白ごまペーストを冷蔵庫に入れると、1週間以内に食べないと栄養が半減します。
白ごまペーストとは、炒りごまをなめらかなペースト状になるまで丁寧にすりつぶしたものです。「練りごま」や「白ねりごま」と呼ばれることもありますが、呼び名が違うだけで、中身はほぼ同じものです。原材料はごま100%のものがほとんどで、添加物を気にする方にも選ばれやすい素材です。
お菓子作りで注目される理由は、大きく2つあります。ひとつは栄養の吸収率の高さ、もうひとつはなめらかなコクと風味です。
ごまは外皮が硬く、粒のまま食べても栄養の大部分が体外へ排出されてしまいます。すりごまで吸収率が上がりますが、ペースト状にするとさらに高くなります。管理栄養士が監修した情報によれば、ごまは皮が細かいほど体への吸収率が高くなり、練りごまが最も吸収しやすく、次いですりごま、いりごまの順とされています。つまり、白ごまペーストをお菓子に使うことで、美味しく食べながら効率よく栄養を摂れるということです。これはうれしいですね。
風味面でも、白ごまペーストは黒ごまペーストと比べてクセが少なく、上品な甘みとナッツのような香ばしさが特徴です。チョコレートケーキのような強い素材に負けることなく、ミルク系スイーツや淡い色合いのお菓子との相性が特に良いとされています。
| ごまの形態 | 栄養吸収率 | お菓子向きの用途 |
|---|---|---|
| いりごま(粒) | 低い | トッピング・見た目のアクセント |
| すりごま | 中程度 | 生地に混ぜる・タルト台 |
| 白ごまペースト | 最も高い | ブランマンジェ・クッキー・アイス |
参考:管理栄養士執筆のごま栄養情報(シンクヘルスブログ)
ごまの栄養成分はやっぱりすごい!~黒・白・すり・練りごまを比較解説~
白ごまペーストを使ったスイーツの中で、初心者にもっともおすすめしたいのがブランマンジェです。火を使わず、混ぜて冷やすだけで完成するため、お菓子作り初心者でも失敗しにくい点が大きな魅力です。材料も少なく、普通のプリンより濃厚なコクが出るのが特徴です。
基本的な材料(4個分)は以下のとおりです。
作り方のポイントは、白ごまペーストを最初に少量の牛乳と丁寧になじませてから、残りの材料を加えることです。一気に混ぜると分離しやすくなるため、少量ずつゆっくり混ぜ合わせるのが失敗しないコツです。これが基本です。
鍋に白ごまペースト・牛乳・生クリーム・砂糖を入れて弱火にかけ、温まったら水でふやかしたゼラチンを加えて溶かします。あら熱がとれたらカップに注ぎ、冷蔵庫で2時間ほど冷やし固めれば完成です。黒蜜やはちみつをかけると和のテイストがプラスされ、ぐっと華やかになります。
市販の白ごまペーストは1本(200g前後)で300〜500円程度で購入できるため、コスト面でも優れています。4人分を作っても材料費は合計400〜600円程度に収まります。カフェのデザートと比べると、半分以下のコストで本格的な仕上がりになります。
参考:濃厚なめらか・白ごまのブランマンジェレシピ(デリッシュキッチン)
濃厚なめらか!白ごまのブランマンジェの作り方 – DELISH KITCHEN
白ごまペーストは焼き菓子にも幅広く使えます。クッキー生地やマフィン生地に直接混ぜ込むだけで、ごまの香ばしさとコクが加わり、市販品のような本格的な仕上がりになります。
クッキーへの使い方は非常にシンプルです。薄力粉120g・砂糖30g・バター60g・白ごまペースト30gを合わせて混ぜ、冷蔵庫で30分ほど休ませてから成形して焼くだけです。バターとペーストのダブルの油脂がサクサクした食感を作り出してくれます。つまりサクサク感が増すということです。
バターなしで作りたい場合は、白ごまペーストをサラダ油と合わせて使う方法もあります。ヴィーガン向けやアレルギー対応レシピとしても注目されていて、植物性食材だけで仕上げたクッキーはあっさりとした口あたりになります。
マフィンへの活用では、白ごまペーストを生地に大さじ2ほど加えるのが目安です。量が多すぎると重たくなりすぎるため注意が必要です。豆乳や豆腐と組み合わせると、ごまと豆腐がお互いに不足するアミノ酸を補い合い、栄養バランスが向上するという効果もあります。これは使えそうです。
生地に白ごまペーストを混ぜ込む際の注意点として、油脂分が多いため、小麦粉を混ぜすぎるとグルテンが過剰に発生し、硬い食感になることがあります。混ぜすぎに注意することが条件です。ゴムベラで「切るように」さっくり混ぜるのが正解です。
