スーパーの精肉コーナーではなく、実は油脂コーナーに置いてある場合が多く、探し方を間違えると30分以上ロスします。
ラードを初めてスーパーで探すとき、多くの方が「肉から作るのだから精肉コーナーだろう」と思い込んで売り場を探します。ところが実際には、ラードは食用油・油脂コーナーに陳列されているケースが圧倒的多数です。サラダ油やオリーブオイルと並んで、缶入り・チューブ入りの形で棚に置かれています。
つまり、食用油の棚を探すのが基本です。
ただし、店舗によっては精肉コーナーの冷蔵ケース付近に置いていることもあります。これはラードが動物性油脂であり、バターや牛脂(ヘット)と同じカテゴリとして管理している店舗があるためです。牛脂の小袋を見かけるコーナーをチェックすると見つかりやすいでしょう。
スーパーの規模によっても置き場所は変わります。大型のイオンやイトーヨーカドーでは食用油コーナーに缶入りラードが複数種類並んでいることが多く、小型の食品スーパーや地域密着型の店舗では、そもそも置いていない場合もあります。
探す手順をシンプルにまとめるとこうなります。
「食用豚脂」という表示で売られている場合もあるため、ラードという名称だけにこだわらず「豚脂」「豚のあぶら」という言葉でも探してみてください。店員に聞く際も「ラードまたは食用豚脂」と両方伝えると確実です。
ラードは全国どのスーパーにも必ずあるわけではありません。購入できる可能性が高いチェーンと、やや難しいチェーンがあるので、出向く前に確認しておくと時間の節約になります。
まず購入できる可能性が高い店舗としては、イオン・イトーヨーカドー・西友・ライフ・ヨークベニマルなどの大型・中型総合スーパーが挙げられます。これらは食用油のラインナップが充実しており、ブランド商品のラードを1〜2種類ストックしていることが多いです。
業務スーパーは特に狙い目です。業務スーパーでは1kgの大容量ラードが400〜600円前後で販売されていることが多く、一般スーパーの300g缶(200〜250円程度)と比べて圧倒的にコスパが高いといえます。よく料理にラードを使う方は業務スーパーでまとめ買いがおすすめです。
これは使えそうです。
一方、コンビニエンスストアではほぼ販売されていません。ローソン・セブン-イレブン・ファミリーマートいずれも通常の食用油コーナーに豚脂系の製品を置く棚がなく、取り扱いがない店舗がほとんどです。
| 店舗タイプ | 取り扱いの可能性 | 備考 |
|---|---|---|
| 大型総合スーパー(イオン等) | ◎ 高い | 缶入り300gが標準的 |
| 業務スーパー | ◎ 高い | 1kg大容量でコスパ良好 |
| 中型食品スーパー(地域チェーン等) | ○ 中程度 | 置いていない店舗も多い |
| 小型スーパー・ミニスーパー | △ 低い | 取り扱いなしのことが多い |
| コンビニ | × ほぼなし | 基本的に取り扱いなし |
| ネット通販(Amazon・楽天等) | ◎ 確実 | 複数ブランドを比較できる |
近所のスーパーで見つからない場合は、無理に何軒もはしごするより、ネット通販を使う方が時間の節約になります。Amazonや楽天市場では「ラード 缶」で検索すると複数のブランドと容量が表示され、レビューを見ながら選べるため初めての方にも向いています。
スーパーでラードを見つけたとき、「精製ラード」と「純製ラード(純正ラード)」という二種類の表示を見かけることがあります。どちらを選べばよいか迷う方も多いので、違いを整理しておきます。
精製ラードは、豚の脂肪を精製・脱臭処理したもので、豚独特のにおいが少なく、白くてクリーム状です。炒め物・チャーハン・ラーメンスープなど幅広い料理に使いやすく、スーパーで一般的に売られているのはこちらのタイプがほとんどです。
純製ラードは精製の度合いが低く、豚の風味がやや残っています。風味を活かした料理や、パイ生地・クッキーなど製菓用途には純製ラードの方が向いているとされます。ただし一般的なスーパーでは純製ラードよりも精製ラードの方が入手しやすいです。
精製か純製かが条件です。
代表的なブランドとしては「雪印メグミルク」のラードや、「鈴廣」などのブランドが知られています。業務スーパーのプライベートブランドも品質が安定しており、コスト重視なら有力な選択肢です。300g缶の市場価格は税込で200〜280円程度が相場で、業務スーパーの1kg商品は500円前後というケースが多く見られます。
価格だけで選ぶより用途に合わせて選ぶのが原則です。
