ヘルシーそうに見えて、実はきのこバーガー1食で1日分の食物繊維の約半分が摂れる。
清澄白河といえば、サードウェーブコーヒーの聖地として全国的に知られるエリアです。2015年に「ブルーボトルコーヒー」の日本一号店がオープンして以来、個性的なカフェや飲食店が続々と軒を連ねる人気スポットになりました。そんな清澄白河に2025年4月、まったく新しいコンセプトのお店「KINOKO SOCIAL CLUB(キノコ ソシアル クラブ)」、通称KSCがオープンしました。
KSCの最大の特徴は「ファクトリー&カフェ」という二重構造にあります。店内の一角には、ガラス張りのケースの中でキノコがニョキニョキと育つ様子が見え、来店客は自分が食べるキノコが実際に育っている場面を目の前で体感できます。農場と食卓がこんなにも近い距離にある飲食店は、都内でもほかに例を見ません。
運営するのは「食の循環」をテーマに活動するモノサス社。CEOの眞鍋太一さんは徳島県神山町での9年間の社会的農業の実践を経て、「東京でも同じことができないか」という思いを抱き、清澄白河でKSCを立ち上げました。つまり地方の食文化から生まれた知恵が、都市のど真ん中に移植されたお店なのです。
お店の住所は東京都江東区三好1-7-14 Little Tokyo 1F。清澄白河駅A3出口から徒歩3分ほどと、アクセスも非常に便利です。営業時間は水~日曜の11:00〜17:00(売り切れ次第終了)、月・火曜が定休日。週5日の営業ですが、売り切れで早く終了することもあるため、訪れる際はできるだけ早い時間帯を狙うのが正解です。
KINOKO SOCIAL CLUB 公式サイト(メニュー・最新情報はこちら)
KSCのメニューはその名の通り、ほぼすべてキノコが主役です。そのラインナップを整理すると、以下のようになります。
| メニュー名 | 内容 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| ビッグマッシュ(バーガー) | ヒラタケのフリット・コールスロー・オーロラソース | ¥1,650 |
| てりやきマッシュバーガー | ヒラタケのフリット・テリヤキソース | ¥1,650 |
| バインミーバーガー | プルドマッシュルーム使用のバインミー風 | ¥1,650 |
| KSCセット | バーガー+フライドポテト+きのこ探求スープ(またはドリンク) | ¥2,310 |
| キノコフリット | 単品・揚げたてのいろいろキノコ | 別途 |
| マッシュシェイク | シイタケのアイスクリーム+オリーブオイル | ¥880 |
メインのバーガーに共通するのは「肉を一切使わない」という点です。ミートパティの代わりに使われるのはヒラタケのフリット(フライ)で、サクサクとした食感は本物の揚げ物さながら。一口ほおばると、まずキノコの旨みと香りが広がり、「これ肉じゃないの?」と思わず二度見してしまうほどのボリューム感があります。
セットで付いてくるフライドポテトには「キノコパウダー」をまぶした「マッシュルームマジカルソルト」が使われており、ポテトにさえキノコの風味が染みています。スープは丸ごとのシイタケが入った「きのこ探求スープ」で、濃厚なキノコだしが体に染み渡る一杯です。コスパを考えると、KSCセット(¥2,310)が断然おすすめです。
独自視点で注目したいのが「マッシュシェイク」(¥880)です。シイタケを自家製アイスクリームとシェイクにして、仕上げにオリーブオイルを垂らすという、一見ぶっ飛んだメニューです。これはポタージュのような新感覚スイーツで、甘いのかしょっぱいのかわからないクセになる味わい。実際に食べた人からは「苦手かと思ったけどリピートしたくなった」という感想もちらほら見られます。これは使えそうです。
支払いはキャッシュレスのみなので、現金しか持ち合わせていない場合は事前に電子マネーやクレジットカード、PayPayを準備しておきましょう。キャッシュレス対応が必須の条件です。
