ブイヨンキューブをコンソメで代用するときの正しい量と注意点

ブイヨンキューブがないときコンソメで代用できると知っていても、同じ量を使ってしまっていませんか?塩分の違いや換算方法、鶏ガラ・麹など他の代用品まで詳しく解説します。

ブイヨンキューブをコンソメで代用する正しい方法と注意点

コンソメキューブ1個を同量のブイヨン代わりに使うと、料理の塩分が2倍近くなることがあります。


この記事の3つのポイント
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ブイヨンとコンソメは「塩分量」が大きく違う

ブイヨンキューブはほぼ無塩のだし、コンソメキューブは1個あたり塩分約2.3g含む。同量で代用すると塩辛くなる。

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代用するときは「7〜8割の量」が目安

ブイヨンキューブ1個の代わりにコンソメキューブを使うなら、まず2/3〜3/4量から入れて、塩加減を見ながら調整するのが正解。

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コンソメもブイヨンもないときの代用品もある

鶏ガラスープの素・和風だし・塩麹など、家にあるものでも代用可能。それぞれの特徴と向いている料理を知っておくと便利。


ブイヨンキューブとコンソメキューブの違いを正しく理解する


ブイヨンとコンソメは、スーパーの棚に並んで売られていることもあって「だいたい同じもの」と思っている方も多いですよね。でも実は、この2つは製法も役割も明確に異なります。


ブイヨン(仏語:bouillon)は、牛骨や鶏ガラ、玉ねぎ・セロリ・にんじんといった香味野菜、ローリエなどのハーブを鍋に入れ、3〜4時間かけてじっくり煮出した「だし汁」です。日本でいえば昆布や鰹節で取る「和風だし」にあたる存在で、ポイントは塩味がついていないこと。素材のうまみだけを抽出した、クセのないベーストとして機能します。


コンソメ(仏語:consommé)は、ブイヨンをベースにさらに肉のエキスを加え、卵白でアクや濁りを取り除いて仕上げた「完成されたスープ」です。フランス語でconsommé=「完成された」という意味があり、塩で味を調えているためそのまま飲めます。


つまり、ブイヨンとコンソメの最大の違いは「塩気があるかどうか」です。


市販品で見ると、味の素KKのコンソメ(固形)1個(5.3g)には塩分が約2.3g含まれています。一方、ネスレのマギーブイヨン(顆粒)1本(4g)の塩分も約2.3gとなっており、市販のブイヨンキューブはコンソメキューブとほぼ同等の塩分をもつ製品も多いです。ただし、これは市販品が使いやすさを優先して塩分を添加しているためで、本来のブイヨンの概念(無塩のだし)とは異なります。代用するときは必ずパッケージの成分表で塩分量を確認することが基本です。


































項目 ブイヨンキューブ(例:マギー) コンソメキューブ(例:味の素KK)
原材料 肉・野菜エキス+スパイス 肉・野菜エキス+スパイス+調味塩
塩気 少ない(製品による) しっかりある
味の濃さ あっさり・素材の風味が主体 しっかり・うまみが強い
そのまま飲める? △(薄い) ○(スープとして成立)
向いている料理 ポトフ・シチュー・カレー・ポタージュ コンソメスープ・炒め物・パスタ


参考:ブイヨンとコンソメの塩分比較など成分情報
ブイヨン・コンソメ・鶏ガラスープの違いと塩分(減塩専門サイト)


ブイヨンキューブをコンソメで代用するときの正しい量と換算方法

代用するなら少なめが原則です。


ブイヨンキューブを手元のコンソメキューブで代用したい場合、まず気をつけたいのが「量をそのまま置き換えない」こと。コンソメはブイヨンよりも塩気とうまみが強いため、レシピに書かれているブイヨンと同量を使うと、完成した料理が塩辛くなってしまいます。目安として2/3〜3/4量から入れて、味見しながら足していくのが安全です。


