毎日飲んでいる甘酒が、血圧を上げている可能性があります。
甘酒が血圧に良いと言われる理由は、主に2つの成分にあります。それが「GABA(γ-アミノ酪酸)」と「ペプチド」です。
GABAはストレスを和らげ、リラックス状態をもたらすことで広く知られている成分ですが、同時に血管を収縮させるノルアドレナリンの働きを抑制し、血圧を下げる効果も持っています。さらに、GABAの生成にはビタミンB6が欠かせないのですが、米麹甘酒にはビタミンB6をはじめとするビタミンB群が豊富に含まれています。つまり、甘酒を飲むだけでGABAとビタミンB6を同時に補給できるという点が大きなメリットです。
便利ですね。
ペプチドは、複数のアミノ酸がつながった分子のことです。米麹甘酒に含まれるこのペプチドには、血管を収縮させる作用を持つホルモン(アンジオテンシン変換酵素=ACE)の産生を防ぐ働きがあります。また、加齢とともに弾力性が失われた血管の柔軟性を取り戻す作用も期待されています。
つまり二段構えの作用です。
50代を過ぎた方に多い動脈硬化の進んだ血管は、弾力性が低下しているため血管壁への圧力が増し、血圧が上がりやすい状態になっています。ペプチドはその壁の修復を助けるように働くことが示唆されているのです。
月桂冠総合研究所が行ったマウスを使った実験では、高塩分食を与えたマウスに対し、甘酒を摂取させたグループはコントロール群(甘酒なし)に比べて試験期間中ずっと血圧が低く推移し、飼育50日目には拡張期血圧(DBP)が有意に抑制されたという結果が報告されています。
以下に参考リンクを示します。月桂冠総合研究所による甘酒の機能性評価(血圧上昇抑制・抗肥満・健忘症抑制)をマウス実験で検証した権威ある研究資料です。
甘酒の血圧効果を最大限に引き出すには、「いつ・どのように飲むか」が非常に重要です。
まず飲むタイミングについてです。空腹時(食前)に甘酒を飲むと、甘酒に含まれる糖質(ブドウ糖)が素早く吸収され、血糖値が急上昇しやすくなります。血糖値の急上昇は血管にダメージを与え、長期的には高血圧や動脈硬化のリスクを高める要因にもなります。そのため、朝食後にコップ1杯(150〜200ml程度)飲むのが、血圧ケアの観点からはベストなタイミングとされています。
飲み方も大切です。
米麹甘酒に含まれるペプチドは熱に弱いという特徴があります。加熱してしまうとペプチドの構造が壊れて効果が落ちてしまうため、血圧への効果を狙うなら常温か冷やした状態で飲むようにしましょう。「温かい甘酒のほうが体に良さそう」と思いがちですが、血圧目的ではむしろ逆です。意外ですね。
1日に飲む量の目安は150〜200ml(コップ1杯)までです。これはちょうどコンビニのペットボトル飲料の小サイズ1本分に相当します。多めに飲めば効果が上がるわけではなく、飲みすぎると後述するデメリットにつながるため注意が必要です。
また、生姜を少量加えて飲む方法もおすすめです。生姜には血行を促進する作用があるため、甘酒のGABA・ペプチドとの相乗効果で、より体の巡りが良くなることが期待できます。
以下は飲み方のポイントをまとめた表です。
| ポイント | おすすめの方法 | 理由 |
|---|---|---|
| タイミング | 朝食後 | 空腹時は血糖値が急上昇しやすい |
| 温度 | 常温または冷やす | 加熱するとペプチドが壊れる |
| 量 | 150〜200ml/日 | 飲みすぎは肥満・高血圧を招く |
| アレンジ | 生姜を加える | 血行促進で効果アップが期待できる |
甘酒には大きく分けて「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類があります。血圧目的で選ぶなら、この2種類の違いをしっかり理解しておくことが大切です。
米麹甘酒は米と米麹を発酵させて作ります。アルコールをまったく含まず、ブドウ糖・オリゴ糖・ビタミンB群・GABAが豊富です。特に血圧に直接働くとされるペプチドとGABAはこちらに多く含まれているため、血圧ケアを目的とするなら米麹甘酒が基本です。
一方、酒粕甘酒は日本酒を搾った後に残る酒粕をお湯で溶いたものです。食物繊維が米麹甘酒の約3.7倍含まれており、腸内環境の改善や肥満抑制に強みがあります。ただし、アルコールが微量(0.3〜0.8%程度)残っているため、子どもや妊婦さん、アルコールに弱い方には向きません。
