大豆プロテインを毎日飲んでいると、ホルモンバランスが崩れて体重が増えることがあります。
エンドウ豆タンパクとは、「黄えんどう豆」を原料として精製した植物性のタンパク質素材のことです。英語では「Pea Protein(ピープロテイン)」と呼ばれ、「えんどう豆たんぱく」「エンドウタンパク」という表記でも流通しています。スーパーで売っているグリーンピースや絹さやと同じマメ科エンドウ属の植物が原料ですが、プロテイン製品には主に「黄えんどう豆」が使われます。
えんどう豆の成分は大まかに「約50%がデンプン・約25%がタンパク質・残り25%が食物繊維などその他成分」という構成です。その中からタンパク質部分だけを取り出して濃縮・乾燥させたものがエンドウ豆タンパクです。製品によってはタンパク質含有率80〜85%という高濃度のパウダーとして販売されています。
製法が「発芽・発酵工程あり」の製品と「なし」の製品では体感が異なることも報告されています。発酵工程を経ることでタンパク質の分子量が小さくなり、消化時のお腹の張りや違和感が出にくいという声が複数の利用者から寄せられています。これは意外と見落とされがちな選び方のポイントです。
つまり「ピープロテイン=すべて同じ」ではありません。
製品を選ぶ際は、原料の産地(カナダ産が多い)・製法(発酵あり/なし)・タンパク質含有率(80%以上が目安)の3点を確認するのが基本です。食品の原材料表示では「エンドウタンパク」「えんどう豆たんぱく」などと記載されているので、加工食品の成分表を見るときにも知っておくと役立ちます。
参考:えんどう豆たんぱく(エンドウタンパク)の原料・製造工程・用途について詳しく解説されています。
リンクフード株式会社 – ピープロテイン(えんどう豆たんぱく)製品紹介
エンドウ豆タンパクの最大の特徴は「アレルギー表示対象外」である点です。現在の食品表示基準において、大豆はアレルギー表示の対象品目ですが、えんどう豆は対象外です。つまり、大豆アレルギーがある方や、乳製品が苦手な乳糖不耐症の方でも安心して使えるタンパク源として活用できます。これは同じ植物性プロテインであるソイプロテインにはない強みです。
また、大豆イソフラボンを含まないことも見逃せないポイントです。ソイプロテインには大豆イソフラボンが含まれており、女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用を持つため、毎日大量に摂取するとホルモンバランスに影響が出る可能性があります。これに対しエンドウ豆タンパクにはイソフラボンが含まれていないため、ホルモンへの影響を気にする方にも取り入れやすいのです。
栄養面では、BCAAと呼ばれる分岐鎖アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)が豊富に含まれています。これはホエイプロテインにも匹敵するレベルとされており、筋肉の維持・回復に役立ちます。さらに、鉄分も豊富に含まれており、血液の材料となるほか、摂取したカロリーの燃焼をサポートする働きもあります。これは食事だけでは鉄分不足になりやすい女性にとって大きなメリットです。
これは使えそうです。
| 比較項目 | エンドウ豆タンパク | ソイプロテイン | ホエイプロテイン |
|---|---|---|---|
| 原料 | 黄えんどう豆 | 大豆 | 牛乳(ホエイ) |
| 植物性 | ✅ はい | ❌ いいえ | |
| アレルギー表示 | 不要 | 必要(大豆) | 必要(乳) |
| イソフラボン | 含まない | 含む | 含まない |
| 鉄分 | 豊富 | やや少なめ | 少ない |
| 消化吸収 | ゆっくり(腹持ち良) | 速い | |
| 乳糖 | 含まない | 含む |
ただし、エンドウ豆タンパクは必須アミノ酸の一つである「メチオニン」がやや少ないという弱点があります。メチオニンは肉・魚・卵・玄米などに豊富に含まれているため、日常の食事でこれらをきちんと食べている方であれば、不足を補う形でピープロテインを活用するのが自然な使い方です。大豆タンパクとの違いはそれほど大きくありませんが、「大豆イソフラボンが気になる」「大豆アレルギーがある」という方には、エンドウ豆タンパクの方が向いています。
