ミニトマトを冷蔵庫で保存するより、先に食べてしまった方が栄養価は2倍以上になります。
ミニトマトの作り置きで、もっとも検索数が多く人気が高いのがマリネです。マリネはミニトマト500g(約40〜50粒、小鉢にこんもり2杯分くらいの量)を一度に使いきれるので、家庭菜園で収穫した大量のミニトマトにも対応できます。冷蔵保存で3〜4日間持つのも大きな魅力です。
基本の作り方はシンプルです。
フォークで穴を開ける理由は、味がしみ込みやすくなるためです。この一手間で仕上がりが全然違います。冷蔵庫で一晩置くと味がなじみ、翌朝のサラダや副菜としてすぐ使えます。これは使えそうです。
ポイントとして、酢の種類を変えるだけで風味が大きく変わります。バルサミコ酢を使うと甘みとコクが増し、いつものマリネよりワンランク上の仕上がりになります。市販のイタリアンドレッシングで代用する方法も手軽でおすすめです。日々の夕食の副菜に困っているなら、週に一度まとめて作っておくと便利です。
ローストトマトは、ミニトマトを丸ごとオーブンで焼くだけの作り置きです。つまり調理の手間はほぼゼロです。
ミニトマト500gをオーブンシートを敷いた天板に並べ、オリーブオイルを回しかけ、塩・こしょうをふって160℃のオーブンで40〜50分焼くだけ。水分が飛んで旨みが凝縮されるため、甘みが生のミニトマトより格段に増します。冷蔵保存で5〜7日、冷凍保存なら約1か月保存可能という点も、大量消費には心強いです。
ローストトマトが優れているのは、使い回しのしやすさです。
1回仕込んでおけば4〜5種類の料理に使い回せます。食材ロスを防ぎながら毎日の献立にバリエーションが生まれる、一石二鳥の作り置き法です。ここが基本です。
冷凍保存するときは、焼き上がったローストトマトをジップロックなどの密閉袋に平らに広げて冷凍しましょう。使いたい分だけ折って取り出せるので、凍ったまま鍋やフライパンに入れて調理できます。
ミニトマトは冷凍保存もできます。生のまま冷凍して保存できるのです。
ただし解凍方法を間違えると、食感が大きくなることに注意が必要です。冷凍ミニトマトを常温でそのまま解凍すると、細胞壁が壊れてぐにゃぐにゃになり、サラダやそのまま食べる用途には使いにくくなります。これは知っておかないと損します。
冷凍ミニトマトを最大限に活かすには、用途別に解凍方法を変えることが原則です。
冷凍保存の手順は簡単です。ミニトマトのヘタを取り除き、水洗いしてキッチンペーパーでしっかり水気をふき取ります。その後、重ならないようにトレーや平らな容器に並べて一度冷凍(約2時間)し、固まったらジップロックに移して保存します。この「バラ凍結」の手順を踏むことで、使いたい量だけ取り出しやすくなります。保存期間は約1か月が目安です。
冷凍ミニトマトを活用した人気レシピとして「トマトと豆腐の冷製スープ」があります。冷凍ミニトマト約200g(15〜20粒)を半解凍してミキサーにかけ、豆腐・鶏ガラスープ・塩少々と合わせるだけです。暑い夏の昼食にぴったりの一品で、調理時間は5分以内で完成します。
本格的にミニトマトを大量消費したいなら、トマトソースの作り置きが最も効率的です。一度に1kgのミニトマトを消費でき、冷凍保存で最長1か月日持ちします。
基本のトマトソースの作り方を紹介します。
製氷皿に入れて冷凍するのがポイントです。1マス約20〜25mlの小分けサイズになるので、パスタ1人分ならキューブ5〜6個解凍するだけで使えます。いちいち大量に解凍する必要がなく、使い勝手が非常に良いです。
このトマトソースは多用途です。パスタソース・ピザソース・肉料理の煮込みベース・卵料理のソースなど、幅広い料理に応用できます。日本農林規格(JAS)の研究データによると、トマトソースへの加工によってリコピンの吸収率は生のミニトマトの約3〜4倍に向上するとされています。栄養面でも作り置きは有益ということですね。
ミニトマトの作り置きを続けている主婦の方でも、あまり知られていないのがリコピンの吸収効率を最大化する保存・調理法です。意外ですね。
リコピンは脂溶性の栄養素であるため、油と一緒に加熱することで吸収率が劇的に上がります。具体的には、生のミニトマトをそのまま食べる場合のリコピン吸収率を「1」とすると、オリーブオイルと一緒に加熱調理した場合は約10倍以上になるというデータが複数の研究で報告されています。この差は相当大きいですね。
さらに見落とされがちなのが「保存容器の素材」です。
作り置きの品質を長く保つには、ガラス製の保存容器が最適です。100円ショップでもガラス製保存容器は入手できますが、WECK(ウェック)やiwaki(イワキ)のガラス保存容器は密閉性と耐久性が高く、長年使えることを考えるとコスパは良好です。ガラス容器が条件です。
もう一つ、あまり知られていない情報があります。ミニトマトに含まれるグルタミン酸(旨み成分)は、50〜60℃の低温でゆっくり加熱することで最大限に引き出されるとされています(出典:うま味インフォメーションセンター資料)。煮立てるよりも、弱火でじっくり加熱するほうが旨みの強いソースができあがります。つまり「強火で早く仕上げる」は実は逆効果なのです。
うま味成分に関する科学的な詳細は以下が参考になります。トマトに含まれるグルタミン酸とうま味の相乗効果についての解説ページです。
この「低温加熱で旨みを引き出す」方法をトマトソース作りに応用すると、市販品に近いまろやかな味わいが自宅で再現できます。忙しい朝に小分け冷凍したソースを使うとき、「このソース、どこかで買ったの?」と家族に驚かれるかもしれません。旨みが段違いです。
ミニトマトの栄養成分と機能性に関する詳細情報は以下が参考になります。文部科学省の食品成分データベースで、ミニトマトの各栄養素を確認できます。
ミニトマトの大量消費に悩んでいるなら、作り置きの習慣を取り入れることで食材ロスが激減し、毎日の献立づくりも格段に楽になります。マリネ・ローストトマト・冷凍保存・トマトソースという4つのアプローチをうまく組み合わせれば、1週間分の副菜・ソースをまとめて仕込むことも十分可能です。さらにリコピン吸収率を意識した調理法や保存容器の選び方を知っておくと、同じ手間でも栄養面の効果が大きく変わります。ぜひ今週末の作り置きから試してみてください。