鯖缶の汁を捨てると、DHA・EPAの約30%が失われます。
鯖缶カレーを作る際、多くの方がまず「水煮缶を使うのが正解」と思い込んでいます。実際のところ、どちらも絶品カレーになりますが、仕上がりの風味はまったく異なります。
水煮缶はシンプルな味わいなので、カレールーやスパイスの香りをダイレクトに楽しめます。トマト缶と合わせたさっぱり系やスパイスカレー向きです。一方、味噌煮缶を使うと、カレーに深みとコクがプラスされます。味噌のうま味がカレーと絡み合って、まるでお店のような仕上がりになるのです。これは使えそうです。
栄養面では、水煮缶と味噌煮缶のたんぱく質・DHA・EPAの含有量に大きな差はありません。ただし、味噌煮缶は糖分・塩分が多めなので、カレールーと合わせる場合は塩加減に注意が必要です。水煮缶(固形量100g)のたんぱく質は約20.9g、味噌煮缶は約16.3gです。n-3系脂肪酸(EPA+DHA)は水煮缶で約2.7g、味噌煮缶で約3.3gと、どちらも1日の目安量(成人女性1.6〜1.9g)を十分に超えています。
つまり用途別に使い分けることが基本です。トマトベースのさっぱりカレーには水煮缶、コクが欲しい和風・ルーカレーには味噌煮缶がベストマッチです。
| 水煮缶 | 味噌煮缶 | |
|---|---|---|
| たんぱく質(100g) | 20.9g | 16.3g |
| n-3系脂肪酸 | 2.7g | 3.3g |
| カレーとの相性 | スパイス系・トマト系 | ルー系・和風 |
| 塩分 | 少なめ | 多め |
参考:鯖缶の水煮・味噌煮の栄養素の違いについて、管理栄養士が解説しています。
鯖缶の栄養、生の鯖と比べてどう? おつまみアレンジ術も伝授!(いえノミスタイル)
鯖缶カレーを作ったことがある方なら、「生臭い…」と感じた経験が一度はあるはずです。この臭みが出るかどうかで、絶品になるかどうかが大きく変わります。
まず最も効果的な方法が「生姜を加える」ことです。生姜に含まれる辛み成分(ジンゲロール)は加熱によってショウガオールという成分に変わり、魚の臭みをしっかり抑えてくれます。チューブのおろし生姜でも同様の効果があるので、手軽に使えます。玉ねぎを炒めるタイミングで一緒に加えるのが正解です。
次に有効なのが「トマトまたはレモン汁などの酸性食材を加える」方法です。魚の臭み成分はアルカリ性を持っているため、酸性食材と反応して臭みが中和されます。トマト缶を1缶(400g)丸ごと使えば臭み消しとうま味の補強を同時にできて、一石二鳥です。さっぱりとした風味になるのも嬉しいですね。
さらに仕上げに使う「にんにく」も臭み消しに有効です。にんにくの香り成分が魚臭さをカバーし、同時にカレー全体のコクを引き上げてくれます。少量のオリーブオイルとにんにくを最初にフライパンで熱してから他の材料を加えると、香り豊かに仕上がります。
臭み消しの食材が条件です。生姜・トマト・にんにくのうち、最低1つは必ず使いましょう。
参考:ハウス食品の管理栄養士・スパイスマスターが解説する、鯖缶の臭みを家にある食材で抑える具体的な方法です。
【さば缶カレーレシピ】トマトを入れてレンジで簡単!臭み解消法も(ハウス食品)
鯖缶を開けたとき、缶の中に溜まった汁を捨てていませんか?実はこれが、カレーの味を大きく損なう原因になっています。
鯖缶の缶汁には、加熱調理中に身から溶け出したDHAやEPA、たんぱく質の分解物であるアミノ酸(うま味成分)が豊富に含まれています。この汁をそのままカレーに加えることで、旨味が格段にアップし、カレーに深みが生まれます。缶詰は真空状態で調理されているため、栄養素の酸化が抑えられており、DHA・EPAの損失が少ないのも大きなメリットです。
エバラ食品や多くの料理家のレシピでも「汁ごと加える」のがポイントとして明記されています。汁を捨てた場合と汁ごと使った場合を比べると、風味のまろやかさが全然違います。汁が栄養の宝庫です。