KSCの最も革新的なポイントは、メニューで使われるキノコが「地域のカフェから出るコーヒーかす」を培地(菌床)として育てられているという点です。これが単なる話題づくりではなく、環境と食をつなぐ本気の循環システムになっています。
仕組みをシンプルに説明すると、次のような流れになります。
コーヒーかすをゴミにしないだけでなく、廃菌床まで次の農業の肥料として活かすという「二重の循環」が成立しているわけです。オランダのコーヒーかすキノコ栽培企業Rotterzwam(ロッターツワム)の2022年レポートでは、約70トンのコーヒーかすを再利用することで約23.6トンのCO₂排出削減を達成した実績が報告されています。清澄白河でもこれと同様の取り組みが、自転車で回収するという日本スケールで始まっています。
主婦にとってもこれは他人事ではありません。家庭でコーヒーを飲むご家庭なら、コーヒーかすを捨てていることが多いはずです。実はコーヒーかすはキノコ以外にも消臭剤・虫よけ・堆肥として再利用できる万能素材で、捨てる前に一度試してみる価値があります。KSCではいずれ「家庭用のコーヒーかすキノコ栽培キット」の販売も目指しているとのことで、自宅でキノコを育てて食べるという新しいライフスタイルが現実になりそうです。これは意外ですね。
菌床に使われるキノコの種菌の技術協力をしているのは山梨県にある富士種菌の猪瀬真佑さん。100%コーヒーかすによる菌床でのキノコ栽培を実現させた立役者で、「食べるエサが違うと、キノコの味や食感が変わる」という農業の奥深さをKSCで広く伝えています。
BRUTUS|清澄白河 KINOKO SOCIAL CLUBのコーヒーかす栽培レポート(循環型農業の詳細)
きのこバーガーを「ヘルシーそうだけど実際どうなの?」と思う方に向けて、キノコの栄養価をきちんと掘り下げてみます。まず驚くのはそのカロリーの低さです。ほとんどのキノコ類は100gあたり22〜34kcalほどで、たっぷり食べてもカロリーへの影響は最小限に抑えられます。それでいて旨みと食感は肉に負けない、というのがキノコのすごいところです。
栄養面に目を向けると、主に以下の点で主婦に嬉しい効果が期待できます。
KSCのきのこバーガーで使われるヒラタケは旨みが強く、フリットにすることで揚げ物の満足感もそのままに、カロリーを普通のミートバーガーよりも大幅に抑えられます。一般的なハンバーガーのパティが約150〜200kcal以上あるのに対し、ヒラタケのフリット(同量目安)は大幅に低カロリーです。肉の代わりとは思えない食べごたえという点が一番のポイントです。
また、原木栽培のシイタケを使用している点も見逃せません。ELLE JAPANの取材によると、KSCでは山梨の原木シイタケや信州きのこ村のキノコも使用しているとのこと。原木栽培のシイタケは菌床栽培と比べて「しっかり組織が形成されているので食感があり、縮みにくく、雑味が少なくて味・香りも強い」と富士種菌の猪瀬さんが語っています。スーパーで流通するシイタケのうち、原木栽培はわずか5%程度というのが現状です。つまり原木栽培は日常では手に入りにくいということです。
子育て中の主婦にとっては「子どもがキノコを食べてくれない」という悩みもありますが、KSCのきのこバーガーのようにフリット(揚げ物)にするとサクサク食感になり、キノコ嫌いの子どもでも食べやすくなる可能性があります。ご家庭でのきのこ料理のヒントにもなりそうですね。
ホクト株式会社|きのこの菌活・ダイエット効果(β-グルカンや食物繊維の詳細)
清澄白河への電車でのアクセスは複数ルートから可能です。最も便利なのは東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線の「清澄白河駅」で、A3出口から歩いてわずか3分(約190m)の距離にあります。新宿方面や渋谷方面から来る場合も、乗り換え1本程度でアクセスできる立地は主婦にも嬉しいポイントです。