製菓用途(パイ・タルト生地など)には純製タイプか無塩バターとのブレンドが向いており、ラーメンの仕上げ油やチャーハンの炒め油には一般的な精製ラードで十分です。用途を決めてから購入すれば無駄になりません。
近所のスーパーにラードが売っていない場合、いくつかの対処法があります。最も手軽な代替品として挙げられるのが「牛脂(ヘット)」です。牛脂はスーパーの精肉コーナーに無料で置いてあることが多く、動物性油脂としての性質はラードに近いです。ただし風味は牛のものになるため、ラーメンやチャーハンでは仕上がりの香りが異なります。
違いを知った上で使うなら問題ありません。
もう一つの選択肢が自家製ラードです。自家製ラードは豚バラ肉や豚の背脂から作れます。スーパーで100g50〜80円程度で手に入る豚バラ肉(または豚の背脂)を用意し、小さく刻んでフライパンで弱火にかけると脂が溶け出してきます。これを細かい網やキッチンペーパーで漉して瓶に移せば、手製のラードが完成します。
自家製ラードは風味が豊かで、市販品にはない香ばしさが出るのが特長です。豚バラ肉300gからおおよそ大さじ5〜8杯分のラードが取れます(個体差あり)。残ったカリカリの肉片(ラードかす)はチャーハンや炒め物のトッピングに使えて無駄がありません。
これは使えそうです。
ネット通販でも購入可能なため、近所に業務スーパーや大型スーパーがない方はAmazonの定期便や楽天市場のまとめ買いを活用するのも合理的です。1kgサイズを一度に買っておけば、頻繁に買いに行く手間が省けます。
ラードは常温でも保存できると思われがちですが、開封後は冷蔵保存が正解です。未開封であれば直射日光・高温多湿を避けた冷暗所(常温)での保存が可能ですが、一度開封したラードは空気に触れることで酸化が進みやすくなります。開封後に常温で放置すると、特に夏場は2〜3週間で酸化臭(いわゆる「油臭さ・古い油のにおい」)が出ることがあります。
冷蔵庫での保存が基本です。
開封後のラードを冷蔵庫に入れると白く固まります。これは品質が落ちたわけではなく、常温に戻すか電子レンジで10〜15秒(様子を見ながら)加熱すれば元の柔らかさに戻ります。清潔なスプーンで必要量だけ取り出し、蓋をきちんと閉めて保存する習慣をつけると長持ちします。缶入りラードの開封後は、乾いたスプーンを使うことで水分混入による劣化を防げます。
保存期間の目安は開封後冷蔵保存で約1〜2ヶ月です(製品によって異なるため、ラベルの記載に従うのが確実です)。
使いこなしのポイントとしては、以下の用途がとくに効果的です。
「料理にラードを使うと健康に悪い」というイメージを持つ方も少なくありませんが、近年の研究では適量の動物性脂肪は必ずしも悪者ではないとする見方もあります。植物性油脂を過剰に摂るより、少量のラードで風味を補うという使い方は、料理のクオリティを上げながら使用量を抑えられる合理的なアプローチです。
1回の炒め物に使う量は小さじ1〜大さじ1程度が目安です。これはティースプーン1杯から大さじすり切り1杯に相当し、カロリーに換算すると約37〜110kcal前後です。日常的に少量使う分には、食生活全体のバランスの中で十分管理できる範囲です。
つまり、量のコントロールが大事です。
ラードを取り入れることによる家計へのメリットは、意外と見落とされがちです。チャーハンや炒め物を「中華料理屋の味」に近づけようとして外食やデリバリーを選ぶ場合と比較すると、自宅でラードを使って調理する方がコストを大幅に抑えられます。
例えば、家族4人分のチャーハンを中華料理店でオーダーすると1人前700〜900円、4人前で2,800〜3,600円程度かかります。一方、自宅でラードを使った本格チャーハンを作れば材料費は1人前100〜150円、4人前でも400〜600円程度です。
差額は1回あたり2,000〜3,000円ほどになります。
ラード1缶(300g、約250円)は、チャーハンへの使用量が1回大さじ1程度であれば、単純計算で約25〜30回分に相当します。つまりラード1缶で約25〜30回の炒め物に使えるため、1回あたりのコストは10円以下です。これは非常にコスパが良い調味料的油脂といえます。
一方で、ラードは保存期間があるため開封後に使い切れず無駄にしてしまうケースも考えられます。使用頻度が週1〜2回程度なら300g缶、週3回以上なら業務スーパーの1kg商品をまとめ買いするのが無駄のない選択です。購入前に使用頻度をおおまかに考えてから量を決めるのが合理的です。
業務スーパーの1kgラードを活用し、開封後1〜2ヶ月で使い切るサイクルを作れば、外食費の削減と料理クオリティの向上を同時に実現できます。ラードのコスパを最大化するには、継続的に使い続ける習慣を作ることが条件です。