白ごまペーストは、火を使わないスイーツにも大活躍します。白玉・プリン・アイスクリームなど、特別な道具がなくても作れるレシピに取り入れやすいのが特徴です。
白玉への使い方は、白玉粉50gに対して白ごまペーストを15gほど混ぜ込むだけです。水の量を少し減らして調整しながら耳たぶくらいの硬さにまとめると、ごま風味のもちもちとした白玉団子が完成します。黒蜜やあんこと組み合わせると、和カフェ風の一品になります。
プリンへの活用では、卵プリンのベースに白ごまペーストを20〜30g加えると、なめらかさと深いコクが増します。通常のプリンがコーヒーカップ1杯分(120ml)を想定した場合、大さじ1.5杯程度のペーストが目安です。量が少なすぎると風味がわかりにくくなるため、最低でも20g以上使うのがポイントです。ここが重要な点です。
手作りアイスクリームにも相性は抜群です。卵3個・生クリーム200ml・砂糖70g・白ごまペースト15gを合わせて泡立て、容器に入れて冷凍するだけで、本格的な白ごまアイスが作れます。冷凍庫に入れたまま忘れがちですが、2週間を目安に食べきるようにするのが理想です。
参考:おすすめの白ごまスイーツレシピ集(九鬼産業)
人気のごまスイーツから定番のごまスイーツまで – 九鬼産業株式会社
ここが見落とされがちなポイントです。白ごまペーストは保存方法を誤ると、お菓子に使う前に風味が落ちてしまいます。特に「開封したら冷蔵庫に入れれば大丈夫」と思っている方は要注意です。
九鬼産業の情報によると、開封後の練りごま(白ごまペースト)は常温の暗い場所に保存し、2〜3か月を目安に使い切るのが推奨されています。冷蔵庫に入れると油脂が固まりすぎて、お菓子の生地に混ぜにくくなることがあります。冷蔵保存より常温暗所保存が鉄則です。
また、市販の白ごまペーストは開封前に瓶を上下に振ると、底に沈んでいた油分と固形分が均一に混ざり、使いやすい状態になります。購入したばかりの状態でも分離していることが多いため、使う前に必ず混ぜることを覚えておけばOKです。
商品選びの面では、いりごまが主原料の「国産白ごまペースト」や「皮付き白ごまペースト」など、素材にこだわった製品を選ぶことで風味の差が大きく出ます。たとえば九鬼産業の「純ねりごま白」やカタギ食品の「白ねりごま」などは、スーパーや通販で手軽に入手でき、プロのレシピでも使用されている信頼性の高い商品です。
参考:ねりごまの保存方法と開封後の賞味期限(真誠)
ねりごまとは?作り方・保存方法・活用レシピを解説 – 株式会社真誠
白ごまペーストをお菓子に使う最大のメリットのひとつが、健康面での優秀さです。ごまに含まれる「セサミン」は近年の研究でも注目されている成分で、強力な抗酸化作用を持つことが知られています。
セサミンはごまに含まれる「ゴマリグナン」という成分のひとつで、体内の酸化ストレスを抑える働きが期待されています。老化や生活習慣病の一因とされる活性酸素を抑制し、動脈硬化予防や肝機能サポートにも関係するとされています。ごまに含まれるビタミンEと組み合わせることで、その効果がさらに高まるとも言われています。
さらに白ごまペーストには、血液中のコレステロール値を下げる働きを持つ「リノール酸」と、腸の働きを整える「オレイン酸」が豊富に含まれています。毎日大さじ1杯(約16g)を目安に食べることで、無理なく継続できます。お菓子に使えば、家族も喜んで食べてくれるので一石二鳥です。
ただし白ごまペーストは脂質が多く、100gあたり約605kcalと高カロリーです。1回の使用量を大さじ1〜2程度(16〜32g)に抑えておけば、1回あたりのカロリーは約97〜194kcalに収まります。お菓子1個分の摂取として考えると、ケーキやチョコレート菓子と比べても過度な量ではありません。量に注意すれば問題ありません。
| 栄養素 | 主な働き | 期待できる健康効果 |
|---|---|---|
| セサミン | 抗酸化作用 | 老化防止・動脈硬化予防 |
| リノール酸 | コレステロール低下 | 生活習慣病の予防・改善 |
| オレイン酸 | 腸の動きを促進 | 便秘予防・腸内環境の改善 |
| ビタミンE | 抗酸化作用(セサミンと相乗効果) | 美容・アンチエイジング |
参考:白ごまの栄養と期待できる効果(株式会社真誠)
白ごまの栄養と期待できる効果、おすすめの食べ方 – 真誠
参考:ごまペーストの吸収率と栄養について(カタギ食品)
ごまペーストとは!おすすめのタレやディップレシピもご紹介! – カタギ食品