ジュレ ゼリー 違いとは?食感や使い方を徹底解説

ジュレとゼリーは見た目が似ていますが、実は食感や用途に明確な違いがあります。フランス語と英語の違いだけでなく、日本での使い分けや料理への活用方法も異なるのをご存知ですか?

ジュレ ゼリー 違い

この記事でわかること
🍮
言葉の由来

ジュレはフランス語、ゼリーは英語で、基本的には同じものを指します

食感の違い

ジュレは柔らかく流動性があり、ゼリーは弾力のある固めの食感です

🍴
使い方の違い

ジュレは料理のソースに、ゼリーは主にデザートとして使われます

ジュレとゼリーの言葉の由来と意味

ジュレとゼリーは、実は同じものを指す言葉です。ジュレはフランス語で「gelée」と書き、「凍らせた」という意味を持っています。一方、ゼリーは英語の「jelly」から来ており、言語が異なるだけで本質的には同じ食品を表現しているのです。
参考)https://shop.sweetsvillage.com/blogs/knowledge/difference-between-jelly-and-jelly

歴史を遡ると、ジュレはローマ時代にはすでに料理に使われていました。当時は肉や魚を煮込んだ際に溶け出したゼラチンが煮汁を固め、「煮こごり」として利用されていたという興味深い背景があります。
参考)https://shop.sweetsvillage.com/blogs/knowledge/gelee

日本では、この2つの言葉に対するイメージが少し異なっています。ゼリーといえば甘味のある液体をゼラチンや寒天で固めた弾力のあるデザートを指すのが一般的です。対してジュレは、ゼリーよりも柔らかく流動性のあるものを指すことが多くなっています。​

ジュレとゼリーの食感の特徴

ジュレの最大の特徴は、そのプルプルとした食感と半流動性にあります。水分が多く、ゲル状で簡単に崩れるトロッとした質感が特徴的です。口に入れるとすぐに溶けていく、なめらかな口溶けの良さを楽しめるのがジュレの魅力といえるでしょう。
参考)https://shop.sweetsvillage.com/blogs/knowledge/gelee?srsltid=AfmBOopWtGZF80KpgmAO1Vz2FZLYREBrFO4Jp5zY-OBJ5pmAVSotMZiy

一方、ゼリーは固めで弾力がある食感が特徴です。ゼラチンや寒天でしっかりと固められているため、流動性は低く崩れにくい性質を持っています。スプーンですくったときにしっかりとした形を保ち、口の中でプリプリとした食感を楽しめるのがゼリーの特徴です。
参考)ジュレの基礎知識や活用レシピを伝授!ゼリーとの違いも解説しま…

凝固剤の使い方にも違いがあり、ジュレはゼラチンを使って柔らかめに固めることが多いのに対し、ゼリーはゼラチンや寒天を使ってしっかりと固めます。この凝固剤の量の違いが、2つの食感の違いを生み出しているのです。​

ジュレの料理での使い方とレシピ

ジュレは料理のソースやドレッシングとして活用される場面が多いです。液体の調味料よりも具材にしっかりと絡みやすく、見た目も美しく洗練された印象を与えることができます。​
フレンチの前菜では、ムースにジュレをかけたり、魚介類にジュレを添えたりする使い方が一般的です。例えばホタテをマリネして和風のポン酢ジュレと合わせれば、華やかで上品な一品が完成します。ジュレは固まっているためこぼれにくく、料理にのせるのに最適な特性を持っています。
参考)華やかなのに簡単♪前菜・料理・デザートの「ジュレ」レシピ

サラダのドレッシングとしても人気があり、コンソメベースのジュレやかつお出汁を使った和風ジュレなど、様々なバリエーションが楽しめます。冷しゃぶなどのメイン料理にソースのように添えて楽しむこともでき、料理の幅を広げてくれる万能な食材です。​
デザートでは、ムースやチーズケーキの上に透明なジュレをのせることで、光に映えて美しく輝き、スイーツをより上質にグレードアップしてくれます。フルーツに添えるだけでも、お店のお菓子のような仕上がりになります。​

ゼリーの作り方と凝固剤の選び方

ゼリーを作る際に使用する凝固剤には、主にゼラチンと寒天の2種類があります。それぞれ異なる特徴を持っているため、作りたいゼリーの種類に応じて使い分けることが重要です。
参考)ゼラチンと寒天の違い

