アレルゲン除去と書かれた食品を選べば、家族全員が安心して食べられると思っていませんか?実は特定保健用食品(トクホ)のなかには、アレルゲン物質が微量に残っている製品が存在します。
アレルゲン除去食品とは、食物アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を製造工程で取り除いた、またはそもそも使用していない食品のことです。日本では食品表示法に基づき、「特定原材料」として義務表示が定められている品目があります。
2023年3月の改正により、特定原材料は従来の7品目から8品目に拡大されました。追加されたのは「くるみ」で、これにより卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに・くるみの8品目が義務表示対象となっています。これは必須です。
くるみアレルギーの患者数がここ数年で急増したことが主な理由で、消費者庁の調査では2021年時点ですでに年間の食物アレルギーによる健康被害情報の上位に入っていました。意外ですね。
| 種別 | 品目 | 表示義務 |
|---|---|---|
| 特定原材料(義務) | 卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに・くるみ | 必須 |
| 特定原材料に準ずるもの(推奨) | アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン | 任意(推奨) |
アレルゲン除去食品を選ぶとき、多くの方が「アレルゲンフリー」と書かれていれば完全に安全だと考えます。しかし実際には、製造ラインの共用による「コンタミネーション(交差汚染)」リスクがゼロではない商品も流通しています。
パッケージに「本製品は〇〇を使用した製品と同じ工場で製造しています」という注意書きがある場合は、微量のアレルゲンが混入する可能性があります。重篤なアレルギーを持つ方はこの表示を必ず確認することが原則です。
参考:食物アレルギー表示に関する情報(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/
特定保健用食品(トクホ)とは、食品の持つ特定の保健の用途について、科学的根拠を消費者庁が審査し、表示を許可した食品です。「お腹の調子を整える」「血圧が高めの方に」といった文言を商品パッケージに表示できるのは、この許可を受けた食品だけです。つまりトクホは「健康効果の証明書付き食品」です。
アレルゲン除去食品とトクホは、目的がまったく異なります。アレルゲン除去食品は「食べても安全かどうか(安全性)」を重視した分類であり、トクホは「食べると体にどんな良いことがあるか(機能性)」を重視した分類です。この2つを混同してしまうと、食品選びで思わぬ落とし穴にはまることがあります。
たとえば、トクホのヨーグルトは「腸内環境を整える」効果が認められていても、乳アレルギーの方には適していません。逆に、アレルゲン除去をうたう大豆不使用の食品が、大豆イソフラボンによる健康効果を期待したい方には選択肢として機能しないこともあります。これは使えそうです。
2024年時点でトクホの許可件数は約1,000件を超えており、ジュース・お茶・乳製品・油脂類・サプリメントなど非常に幅広い食品に認定されています。一方、アレルゲン除去食品の市場規模も拡大しており、2022年の国内アレルギー対応食品市場は約500億円規模と推計されています(富士経済調べ)。
参考:特定保健用食品の制度について(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/tokuho/
スーパーでアレルギー対応食品を選ぶとき、多くの方が「アレルゲンフリー」や「〇〇不使用」の文字だけを確認して購入しています。ただし、その表示の意味をきちんと理解していないと、思わぬリスクを招くことがあります。
ラベルを読む上でまず押さえたいのが「不使用」と「除去」の違いです。「不使用」は製造段階でその原材料を一切使っていないことを意味しますが、「除去」は製造工程で取り除いているだけで、製造ラインにアレルゲンが残存している可能性があります。重篤なアレルギーがある場合は「不使用」表示のほうがより安全といえます。
次に確認すべきは、一括表示の原材料欄にある「(一部に〇〇を含む)」という記載です。これはどんなに小さな文字で書かれていても、その食品にアレルゲンが含まれていることを意味します。見落としやすい場所ですが、ここが原則です。
また、複数のアレルギーを持つお子さんの食品を選ぶ場合は、原材料名だけでなく「添加物」欄も要チェックです。乳化剤やカゼインナトリウムなど、一見分かりにくい名称でアレルゲンが含まれていることがあります。
食品のパッケージが小さくて読みにくいと感じる場面は多いですよね。スマートフォンのカメラで拡大して確認するのが手軽で確実です。また、「アレルギーナビ」などのアレルギー対応食品検索アプリを活用すると、商品のバーコードを読み取るだけでアレルゲン情報を素早く確認できます。確認するという一つの行動で安全が大きく高まります。
参考:食品表示基準(アレルギー表示)についての解説(独立行政法人 農林水産消費安全技術センター)
https://www.famic.go.jp/ffis/food/obj/allergy_info.html
アレルギーを持つ家族がいる家庭では、安全な食品選びに集中するあまり、健康機能の面が後回しになりがちです。しかし、アレルゲン除去食品の中にもトクホや機能性表示食品に認定されているものが存在します。いいことですね。
たとえば、乳アレルギー対応の豆乳製品の中には、大豆イソフラボンによる骨の健康維持をうたう機能性表示食品として販売されているものがあります。また、小麦アレルギー対応の米粉パンやシリアル製品の中にも、食物繊維や鉄分の補給を目的とした栄養機能食品として区分されるものがあります。
アレルゲン除去と健康機能を両立させた食品を選ぶためのポイントは、以下の3つです。
家族全員がアレルゲン除去食品を共用する場合、カロリーや栄養素の摂取量が想定より変わることがあります。たとえば、卵不使用のマヨネーズタイプ調味料はカロリーが通常品より低い場合があり、成長期のお子さんに使う際は他の食品でエネルギーを補う必要があります。栄養バランスに注意すれば大丈夫です。
食事管理に困ったときは、管理栄養士に相談するのも有効な手段です。アレルギー対応食品と機能性食品の両立についてアドバイスをもらえる「食物アレルギー専門外来」を持つ医療機関や、「アレルギーっ子の会」などの支援団体の栄養相談サービスを活用すると、より具体的な食事プランを立てることができます。
アレルゲン除去食品を使い続けていると、慣れからくる「見落とし」が起きやすくなります。これはアレルギー管理の長期化に伴う最大のリスクのひとつで、専門家の間でも「アレルギーの慢性化に伴う注意力の低下」として知られています。
特に注意が必要なのが「商品リニューアル」です。長年購入している安心なアレルゲン除去食品でも、製造元のコスト見直しや原材料変更によって、成分が突然変わることがあります。2023年に国内で発生した食品表示に関する届出修正件数は年間数百件規模に上ります。痛いですね。
以下のような習慣を取り入れることで、長期的なアレルギー管理のリスクを大幅に下げることができます。
もうひとつ意外と見落とされやすいのが、外食時のアレルゲン情報の確認です。飲食店での食物アレルギーによる健康被害は毎年報告されており、消費者庁の「食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業」によると、外食・中食(テイクアウト)での誤食事故が全体の約3割を占めています。アレルゲン除去食品の知識が原則です。
外食を安心して楽しむためには、事前に飲食店のアレルギー対応メニューをウェブで調べておくか、予約時に直接確認するという一つの行動がとても重要です。大手チェーン店の多くは公式サイトでアレルギー成分一覧表を公開しているため、「アレルギーメニュー表」という検索ワードで確認すると便利です。
また、市区町村の保健センターや管理栄養士が行うアレルギー相談窓口を一度利用してみると、食品の選び方だけでなく、除去食の栄養補完についても具体的なアドバイスが得られます。これが一番の安心感につながるといえます。
参考:食物アレルギーに関する調査研究事業(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/index2.html

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