固形ブイヨンキューブ1個(約4g)と顆粒コンソメの換算に迷うこともありますよね。顆粒コンソメ小さじ1は固形タイプ約1/2個分に相当します。また、固形コンソメキューブ1個(約5.3g)は顆粒コンソメ小さじ2弱に相当します。これを踏まえて換算してみましょう。



















レシピの表記 コンソメ固形での目安量 コンソメ顆粒での目安量
ブイヨンキューブ1個 固形コンソメ2/3〜3/4個 顆粒コンソメ 小さじ1〜1.5
ブイヨンキューブ2個 固形コンソメ1.5個以下 顆粒コンソメ 小さじ2〜3


塩分の追加調整はコンソメを入れた後に行うのが大事です。先に他の調味料を入れると、全体の味が想定以上に塩辛くなるリスクがあります。特にポトフやシチューのような煮込み料理は、加熱によって水分が蒸発して味が凝縮されるため、最初から塩気を強めに入れると後で修正できません。後から塩を足すのは簡単ですが、塩を抜くのは非常に難しいため、コンソメを少量ずつ加えるのが正解です。


また、コンソメにはコンソメ特有のスパイスの香りがあります。素材の風味を活かしたいポタージュやロールキャベツには、ブイヨンのほうが繊細に仕上がります。一方でコンソメスープそのものやパスタのソースなど、しっかりした味を短時間でつけたい料理にはコンソメが向いています。用途と料理の目的を合わせて考えると、代用の成否が変わってきます。


参考:固形・顆粒の換算に関する公式情報
味の素KKコンソメに関するQ&A(味の素お客様相談センター)


ブイヨンキューブもコンソメもないときの代用品5選と使い方

これは使えそうです。


どちらも家にないというとき、実は身近な調味料で代用できる方法がいくつかあります。それぞれの特徴を知っておくと、料理を途中で止めなくて済みます。


鶏ガラスープの素
肉と野菜のうまみを出すという点でブイヨンに最も近い代用品です。水200mlに対して小さじ1/2〜1が目安。ただし、市販品にはニンニクや醤油が含まれていることが多く、中華風の風味がつきます。洋風のシチューやポトフには少量にとどめ、ローリエやパセリなどのハーブを追加すると洋風感が出ます。


② 和風だしの素(顆粒)
かつおや昆布ベースのため、コンソメとはうまみの方向性が異なります。あっさりした仕上がりになるので、素材の味を主役にしたい野菜スープやポタージュに向いています。水200mlに対して小さじ1を目安にしてください。コクが弱く感じる場合は、バターを少し加えると洋風感が増します。


③ ウスターソース
意外に思う方も多いですが、コンソメの代わりとして使えます。野菜や果物のピューレに酢・スパイスを合わせたウスターソースは、煮込み料理のコクと深みを出すのに適しています。入れすぎると酸味が強くなるため、小さじ1/2〜1程度から様子を見てください。ハヤシライスやビーフシチューのような、こっくりした料理との相性が特に良いです。


塩麹(しおこうじ)
発酵調味料の塩麹は、素材のうまみを引き出しながらまろやかなコクを与えます。肉や野菜のうまみを凝縮させる作用があるため、鍋物や煮込みに大さじ1程度加えるとコンソメに近い味わいが出ます。化学調味料を使いたくない方や、子どもの食事を気にしている方に選ばれやすい代用品です。


⑤ 焼き肉のたれ(液体タイプ)
野菜・果物・スパイスが配合された複合調味料として、コンソメの代用になります。甘味が強いものは不向きですが、サッパリ系の液体たれなら煮込み料理に小さじ1〜2加えるとうまみとコクが出ます。タレのごま油風味が気になる場合は、洋風のハーブを一緒に加えると馴染みます。



