安いルテインサプリを飲むと、目の痒みや喘息が出ることがあります。
ルテインは、ほうれん草やモロヘイヤ、ケールといった緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド(天然色素)の一種です。体内では自分でつくることができないため、食事やサプリから外から補い続けなければなりません。
目の中では主に「黄斑部」と「水晶体」の2か所に集中して存在しています。黄斑部は網膜の中心にある、細かいものを見分けたり色を識別したりするための最重要エリアです。カメラに例えるなら、フィルムにあたる部分といえば想像しやすいでしょう。
ルテインがここで果たしている役割は大きく2つあります。ひとつはブルーライトや紫外線を吸収するフィルターとしての働きです。スマホやPCの画面から出るブルーライトは波長が短く、網膜の奥まで届きやすい光です。ルテインはそのブルーライトを選択的に吸収し、目の細胞へのダメージを和らげます。いわば「目の中の天然サングラス」です。
もうひとつは抗酸化作用による老化防止です。活性酸素は目の老化を促進する主要因のひとつで、ルテインはその活性酸素を中和することで、加齢黄斑変性や白内障のリスク低減に貢献すると考えられています。ある研究では、1日約6mgのルテインを継続摂取することで加齢黄斑変性の発症リスクが約60%低下する可能性が示されています。
つまり目を守る、ということですね。
加えて、ルテインには色のコントラスト感度を高める働きも報告されています。文字がにじんで見える、夜間に物の輪郭がぼやけるといった悩みを感じている方には、特に注目してほしい働きです。
参考:池袋サンシャイン通り眼科診療所「ルテインの効果」
https://www.ikec.jp/mailmag/mailmag-1680/
「飲み始めてすぐ目が楽になった」という声もありますが、ルテインサプリの本来の効果を実感するには一定の時間が必要です。これが最初に知っておいてほしいポイントです。
ルテインの特性上、その主な働きは「悪化を防ぐ・進行を遅らせる」という予防的・保護的なものです。目薬のように即座に「スッキリした!」と感じるわけではありません。
効果の実感時期の目安はこうなります。
| 目的 | 効果を感じ始める目安 |
|---|---|
| 目の疲れ・かすみの軽減 | 1〜2ヶ月 |
| 黄斑部の保護・加齢対策 | 3〜6ヶ月以上 |
| 色のコントラスト改善 | 3ヶ月以上の継続が推奨 |
継続が前提です。
「1ヶ月飲んで変化がないから効果なし」と判断してやめてしまう方が多いのですが、それはもったいないです。ルテインは目の中に徐々に蓄積されることで機能を発揮する成分なので、短期間で結果を求めるより、毎日の習慣として取り入れることが重要です。
また、ルテインは黄斑部に「貯める」イメージで働きます。黄斑色素密度(MPOD)を高めることが目の保護につながるため、飲んでいる間は確実に効いている、と理解しておくとよいでしょう。コツコツ続けることが原則です。
ただし、すでに目に異常や痛みを感じている場合は、サプリで対処するのではなく、まず眼科を受診することが先決です。サプリはあくまで「予防・補助」であり、治療薬ではありません。
参考:ルテイン サプリ 効果なし?口コミと目への効果を徹底検証
http://nihonmeguri.com/lutein-supli-kouka-nashi/
ルテインサプリを選ぶとき、「ルテイン10mg配合」という表示だけを見て選んでいませんか?実は同じ10mgでも、天然由来か合成由来かによって、効果と安全性がまったく異なります。これは知らないと損する情報です。
天然ルテインは主にマリーゴールドから抽出されます。体内にもともと存在するルテインと同じ構造をしているため、吸収率が高く、安全性も高いとされています。厚生労働省の報告では、天然ルテインを1日35mgを1週間毎日摂取しても健康上の問題は生じなかったとされています。
合成ルテインは、石油を原料として人工的につくられたものです。製造コストが低いため、市場に流通している安価なサプリに多く使われています。問題は、この合成ルテインが未精製の状態で体内に取り込まれると、副作用リスクが高まる点です。
合成ルテインで報告されている副作用には以下のものがあります。
- 目の痒みや腫れ
- 胸焼けや嘔吐
- 咳・喘息のような症状
- 皮膚の黄変(過剰摂取時)
安いものには注意が必要です。
見分け方はシンプルで、原材料表示を確認するだけです。「マリーゴールド由来」「マリーゴールド抽出物」と書かれていれば天然ルテインである可能性が高く、「合成ルテイン」「エステル体ルテイン」と明記されている場合は合成由来の可能性があります。購入前に必ずチェックする習慣をつけましょう。
