浸水なしで作れるヘンプミルクは、アーモンドミルクより手間が9割少ないです。
ヘンプミルクは、ヘンプシードナッツと水さえあれば今すぐ作れる植物性ミルクです。アーモンドミルクのように「一晩浸水させる」手間がまったく要りません。これは、ヘンプシードがすでに殻をむいた状態(ナッツ状)で販売されており、粒が非常に柔らかいためです。浸水不要が基本です。
基本の材料(コップ1杯分・約170ml)
| 材料 | 分量 | 目安 |
|------|------|------|
| ヘンプシードナッツ | 15g | 大さじ1杯 |
| 水(冷水) | 150〜170ml | 計量カップ約1杯 |
| デーツ(なつめやし)| 2個 | お好みで |
| バニラエクストラクト | 2滴 | お好みで |
| 塩 | ひとつまみ | お好みで |
デーツとバニラは風味づけ用なので、料理に使う場合はなくて大丈夫です。
作り方の手順
1. ヘンプシードナッツ(15g)と水(150ml)をミキサーに入れる
2. デーツやバニラエクストラクトを加える(お好みで)
3. 高速で約1分間ブレンドする
4. 気になる場合はガーゼや目の細かいざるで濾す(省略可)
1分でできます。
アーモンドミルクと大きく違う点が、「濾す工程を省略できる」ことです。ヘンプシードは高速ブレンダーで粉砕されると粒子が非常に細かくなり、そのまま飲んでも口当たりが滑らかになります。ガーゼで濾せばさらにさっぱりした仕上がりになり、搾りかすはお菓子の生地や炒め物に再利用できます。
濃厚タイプにしたい場合は、ヘンプシードを20gに増やした「10%ミルク」にするとクリーミーさが格段に増します。市販のヘンプミルクのヘンプシード含有量は3〜4%程度がほとんどのため、手作りなら同じコストで3倍以上の濃度を実現できます。これはお得ですね。
ミキサーの性能が気になる方は、通常の家庭用ミキサーで問題ありません。ただし、より滑らかに仕上げたい場合は、バイタミックスのような高速ブレンダーが重宝します。
参考:バイタミックス公式のヴィーガンヘンプミルクレシピ(材料・比率の参考として)
veganヘンプミルク | バイタミックス(Vitamix)公式レシピ
ヘンプミルクはただの代替ミルクではなく、栄養面で非常に優れた飲み物です。原料のヘンプシードナッツには、現代の日本人が慢性的に不足しているといわれるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
ヘンプシードのオメガ6とオメガ3の比率は約3:1です。
厚生労働省の食事摂取基準では理想比率をオメガ6:オメガ3=4:1としていますが、実際の日本人の食生活では5:1程度にまで偏っているといわれています。ヘンプシードの3:1という比率は、植物油の中でも理想値に最も近いバランスとして評価されています。
主な栄養成分を整理すると以下のとおりです。
- 必須アミノ酸9種類すべて:筋肉や肌のコラーゲン生成をサポートします
- オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸):血液をサラサラにし、炎症を抑える働きが期待されます
- GLA(γ-リノレン酸):女性ホルモンバランスや肌荒れ改善に関わる成分で、一般的な植物油にはほぼ含まれません
- 鉄・マグネシウム・亜鉛:不足しがちなミネラルを手軽に補えます
- 不溶性食物繊維:腸のぜん動運動を促し、便通改善につながります
GLAが含まれている点は特筆すべき特徴です。
GLAはホルモンバランスの乱れが気になる年代の女性にとって注目の成分で、月経前の不調や肌のカサつき対策として取り上げられることがあります。通常の食事ではなかなか摂取しにくい成分なので、ヘンプミルクを日常に取り入れることは一つの選択肢になります。
また、ヘンプミルクは乳製品アレルギー・大豆アレルギー・ナッツアレルギーのある方にも適しています。豆乳が合わない方や、アーモンドミルクに抵抗がある方にとって、新しい植物性ミルクの選択肢として検討する価値があります。
参考:ヘンプシードの栄養価とオメガ脂肪酸バランスについての解説
栄養バランスを整える強い味方!スーパーフード「ヘンプシード」の効果・効能 | VegeWel
手作りヘンプミルクは防腐剤・添加物がゼロのため、保存期間が市販品よりずっと短くなります。これが手作りの唯一の注意点です。
保存の目安
| 保存方法 | 日持ちの目安 |
|--------|------------|
| 冷蔵庫(密閉容器) | 2〜3日以内 |
| 常温 | 当日中のみ |