  • 🐓 鶏ガラスープの素:うまみ〇、洋風には少量+ハーブで調整

  • 🌿 和風だし:あっさり系、素材の風味を活かしたい料理向き

  • 🍶 ウスターソース:コクと深みが増す、煮込み料理に少量

  • 🌾 塩麹:まろやかなうまみ、無添加志向の方にも◎

  • 🔥 焼き肉のたれ(液体):複合うまみ、甘味の少ないものを選ぶ


参考:コンソメの代用調味料一覧
コンソメの代用調味料10選(grape)


ブイヨンキューブをコンソメで代用するときに向いている料理・向かない料理

代用の成否は料理で変わります。


ブイヨンキューブをコンソメキューブで代用したとき、問題なく仕上がる料理と、味に差が出やすい料理があります。事前に知っておくと失敗を防げます。


代用しやすい料理(向いている)
シチューやポトフのような煮込み料理は、長時間加熱することで素材自体のうまみが出てきます。そのため、コンソメの風味が少し強くても、全体の味に馴染んでいきます。カレーやロールキャベツも同様で、スパイスや他の具材と一緒に煮込むため、コンソメ独自のスパイス感が目立ちにくいです。炒め物にブイヨンキューブを使うレシピでも、コンソメを少量ずつ加える方法で問題なく代用できます。


代用に注意が必要な料理(向かない場合も)
ポタージュや澄んだコンソメスープのような、素材の繊細な風味を主役にした料理では、コンソメの強いスパイス感が表に出てしまうことがあります。ブイヨンはあくまで「だし」として素材を引き立てる役割があるため、野菜の甘みや素朴な風味を活かしたいポタージュには特に違いが感じられます。コーンスープやかぼちゃのポタージュなど、素材の味を繊細に出したい場合はブイヨンと同量のコンソメを使わず、コンソメを半量にして塩・胡椒で整える方法が無難です。


また、リゾットやパエリアなどご飯料理では、コンソメのスパイス感がやや強めに残ることがあります。これも代用する場合は少量から始めて、味見しながら足す方が安全です。ご飯物はスープ類よりも水分量が少ないため、塩気の誤差が食べたときの印象に直結しやすいです。


料理によって適した代用量が変わることを念頭に置き、コンソメを入れる前に一度分量を確認する習慣をつけるだけで、料理の完成度が格段に上がります。


ブイヨンキューブ代用の失敗を防ぐ「塩分コントロール」の考え方

知っておくと、ぐっと得です。


ブイヨンをコンソメで代用するときに最もよくある失敗は「塩辛くなりすぎること」です。この失敗を防ぐために知っておきたいのが、調理中の塩分コントロールの考え方です。


まず、コンソメキューブ1個(約5.3g)の塩分は約2.3gです。これはおよそ塩小さじ1/2弱に相当します。なかなかイメージしにくいですが、厚生労働省が定める成人1日の食塩摂取目標量は男性7.5g未満、女性6.5g未満です。コンソメキューブを1回の料理に2個使った場合、それだけで塩分4.6gを摂取することになり、1日の目標の6〜7割を1食で超えてしまいます。健康面でも代用量を増やしすぎないことが重要です。


塩分が多くなってしまったときのリカバリー方法も知っておくと安心です。じゃがいもを加えると余分な塩分を吸収してくれるという説は有名ですが、実際には塩分を大幅に薄めるほどの効果は期待できません。一番確実な方法は水または無塩のだし汁を足して全体の塩分濃度を下げることです。ただし、スープなら水増しが効きますが、炒め物や煮詰めた料理では難しい場面もあります。だからこそ、最初からコンソメを控えめに入れる習慣が大切です。


減塩志向の方には、塩分ひかえめタイプのコンソメも市販されています。味の素の「コンソメ 塩分ひかえめ」は通常品と比べて塩分量が約1/2。ブイヨンを代用する場面で減塩コンソメを使えば、量を同等にしても塩辛くなりすぎるリスクをぐっと下げられます。代用品として購入する際の選択肢として覚えておくと便利です。


参考:コンソメと塩分に関する詳細情報
コンソメと減塩の話(減塩情報サイト gen-en.net)






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