ただし一点注意があります。水煮缶の缶汁はそのまま使っても問題ありませんが、味噌煮缶の汁には塩分・糖分が多く含まれます。カレールーと組み合わせる場合は、汁ごと使いつつカレールーを少し控えめにするか、最後に塩加減を確認しながら仕上げると、塩分の摂り過ぎを防げます。
参考:鯖缶の汁に含まれる栄養素について、管理栄養士が詳しく解説しています。
サバ缶の汁は切ってから使う?それとも切らずに使う?管理栄養士が解説(Yoga Journal)
基本の鯖缶カレーをマスターしたら、次はアレンジです。バリエーションが広がると毎日の献立に困りません。
アレンジ①:鯖缶×トマト缶のさっぱりカレー(レンジで13分)
最もポピュラーで失敗しにくいのがこのレシピです。カットトマト缶(400g)1缶と鯖の水煮缶(190g)1缶、玉ねぎ1個、カレールー1/2箱を耐熱ボウルに合わせて、電子レンジ600Wで約13分加熱するだけで完成します。包丁は玉ねぎだけに使えばいい、という気軽さです。トマトの酸味が鯖の臭みを消し、さっぱりしていてどんな辛さにも合います。ジャワカレーなど辛みのあるルーとの相性が特に良いです。
アレンジ②:鯖缶ドライキーマカレー(水分をとばして本格仕上げ)
鯖缶を使ったキーマカレーは、玉ねぎ・にんにく・生姜をみじん切りにして炒め、鯖缶を汁ごと加えたあと水分をしっかりとばすのがポイントです。ケチャップ大さじ1とウスターソース大さじ1を加えることで、コクと深みが出ます。鯖の身が細かくなりひき肉の代わりになるので、ヘルシーで食べ応えもあります。水分が少ないのがドライカレーの特徴です。
アレンジ③:鯖缶スープカレー(出汁いらずで旨味たっぷり)
鯖缶の汁と缶の身を鍋に入れ、水300ml・カレー粉小さじ2・醤油少々を加えて5分煮込むだけで、スープカレーの完成です。鯖の旨味が出汁代わりになるため、鶏ガラや昆布だしがなくても十分な旨味が出ます。具材は冷蔵庫にある野菜(じゃがいも・にんじん・きのこなど)を自由に加えてOKです。これは使えそうです。
鯖缶カレーが絶品になる理由は、味だけではありません。栄養面でも優れた食材なので、家族の健康を考える主婦にとって一石二鳥の料理になります。
鯖缶(水煮100g)1缶には、たんぱく質が約20.9g含まれています。これは成人女性の1日推奨量50gの約42%にあたります。さらにDHAとEPAの合計(n-3系脂肪酸)は約2.7gで、厚生労働省が定める1日の目安量(成人女性1.6g)を1缶で軽くクリアできます。また、骨ごと食べられる缶詰はカルシウムが豊富で、焼き鯖の切り身(100gで10mg)と比べて鯖缶(水煮100gで260mg)はなんと26倍ものカルシウムを含んでいます。牛乳コップ1杯のカルシウムが約220mgなので、鯖缶1缶はそれをも上回る量です。骨の健康が条件の方にも心強い食材です。
一方で注意したいのが「食べ過ぎ」です。水煮缶1缶(100g)あたりのエネルギーは約174kcalあり、味噌煮缶は約210kcalです。1日の目安は100g程度にとどめておくことが推奨されています。毎日1缶以上食べ続けると、塩分や脂質の摂り過ぎにつながる可能性があります。また缶汁にはプリン体も含まれるため、痛風が気になる方は量に注意するのが賢明です。
鯖缶カレーは時短・節約・栄養のすべてを同時に叶えられる料理です。1缶あたりの価格は100〜200円前後(スーパー市販品)なので、4人家族のカレーを2缶使っても、お肉を買うよりはるかに経済的です。忙しい平日でも、15分以内に栄養満点のカレーが食卓に並びます。つまり時短・節約・健康の三拍子がそろうということです。
参考:魚食普及推進センターによる鯖の切り身と缶詰のカルシウム比較データです。
サバの缶詰は切り身と比べてカルシウムが約43倍(魚食普及推進センター)
参考:鯖缶の栄養成分について管理栄養士が数値とともに解説しています。
大人気のサバ缶はなぜいいの?DHA・EPA含有量の数値解説(からだケアナビ)
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