| 冷凍 | 約1ヶ月(品質は多少変わります) |
市販品のヘンプミルクは未開封で約30日・開封後約7日持ちますが、これは加熱処理や添加物が入っているためです。手作りの場合は冷蔵でも2〜3日が安全な目安と考えてください。
作りすぎた分は冷凍保存するか、最初から少量ずつ作るのが正解です。
保存容器は清潔なガラス瓶やペットボトルが向いています。口が広めの容器を選ぶと、使うたびに容器内をしっかり洗いやすくなります。
飲む前に軽く振るか、スプーンで混ぜてから使うようにすると分離した成分が均一に戻ります。冷蔵保存中に上下分離するのは自然なことで、腐っているわけではありません。
分離は品質の問題ではありません。
もし手作りが面倒に感じるときや、長期保存したい場合は、国内外のオーガニックブランドから発売されているパック入りヘンプミルクを活用する方法もあります。持ち運びにも便利です。
基本の飲み方を覚えたら、アレンジを楽しむことでぐっと継続しやすくなります。ヘンプミルクはクセのある植物性ミルクですが、他の食材と合わせることで気にならなくなります。
🥤 そのまま飲む場合
デーツ2個+バニラエクストラクト数滴を加えると、自然な甘みとほのかな香りが加わって飲みやすくなります。はちみつやメープルシロップで甘さを調節するのもおすすめです。
☕ コーヒーに混ぜる場合
ヘンプミルクはコーヒーとの相性がよく、コクのある仕上がりになります。アイスコーヒーにそのまま混ぜるだけでも十分おいしいですが、長めにブレンドしてフォームを作れば、スチームミルクに近いラテ風も作れます。
🥬 グリーンスムージーに加える場合
バナナ・ほうれん草・ヘンプミルクの組み合わせは、鉄分・カリウム・オメガ3を同時に摂れる栄養ドリンクになります。豆乳よりもあっさりしているため、野菜の風味が引き立ちます。
🍳 料理に使う場合(デーツ・バニラなし版)
グラタンやカルボナーラのソース、シチューのベースとして使えます。牛乳や豆乳と同様に加熱調理に対応しており、料理に使う場合は甘みの材料(デーツなど)を省いて作ってください。
料理用は素材の味だけが基本です。
アレンジするにあたって、最初に「デーツ有り」と「デーツなし」の2種類を少量ずつ作っておくと、甘い飲み物にも料理にも柔軟に対応できて便利です。
参考:ヘンプミルクを使ったタピオカミルクティーなどのアレンジレシピ
ヘンプミルク使用タピオカミルクティーレシピ | Hemp Kitchen
植物性ミルクは種類が増えてきましたが、実際に「どれが家庭向きか」という視点での比較はあまり語られていません。ここでは主婦目線でコスパと手間を整理します。
コスト比較(1杯あたり)
| ミルクの種類 | 1杯のコスト目安 | 浸水の必要 | 濾す手間 |
|------------|--------------|---------|--------|
| 豆乳(市販) | 約40〜80円 | 不要 | 不要 |
| アーモンドミルク(手作り) | 約80〜120円 | 8時間必要 | 必要 |
| ヘンプミルク(手作り) | 約113〜143円 | 不要 | 省略可 |
| ライスミルク(手作り) | 約50〜80円 | 不要 | 必要な場合あり |
1kgのヘンプシードナッツから約66杯分のヘンプミルクが作れます(1杯=約113円)。
コストだけ見ると豆乳の市販品のほうが安く感じますが、栄養密度・手間の少なさ・アレルゲンの少なさを総合すると、ヘンプミルクの手作りには独自の価値があります。豆乳で摂りにくいGLAやオメガ3のバランスを補いたい方に、特に向いています。
アーモンドミルクと比べると、浸水8時間と濾す手間が不要な分、圧倒的に手軽です。
また、ヘンプシードナッツはアマゾンや楽天市場・富澤商店のオンラインショップで購入でき、130g〜1kgまで様々なサイズが揃っています。日本ではまだスーパーに並んでいないことも多いため、オンライン購入が現実的な入手方法です。初めて試す場合は130g(1,500〜1,900円程度)の少量パックからスタートするのがおすすめです。
手軽さと栄養のバランスが最大の強みです。
今すぐ豆乳を切らしてしまったとき、冷蔵庫にヘンプシードナッツがあれば1分でミルクが作れる。この「食材ストックとしての使い勝手のよさ」が、ヘンプミルクを日常に取り入れる一番の理由になるかもしれません。
参考:ヘンプシードナッツの栄養価一覧(ヘンプフーズジャパン)
About Hemp ヘンプシードとは | ヘンプフーズジャパン

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