参考:ピープロテインとソイプロテインの違い・効果・デメリットについてわかりやすく解説されています。
Vegewel – ピープロテインとは?メリット・デメリットやソイとの違い
エンドウ豆タンパクが主婦層に支持されている大きな理由の一つが、「腹持ちの良さ」によるダイエットサポート効果です。えんどう豆はGI値(血糖値の上昇しやすさを示す指標)が低いため、消化吸収がゆっくり進み、食後の血糖値の急上昇を抑えながら満腹感を長く維持します。ホエイプロテインが体内で約2時間で吸収されるのに対し、ピープロテインはその倍程度かかるという報告もあります。
つまり間食を減らしやすいということですね。
ダイエット中は食事量を減らすことが多いため、当然タンパク質も不足しがちになります。タンパク質が足りなくなると筋肉が落ちやすくなり、基礎代謝が下がって「痩せにくい体」になってしまうという悪循環が起きます。エンドウ豆タンパクを補助的に活用することで、食事制限中でも筋肉量を保つ助けになります。
健康維持の観点では、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によれば、成人女性の1日のタンパク質摂取推奨量は50gとされています。卵1個あたりのタンパク質量は約6.2g・納豆1パックで約6.6〜8.3gですので、50gを食事だけで毎日まかなうのは、実は思っている以上に大変です。朝食をパンとコーヒーだけで済ませてしまうことが多い方は特に不足しやすく、そういった場面でエンドウ豆タンパクを補助的に使うのは合理的な選択です。
料理への活用も手軽でおすすめです。フレーバーなしのピープロテインをパンケーキの生地やお好み焼きの生地に混ぜ込むと、風味を大きく変えずにタンパク質量を増やすことができます。スムージーやヨーグルトに加えるだけでも1食あたり約15〜20gのタンパク質を追加できます。
ただし、摂り過ぎには注意が必要です。タンパク質の過剰摂取は肝臓・腎臓への負担につながります。日常の食事で既にタンパク質が十分に摂れている場合は、プロテインパウダーを「追加で飲む」のではなく、「食事の代わりに使う補助食」として活用するのが安全です。
参考:成人女性のタンパク質摂取基準や過剰摂取のリスクについて、公的機関のデータに基づいて確認できます。
エンドウ豆タンパクにはメリットが多い一方で、知っておくべきデメリットも存在します。正直なところ、これを知っているかどうかで使い方が変わります。
まず先述の通り、必須アミノ酸の一つである「メチオニン」が少なめです。メチオニンは体内で生成できないため食事から補う必要があります。ピープロテインだけを長期間使い続ける場合は、玄米・魚・肉・卵などメチオニンを含む食品も意識的に食べるようにしましょう。ピープロテインと玄米プロテインを組み合わせることで、アミノ酸バランスがより完全なものに近づくという方法もあります。
次に、風味の独特さです。えんどう豆特有の「青臭さ」や「土臭さ」を感じる方が一定数おり、「まずい」「飲みにくい」という口コミも少なくありません。水に溶かすとざらざらした口当たりになりやすく、ホエイプロテインのような滑らかさに慣れている方はギャップを感じやすいです。
厳しいところですね。
この点については、豆乳や牛乳で割ると甘みとコクが加わって飲みやすくなります。また、最近はフレーバー付き(チョコレート・キャラメルなど)の製品も増えているため、飲み続けやすい商品を選ぶのが継続のコツです。お好み焼きやスープなど、風味の強い料理に混ぜ込む方法も有効です。
また、一度に大量に摂取すると食物繊維が豊富なため消化器系に負担がかかり、お腹が張ったり便が緩くなることがあります。初めて使う場合は少量(5〜10g程度)から試して、体の反応を確認しながら量を増やすのが原則です。