| 出発地 | 経路(目安) | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 渋谷 | 半蔵門線→清澄白河 | 約25分 |
| 新宿 | 都営大江戸線→清澄白河 | 約25分 |
| 東京 | 丸の内線→大手町→半蔵門線→清澄白河 | 約20分 |
| 上野 | 銀座線→表参道→半蔵門線→清澄白河 | 約35分 |
駐車場はないため、電車でのアクセスが基本です。子連れでのおでかけには、駅周辺に大きな歩道が整備されているため、ベビーカーでも動きやすい環境です。ただし、KSC店内は10席(立席含む)と非常にコンパクトな作りです。イートインが難しい混雑時には、テイクアウトで持ち帰り、近くの清澄庭園でランチを楽しむのがベストプランです。実際に訪れたリピーターの方にも「テイクアウトして庭園でランチにした」という口コミが複数見られます。
清澄白河エリアにはKSCのほかにも立ち寄りやすいスポットが多く、半日がかりのおでかけにちょうどよい町です。カフェ巡りが好きな方には「オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ」や「トカクコーヒー」など、KSCにコーヒーかすを提供している協力カフェを回ってみるのも面白いコースです。食後にはクラフトビールも楽しめます。KSCでは近隣の「ビアーヴィスタブルワリー」のクラフトビールを販売しているので、キノコバーガーとの組み合わせもおすすめです。
来店前に確認しておきたいのが「売り切れ次第終了」というルールです。特に週末・祝日は人気が集中しやすく、開店から2〜3時間程度で売り切れになることも珍しくありません。最新の営業情報はKSCのInstagram(@kinokosocialclub)で確認できます。訪問前にInstagramを確認するのが条件です。
KINOKO SOCIAL CLUB 公式Instagram(最新の営業・売り切れ情報)
KSCの魅力はきのこバーガーを食べるだけにとどまりません。「食べる場」であると同時に「体験する場」としての側面が非常に充実しているのが、このお店のほかと違うところです。
まず目を引くのが、店内のキノコ栽培エリアです。ガラスケースの中で実際に育つキノコを眺めながら食事ができるという体験は、子ども連れの家族にとっても新鮮な驚きをもたらします。天井から吊り下げられた原木はまるでアートのような佇まいで、「飾る」楽しみも感じさせてくれます。インテリアとしても映えるデザインです。
さらに、KSCでは「キノコ栽培キット」の販売や、きのこ栽培をテーマにしたワークショップも定期的に開催しています。自宅で使ったコーヒーかすを利用して、自分でキノコを育てて収穫・調理するという体験は、食育の観点からも非常に価値があります。小学生の子どもと一緒に参加すれば、理科や環境学習のリアルな教材にもなり得ます。参加費は¥2,500程度(第一弾キックオフイベント実績)と、教室や習い事と比べてもお手頃な水準です。
また、キノコに関する書籍やグッズも店内で販売されています。キノコの奥深い世界に魅力を感じた方は、フィールドワークや勉強会にも参加できる予定で、趣味の幅を広げたい主婦にもピッタリのコミュニティが広がっています。
KSCを運営するモノサスが目指しているのは、「誰でも生産者になれる」という考え方です。普段スーパーで袋詰めのキノコを買うだけだった主婦が、自分でコーヒーかすからキノコを育てて、家族の食卓に並べるという体験ができます。食材の「旅」を自分の手でたどれることが、KSCという場所の本質的な魅力なのかもしれません。
ランチのついでにワークショップの日程をチェックしたり、栽培キットをひとつ購入してみたりと、清澄白河へのおでかけにもう一層の楽しさをプラスできます。主婦の週末プランとして、ぜひ候補に入れてみてください。
日本仕事百貨|KSCの「都市を耕す」ビジョンと循環型フードシステムの詳細レポート

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