ゼラチンはとろけるようななめらかな食感が特徴で、60℃くらいの水に溶かして使います。固まるまでに時間を要し、冷蔵庫で冷やして固める必要があります。常温では柔らかくなり溶けてしまうので注意が必要ですが、酸性の食材である柑橘系の果物と混ぜ合わせても固めることができる利点があります。​
寒天はサクッとした弾力のある食感が魅力です。粉寒天を水に入れて混ぜ溶かし、沸騰させてしっかりと溶かします。固まるまでの時間が短く常温で固まるため、素早く調理できるメリットがあります。一度固まると室温でも溶けづらいですが、酸性の食材と混ぜ合わせると固まりにくいという注意点があります。​
基本的なゼリーの作り方は、お好みのジュース200ccに対して粉ゼラチン5gを熱湯50ccで溶かし、混ぜ合わせて冷蔵庫で冷やし固めるだけです。缶詰のフルーツを加えることで、見た目も華やかなゼリーが完成します。
参考)子ども喜ぶ!基本のゼリー作り方 レシピ・作り方 by 201…

ジュレとゼリーの栄養価とカロリー

ゼリーは比較的低カロリーなデザートとして知られています。フルーツゼリーは100g当たり52kcal、コーヒーゼリーは44kcal、みかんゼリーは53kcalと、一般的なゼリーは低カロリーです。ただし、使用する果汁の量や砂糖の添加量によって大きく変動することに注意が必要です。
参考)ゼリーのカロリーは高い?低い?糖質などの栄養素を徹底分析

糖質量については、みかんゼリーが12.1g、コーヒーゼリーが10.3g、フルーツゼリーが11.66g(100g当たり)となっています。果汁をふんだんに使ったゼリーほど糖質量が多くなる傾向があることが分かります。​
ゼリーのカロリーや栄養価は、ミルクゼリーのように乳製品を使用したものになると119kcal(100g当たり)と高めになります。ダイエット中の方は、フルーツベースのシンプルなゼリーを選ぶことで、低カロリーなデザートとして楽しむことができます。​
ゼラチンにはコラーゲンの原料となるタンパク質が含まれており、美容面でのメリットも期待できます。また、寒天を使用したゼリーは食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果が期待できるため、健康志向の方にもおすすめです。
参考)https://shop.sweetsvillage.com/blogs/knowledge/difference-between-jelly-and-agar

ジュレとゼリーの保存方法と賞味期限

ゼリーを美味しく長持ちさせるためには、適切な保存方法を心がけることが大切です。市販されているゼリーは、直射日光や高温多湿の場所を避け、涼しい場所で保管しましょう。開封した後は冷蔵庫に入れ、できるだけ早く食べきるようにしてください。
参考)https://shop.sweetsvillage.com/blogs/knowledge/homemade-jelly-shelf-life

手作りのゼリーやジュレの場合は、密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存し、できるだけ2日以内に食べきるようにしましょう。手作りのものは保存料が入っていないため、市販品よりも日持ちしない点に注意が必要です。​
冷凍保存も可能ですが、食感が変わってしまうことがあります。ゼラチン、アガー、寒天など凝固剤の種類に関わらず、完全に解凍すると水が出て元のなめらかな食感には戻りません。ただし、半解凍で食べればシャーベットのようなおいしいデザートとして楽しめます。
参考)ゼリー|その他|保存テクニック|旭化成ホームプロダクツ

冷凍する際は、ゼリー液を容器の7分目までに入れて固めることが重要です。水分が多いゼリーは凍ると体積が増加するため、容器いっぱいに入れると破損するおそれがあります。市販のゼリーを冷凍する場合も、余裕のあるサイズの保存容器に移し替えてから冷凍するようにしてください。
参考)ゼリーは冷凍できる?ゼリーの冷凍・解凍方法や賞味期限を解説|…

ゼリーが腐っているかどうかを見極めるには、見た目、におい、味が重要な判断材料となります。異臭がしたり、カビが見られたり、通常とは違う色に変色している場合は決して口にしないようにしてください。少しでもおかしいと感じたら、食べるのは避けて廃棄しましょう。​