牛乳だけで作ったキッシュは、生クリーム入りより栄養価が約30%高くなることがあります。
「生クリームがないとキッシュはおいしくできない」と思っていませんか?実は、代用食材の選び方しだいで、ほとんど差を感じさせない仕上がりになります。
生クリームの役割はアパレイユ(卵液)に「コク」と「なめらかさ」を加えることです。この2点を補える食材を選ぶのが基本です。代表的な代用食材は以下の3つです。
コクが足りないと感じる場合は、牛乳に対してバター小さじ1を溶かして加えるのも効果的です。これは基本の対策です。
サーモンとの相性では、豆乳よりも牛乳やヨーグルト混合のほうが魚の風味をまろやかにまとめてくれます。サーモンの塩気と乳製品の甘みのバランスを意識して選びましょう。
アパレイユの配合こそ、キッシュの仕上がりを左右する最大のポイントです。生クリームを使わない場合、比率の調整が特に重要になります。
生クリームありの一般的な比率は「卵1個:生クリーム100ml」ですが、牛乳に変える場合は「卵1個:牛乳80ml」が目安です。牛乳は水分量が多いため、生クリームよりやや少なめにするのがコツです。
| 代用食材 | 卵1個に対する量 | 仕上がりの特徴 |
|---|---|---|
| 牛乳 | 80ml | さっぱり・軽め |
| 無調整豆乳 | 75ml | ヘルシー・やや軽い |
| 牛乳+ヨーグルト | 牛乳60ml+ヨーグルト大さじ1 | コクあり・まろやか |
卵は全卵だけでなく、卵黄を1個追加すると格段に濃厚さが増します。これは使えそうです。
アパレイユを作る際は、卵をよく溶きほぐしてから液体を加えてください。逆の順番(液体に卵を入れる)だと泡立ちやすく、焼き上がりに気泡が残ります。混ぜた後は必ずザルや茶こしで一度こして、滑らかな液体にしてからパイ生地に流し込みましょう。こすことで食感が大きく変わります。
パイ生地を一から作るのは手間がかかります。時間がない日や初めてキッシュを作る場合には、代用の生地を上手に活用しましょう。
最も簡単な代用はギョウザの皮です。耐熱容器にギョウザの皮を2〜3枚ずつ重ねて敷き詰めると、薄くてパリッとした食感の土台になります。焼き時間は通常のパイ生地と同じ180℃で20〜25分が目安です。
ただし、食パンは水分を吸いやすいため、アパレイユを流し込む前にトースターで1〜2分空焼きして表面を固めておくのが大切です。この工程で底がべちゃっとなるのを防げます。
冷凍パイシートを使う場合は、型に敷いた後に冷蔵庫で15分休ませると縮みにくくなります。焼成前にフォークで底面に穴(ピケ)をあけることも忘れずに。
サーモンはキッシュに使う前に、適切な下処理をしないと水分が出てアパレイユが緩くなります。これが失敗の原因の大半です。
生サーモン(刺身用・切り身)を使う場合は、1cm角に切ってから塩少々を振り、5分おいて出てきた水気をキッチンペーパーでしっかり拭き取ります。この作業だけで焼き上がりの水っぽさが大幅に改善されます。
スモークサーモンを使う場合は塩分が強いため、アパレイユの塩分を通常の半量(塩小さじ1/4程度)に減らしましょう。スモークサーモンはすでに火が通っているので、最後にのせて焼くだけでOKです。これで余計な縮みを防げます。
サーモンと相性の良い組み合わせ食材を紹介します。
チーズを加えるならグリュイエールが本格派向けですが、スーパーで手軽に買えるゴーダやチェダーでも十分おいしく仕上がります。コスト重視ならピザ用チーズが一番経済的です。
焼き温度と時間は、生クリームの有無で少し変わります。牛乳や豆乳で代用した場合は水分量が増えるため、焼き時間をやや長めに設定するのが失敗しないコツです。
基本の焼成条件は「180℃・25〜30分」が目安です。
| 型のサイズ | 温度 | 焼き時間の目安 |
|---|---|---|
| 直径18cmタルト型 | 180℃ | 28〜32分 |
| 直径12cmミニ型 | 180℃ | 20〜22分 |
| マフィン型(6個) | 180℃ | 18〜20分 |
焼き上がりの確認は、竹串を中心に刺して「透明な液体が出てこなければOK」です。少しだけ揺れるくらいがちょうど良い焼き加減で、余熱でも固まっていきます。完全に固まってから取り出すと焼きすぎになることがあります。
オーブンによって温度のクセがあります。焦げが心配な場合は途中(15分あたり)でアルミホイルをかぶせてください。底面が焼けているかどうかは型の底から明るい光を当てて確認する方法が手軽でおすすめです。
焼き上がり後は10分以上型の中で冷ましてから取り出しましょう。熱いうちに型から外そうとすると、アパレイユが崩れやすくなります。これが条件です。粗熱が取れることで断面もきれいに切り分けられます。
キッシュは作り置きに向いた料理のひとつです。正しく保存すれば、平日の朝食やお弁当のおかずとして活用できます。
冷蔵保存は2〜3日が目安です。ラップをしてから冷蔵庫に入れてください。翌日は卵が固まり、むしろ切りやすくなります。電子レンジで1切れあたり600W・1〜1.5分で温め直せます。
冷凍保存も可能です。焼き上がって完全に冷ましてから1切れずつラップで包み、さらにジッパーバッグに入れて冷凍します。保存期間の目安は約1か月です。
作り置きをよくするなら、マフィン型でミニサイズにして焼いておくと便利です。1個ずつ小分けにしやすく、お弁当にそのまま入れられます。お弁当に入れる場合は完全に冷めてから詰めることが必須です。冷めていないと水蒸気が出て生地がべちゃっとなります。