えんどう豆アレルギーがある方は使用を避けることが必要です。えんどう豆に対して直接アレルギー反応が出る方も存在するため、心配な方は摂取前に医師に相談することをおすすめします。アレルギー表示不要=アレルギーがゼロではないという点は、特に小さなお子さんに与える場合に注意が必要です。
実は、エンドウ豆タンパクはすでに私たちの身近な加工食品の中に使われていることが少なくありません。タンパク質強化のかまぼこ・プロテインバー・インスタントラーメン・レトルト食品・代替肉(プラントベースミート)など、「えんどう豆たんぱく」「エンドウタンパク」という原材料名で表示されている食品は市場に増え続けています。
2011年から2021年の10年間で、プロテイン製品を含むタンパク補給食品の国内市場は約4倍に成長し、2026年には3,218億円に達するとも予測されています。これはスマートフォン市場に匹敵するような急成長ぶりです。
いいことですね。
この背景には、健康志向の高まりだけでなく、環境負荷の低さへの注目もあります。えんどう豆は牛などの畜産に比べて水の使用量が少なく、窒素肥料をほとんど必要とせず、CO₂排出量も大幅に少ないとされています。持続可能なタンパク源として「SDGsフレンドリーな食材」として食品メーカー・消費者の双方から評価されています。
家庭でエンドウ豆タンパクを活用する際は、以下のような使い方が実践しやすいです。
また、加工食品を購入する際は原材料表示に「エンドウタンパク」「えんどう豆たんぱく」が含まれているかを確認するクセをつけると、知らずに二重摂取してしまうリスクを防ぐことができます。特にプロテイン飲料と加工食品を同時に使っている場合、1日の総タンパク質摂取量が推奨量を大幅に超えることがあるため注意が必要です。
参考:ピープロテインの効果・選び方・最新の市場情報がまとまっています。
筋肉食堂 – ピープロテインの全て:効果、選び方、最新情報まとめ
ピープロテインの選び方として多くの記事では「タンパク質含有率・フレーバー・価格」が挙げられますが、主婦目線で実際に続けやすい製品を選ぶためには、もう少し別の角度から考えることが重要です。
まず「1回あたりのコストパフォーマンス」を計算することをおすすめします。たとえば1kgのピープロテインが3,000円の場合、1食分(25g)のコストは75円です。これはコンビニのサラダチキン(約200〜250円)と比較すると、同等のタンパク質量を約3分の1以下のコストで摂取できる計算になります。日々の食費の節約という観点でも、タンパク質補給の手段として十分に価値があります。
これが基本です。
次に「飲むタイミング」についてです。筋トレを目的とする場合はトレーニング後45分以内が吸収率の高いゴールデンタイムとされています。しかし、運動習慣のない主婦が健康維持やダイエット目的で使う場合は、「朝食のタンパク質量が足りないと感じる日の補助」として使うのが自然で続けやすいです。
また、夜の遅い時間帯にまとめて飲むのは避けることが原則です。就寝中は肝臓・腎臓の働きが低下するため、タンパク質の処理が追いつかず内臓に負担をかける可能性があります。寝る前にどうしても摂りたい場合は少量(10g程度)に留めることをおすすめします。
製品選びで迷ったときは、「発酵・発芽工程あり」「タンパク質含有率80%以上」「フレーバー付きまたは料理用ナチュラルタイプ」を基準にするとミスマッチが少ないです。国内では武内製薬の「THE PROTEIN(ピータイプ)」や、ANOMAなどえんどう豆×玄米プロテインの組み合わせ製品が女性ユーザーから評価を得ています。使い始めは小容量(200〜300g)のお試しサイズで自分に合う製品を見つけるのが無駄なく試せます。
参考:女性向けプロテインの選び方と、ピープロテインを含む植物性プロテインの特徴が詳しく解説されています。
Women's Health Japan – ピープロテインとは?おすすめ8選と他のプロテインとの違い

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