースもありますが、食品の場合は消費期限と衛生面に十分注意が必要です。豆乳おかきを懐かしんでいる方や、当時の味を誰かに伝えたい方は、グレープストーンが現在展開している他のブランドを手土産の選択肢として検討するのもよいでしょう。
参考:「豆乳おかき 銀座中条」販売終了の公式アナウンス
豆乳おかき販売終了のお知らせ(グレープストーン公式)
参考:「銀座まめはな」ブランド終了のお知らせ
「銀座まめはな」ブランド終了のお知らせ(グレープストーン公式)
「銀座中条の豆乳おかきをどうしてももう一度食べたい」「あの食感を自分でも試してみたい」という声は、今でもSNSや口コミサイトで見かけます。実は、豆乳炊きのおかきの考え方を応用すれば、家庭でも近い食感のものを作ることができます。これは独自の視点ですね。
市販のもち粉(もち米を粉にしたもの)に無調整豆乳を加えて生地を作り、薄く伸ばして焼く「手作りあられ」は、材料がシンプルでコストも低く、主婦の料理趣味や子どもとの手作りおやつにも適しています。豆乳を使うことで、普通の水炊きよりもまろやかで香ばしい風味が生まれます。
手作りする際のポイントをまとめると、次のようになります。
もち粉は100gあたり約100〜150円程度でスーパーでも手に入り、豆乳と合わせてもトータル材料費は数百円以内におさまります。市販のおかきの詰め合わせが1,000〜2,000円程度することを考えると、家計管理を意識する主婦にとってコストパフォーマンスのよい選択肢です。
また、銀座中条の「豆乳炊き」の発想を取り入れた豆乳スイーツ・豆乳おやつは、現在も様々なメーカーから発売されています。市販品を探したい場合は、「豆乳あられ」「豆乳おかき」というキーワードで検索すると、代替品となりうる商品が複数見つかります。
参考:あられ・おかきの栄養について詳しく解説
あられ・おせんべいの魅力(全国米菓工業組合)