腸内環境も血圧と無関係ではありません。
腸内の善玉菌が生み出す「短鎖脂肪酸」には血管を拡張させる作用があり、交感神経の過剰な働きを抑えることで間接的に血圧の安定につながることが示されています。つまり、腸活は巡り巡って血圧ケアにも貢献するのです。
血圧に対するアプローチを整理すると、次のようになります。
市販の甘酒を選ぶ際は、成分表示で「米麹」「米」のみで作られているものを選ぶのが安心です。砂糖が添加されているものは血糖値を余計に上げやすいため、血圧ケアの観点では「砂糖不使用」のものを選びましょう。
以下は米麹甘酒と酒粕甘酒の特徴を比較した記事です。どちらを選ぶかの参考になります。
甘酒は体に良い飲み物ですが、飲みすぎは禁物です。これが最も見落とされがちなポイントです。
米麹甘酒1杯(150〜200ml)に含まれる糖質は約27〜36gで、これはご飯茶碗1杯分とほぼ同量です。さらにカロリーは100mlあたり約80kcalと、同量のコーラ(約45kcal)よりも高カロリーです。「体に良いから」と1日に何杯も飲んでいると、知らないうちにカロリーオーバーになりやすいのです。
これは見落としやすいですね。
過剰なカロリー摂取は体重増加・肥満につながります。肥満者は体重が正常な人に比べて約2〜3倍の頻度で高血圧になることが知られています。つまり、血圧を下げようと甘酒を毎日たくさん飲んでいると、肥満経由でかえって血圧が上がるという逆効果を招く可能性があるのです。
正しい量が大前提です。
また、空腹時に一気飲みすると血糖値が急上昇します。血糖値の急上昇はインスリンの大量分泌を引き起こし、これが繰り返されると血管の老化(動脈硬化)を進め、最終的に高血圧のリスクを高めます。
注意が必要な方を以下にまとめます。
甘酒を飲む以外にも、血圧ケアには塩分を控えること・1日30分以上のウォーキングなどの有酸素運動を組み合わせるのが効果的です。甘酒はあくまでも日々の生活習慣を補うプラスアルファの存在として位置づけるのが賢明です。
ここからは、一般的な甘酒記事ではあまり取り上げられない視点をご紹介します。それが「腸活×血圧」という組み合わせです。
近年の研究で、腸内環境と血圧には深い関係があることが明らかになっています。腸内の善玉菌が有機酸(酢酸・酪酸・プロピオン酸などの短鎖脂肪酸)を産生すると、この物質が血管を拡張させる作用を発揮し、交感神経の過剰な興奮を抑えることで血圧が下がりやすくなるのです。
つまり腸が整えば血圧も整う、ということですね。
甘酒に含まれるオリゴ糖は、腸内の善玉菌(特にビフィズス菌・乳酸菌)のエサになる成分です。甘酒を継続摂取することでビフィズス菌の割合が増えることは、森永製菓の研究でも確認されています。また食物繊維やレジスタントプロテイン(消化されにくいたんぱく質)も腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、腸内環境を整える働きを持っています。
血圧への直接ルートと間接ルートの両方を活用するためには、甘酒単体よりも発酵食品を組み合わせるのが有効です。例えば以下のような組み合わせが考えられます。
こうしたアプローチは食習慣に取り入れやすく、副作用もなく継続しやすいのが利点です。
腸活と血圧ケアの両立には、毎日少量の甘酒を継続して飲むことが鍵になります。「たまに大量に飲む」よりも「毎日コップ1杯を習慣にする」ほうが、腸内環境への働きかけも安定するため、長期的な血圧ケアに向いています。継続が基本です。
甘酒を毎日の生活に取り入れるなら、無添加・砂糖不使用の米麹甘酒を選び、朝食後に常温や冷やした状態でコップ1杯飲む習慣から始めてみてください。腸内環境への効果は個人差がありますが、目安として2〜4週間程度の継続で腸の変化を感じ始める方が多いようです。
以下は甘酒と腸内環境に関する森永製菓の研究データが掲載されたページです。続けることの効果が数値で確認できます。
森永製菓「健康機能の研究成果 甘酒」腸内細菌叢・ビフィズス菌増加の実証データ
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