さらに最近注目されているのが「リポソームルテイン」です。天然のフリー体ルテインをリン脂質の膜で包んだ技術で、通常の天然ルテインと比較して約4.8倍の吸収率が報告されています。効果をしっかり引き出したい方には、この点も確認ポイントのひとつになります。
参考:真鍋眼科 院長ブログ「このサプリ要注意!」
https://manabe-eye-ladies.com/blog/730
ルテインサプリは「いつ飲んでもいい」と思っている方が多いのですが、飲むタイミングで吸収率が変わることを知っておくと得です。
ルテインは脂溶性成分です。脂溶性とは、水には溶けにくく油に溶けやすい性質のことで、食事と一緒に摂ることで消化管での吸収が高まります。空腹時に飲んでも吸収はゼロではありませんが、食後に飲む方が体内への取り込み効率が上がります。これが条件です。
毎日の食事のなかで油を使った料理(炒め物・ドレッシングなど)と組み合わせて飲むのが理想的です。朝食後でも夕食後でも構いませんが、毎日同じタイミングで飲む習慣をつけることが、飲み忘れを防ぐうえで最も重要です。
摂取量の目安については以下のとおりです。
| 目的・状況 | 推奨摂取量(1日) |
|---|---|
| 目の健康維持(一般) | 6〜10mg |
| 加齢黄斑変性の予防・進行抑制 | 10mg以上 |
| 上限の目安(天然ルテイン) | 体重60kgの場合 最大120mgまで安全とされる |
1日の目安量は6〜10mgが基本です。
ただし、「多く飲めば効果が高い」というわけではありません。特に合成ルテインの場合、過剰摂取は肝臓への負担につながる可能性が指摘されています。天然ルテインのサプリを選んだうえで、記載の用量・用法を守って飲むことが大切です。
また、ルテインと同時摂取することで相乗効果が期待できる成分として「ゼアキサンチン」があります。ゼアキサンチンはルテインと同じく目の黄斑部に存在するカロテノイドで、光のダメージに対する保護効果が高まるとされています。ルテイン:ゼアキサンチン=5:1の比率で配合されている製品は、論文での効果検証実績もあるため、選ぶ際のひとつの基準になります。
参考:ルテインサプリはいつ飲むのがいい?(ふくふく本舗)
https://fukufuku-honpo.jp/column/lutein-supplement-take/
一般的な記事には書かれていない視点として、主婦の生活リズムとルテイン消費の関係についてお伝えします。
「スマホを長時間見るのはデスクワーカーや学生だけ」と思っていませんか?実は、家事を担う主婦の目も、かなりのブルーライトとブルーライト・紫外線にさらされています。レシピ確認・スーパーのチラシアプリ・子どもの学校連絡アプリ・SNS・動画配信サービス…気づかないうちに目を使い続けているのが現実です。
総務省の調査によると、スマートフォンの週平均利用時間は約23時間に上ります。毎日3時間以上スマホを見ている計算です。スマホ画面から出るブルーライトは波長380〜500nmの短波長光で、網膜の奥まで到達しやすく、黄斑部への刺激が蓄積されやすい性質があります。
さらに、40代以降は体内のルテイン量が急激に減少します。70代になると20代の頃の約3分の1程度にまで減るというデータがあります。「まだ大丈夫」と思ってケアを後回しにしているうちに、気づいたときには取り返しのつかない段階に進んでしまうことがあります。これは怖いですね。
ここで大切なのは、「症状が出てからではなく、出る前に補う」という考え方です。目のトラブルの多くは自覚症状が出るのが遅く、白内障や加齢黄斑変性は進行してから気づくケースが少なくありません。毎日の食事でルテインを意識しながら、サプリで不足分を補う習慣は、40代から始めるのが最もコスパのよいタイミングといえます。
食材から摂る場合、1日6mgのルテインを補おうとするとほうれん草なら約3分の1束(約60〜80g)を毎日食べる必要があります。これはほぼおひたし一皿分で、毎日続けるのは思ったより負担です。サプリなら1〜2粒で同等以上の量を補えるため、忙しい日常に無理なく組み込めます。
目に関していえば、まず「自分の目がどれだけ酷使されているか」に気づくことが第一歩です。手元での作業(針仕事・スマホ・料理レシピの確認)が多い方ほど、ルテインを意識的に補う価値は高くなります。
参考:目の保護に必要なルテインの効果とは?(新日本製薬)
https://www.shinnihonseiyaku.co.jp/s/column/healthcare/2510-lutein-effects/