きな粉を大さじ3杯以上使うマフィンを毎日食べると、ホルモンバランスが崩れて月経不順になることがあります。
米粉を買うとき、「どれでも同じでしょ」と思っていませんか。実はその選択が、マフィンの出来栄えを大きく左右します。
米粉には大きく分けて「パン用」「製菓用」「料理用」の3種類があります。違いは主に粒度、つまり粉の粒の細かさです。製菓用は湿式製粉でより細かく仕上げられており、お菓子のきめを細かく整えてくれます。一方のパン用は粒子がやや粗く、発酵の力を借りてふんわり膨らむパン向きに作られています。料理用はさらに粗く、とろみをつける料理向けです。
マフィンに使うなら、製菓用一択です。
製菓用米粉でマフィンを焼くと、生地がなめらかになり、焼き上がりがふわっとした軽い食感に仕上がります。パン用米粉で代用した場合、食感が重くなったり、粉っぽさが残ったりするケースがあります。スーパーで手軽に手に入る商品としては、「波里(namisato)のお米の粉(お菓子・料理用)」や、熊本製粉の「ミズホチカラ菓子用」などがよく知られています。
また、商品ラベルに「砂糖や小麦粉が添加されていない、米100%のもの」を選ぶことも重要なポイントです。添加物が入っていると、仕上がりの風味や食感が変わってしまうことがあります。
まとめると「製菓用・米100%」が基本です。
製菓用米粉は、100gあたり150〜200円程度で購入でき、スーパーの製菓コーナーや製菓材料の通販サイト(cotta、富澤商店など)で見つかります。まずは1袋購入して、今回紹介するレシピで試してみるのがおすすめです。
米粉と製菓用・パン用の違いについて詳しくは、富澤商店のコラムが参考になります。
富澤商店「製パン用米粉の違いとは?代用できるの?焼き比べてみた」
難しいことは何もありません。ボウル1つで混ぜて焼くだけ、それがこのレシピの魅力です。
以下の材料で6個分のマフィンが作れます(5×2.5cmのマフィン型を使用)。
【作り方】
混ぜすぎは厳禁です。
小麦粉のお菓子では「グルテンが出るから混ぜすぎに注意」と言いますが、米粉はグルテンが含まれないためその心配はありません。ただし、混ぜすぎると生地に余計な空気が入り、焼き上がりに大きな気泡ができてしまうことがあります。粉気がなくなったらすぐやめる、それだけ覚えておけばOKです。
焼き色が付きすぎる場合は、途中からアルミホイルをふんわりかぶせましょう。オーブンの機種によって火力に差があるため、焼き時間は±5分で調整してください。
クラシルのレシピ動画でも、くるみ入りの米粉きな粉マフィンが紹介されています。
「焼いたら膨らまなかった」「中がねちょっとした」。米粉マフィンの失敗でよくある悩みです。
原因のほとんどは3つに絞られます。①ベーキングパウダーの分量が少ない、②オーブンの予熱不足、③生地を型に入れてから放置しすぎた、の3点です。これが三大失敗原因です。
特に注意したいのがベーキングパウダーの量と鮮度です。米粉は小麦粉のようなグルテンのネットワークがないため、膨らむ力がベーキングパウダーだけに頼っています。開封から時間がたったベーキングパウダーは力が弱くなっているため、100mlの水に小さじ1杯を落として泡が出なければ交換どきのサインです。
もう一つの落とし穴は「冷蔵庫保存による硬化」です。
米粉はでんぷんの構造上、冷蔵庫に入れると固まりやすい性質があります(老化でんぷん)。焼きたてのしっとり食感が翌日には石のように固くなった、という経験がある方は、冷蔵保存が原因です。室温保存が適しているのは当日〜翌日のみで、それ以降は必ず冷凍が正解です。
また、豆乳を使う場合は「無調整」を必ず選んでください。調整豆乳は甘みや乳化剤が入っており、生地のバランスが崩れて膨らみにくくなります。これは意外と見落とされがちなポイントです。
きな粉はマフィン1個に対して大さじ1〜1.5杯程度が風味の出る適量です。入れすぎると生地が重たくなり、パサつきの原因になることがあります。風味重視なら30g、軽い食感重視なら20gを目安にしましょう。
きな粉は「おやつの調味料」ではなく、実は栄養価の高い機能性食品として注目されています。
きな粉は大豆を焙煎して粉砕したもので、大豆の栄養をほぼそのまま凝縮しています。100gあたりのたんぱく質は約35g、食物繊維は約9〜10g、カロリーは約450kcalです。大さじ1杯(約6g)換算なら、たんぱく質2g・食物繊維0.6g・カロリー約27kcalとなり、おやつとして取り入れやすい栄養源です。
注目すべきは大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする成分で、更年期のほてりや肌の乾燥、骨密度の低下などをゆるやかにサポートする効果が報告されています。特に30〜50代の女性にとっては、日常食から自然に摂れる点が魅力です。
ただし、摂りすぎには注意が必要です。
厚生労働省が示す大豆イソフラボンの1日摂取上限は70〜75mgです。きな粉大さじ1杯(約6g)に含まれるイソフラボンは約16mgとされており、マフィン1個あたりに使われるきな粉が20〜30gとすると、1個で約50〜80mgに達することもあります。他の食事で豆腐や豆乳も取っている場合、気づかないうちに上限を超えているケースがあります。毎食複数個食べるような習慣は見直す必要がありそうです。
きな粉はGI値30〜40の低GI食品でもあります。血糖値の急上昇を抑えるため、間食として取り入れると食後の眠気やだるさを防ぎやすくなります。これは使えそうです。
さらに、食物繊維が豊富なため腸内環境の改善や便秘解消効果も期待できます。おやつとして食べながら健康サポートにもなる、一石二鳥の食材といえます。
せっかく作ったマフィンを翌日には固くなって食べられなかった、という失敗を防ぐために、正しい保存方法を知っておきましょう。
まず常温保存についてです。米粉マフィンを常温で保存できるのは、涼しい季節(目安は室温20℃以下)でラップに包んだ状態で当日〜翌日までが限度です。夏場は常温保存を避け、焼いたその日のうちに食べるか冷凍しましょう。
冷蔵保存は基本的に避けるのが正解です。
前述のとおり、米粉のでんぷんは低温でかたくなる性質(老化でんぷん)があります。冷蔵庫に入れると、翌日には食感が著しく損なわれてしまいます。少し食べ残った場合でも、冷蔵より冷凍の方が品質が保てます。
冷凍保存は2週間〜1ヶ月が目安です。粗熱を取ってから1個ずつラップで包み、ジッパー付き冷凍保存袋に入れて冷凍します。食べるときは自然解凍(30分〜1時間)か、電子レンジの解凍モードを使えばOKです。表面をさっくりさせたい場合は、解凍後にオーブントースターで2〜3分リベイクすると焼き立てに近い食感が楽しめます。
アレンジのアイデアも豊富です。基本のきな粉マフィンに以下をプラスするだけで、バリエーションが広がります。
くるみを入れる場合は50g程度を刻んで生地に混ぜましょう。くるみに含まれるオメガ3脂肪酸は、きな粉の大豆イソフラボンと合わせて、美容や血管の健康サポートにうれしい組み合わせです。
黒ごまを加える場合は大さじ1〜2杯が目安で、これだけで見た目にも華やかさが出ます。
アレンジ次第で「毎週作っても飽きないおやつ」になります。
暮らしニスタ「米粉で作る手作りマフィンの日持ち&保存のコツ」