離乳食後期の量の目安と食材・回数の進め方

離乳食後期(9〜11ヶ月)の量の目安はどのくらい?1回の食事量、食材の種類、回数の進め方を詳しく解説します。赤ちゃんの成長に合わせた正しい量を知っていますか?

離乳食後期の量の目安と進め方を徹底解説

「離乳食の量を毎回きっちり守らないと赤ちゃんの発達に遅れが出る」は思い込みで、量より"食べる意欲を育てる環境"を整えた方が成長が促進されます。


📋 この記事のポイント3つ
🍚
1回の量の目安を把握しよう

離乳食後期(9〜11ヶ月)の1回あたりの量は、主食・野菜・タンパク質ごとに目安があります。数字を知るだけで献立が格段に立てやすくなります。

📅
1日3回食へのスムーズな移行

離乳食後期は1日3回食が基本です。いつから3回にするか、間隔や時間帯の目安を知っておくと移行がスムーズになります。

⚠️
食べない・食べすぎのサインと対処法

量の目安から大きくズレているときは、体調や発達のサインの可能性があります。適切な対処法を知っておくと慌てずに済みます。


離乳食後期(9〜11ヶ月)の1回あたりの量の目安一覧


離乳食後期とは、生後9〜11ヶ月ごろの時期を指します。この時期になると、歯茎でつぶせる程度の硬さのもの(バナナくらいの固さ)が食べられるようになり、食事の内容も一気に幅広くなります。


まずは1回あたりの量の目安を整理しましょう。厚生労働省が示す「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、後期の目安量が以下のように示されています。







































食品グループ 1回あたりの目安量 具体例でイメージ
主食(軟飯・パンなど) 軟飯 90g / 全粥なら80g 子ども用茶碗に軽く1杯ほど
野菜・果物 30〜40g ブロッコリー小房3〜4個分
魚・肉(タンパク質) 15g 鮭の切り身の約1/4枚
豆腐 45g 絹ごし豆腐 1/6丁ほど
卵(全卵 1/2個 スクランブルエッグ薄め1皿
乳製品(ヨーグルト等) 80g 小さいカップヨーグルト1個


この量はあくまで「目安」です。赤ちゃんの体格や活動量によって、上下15〜20%程度の差があっても問題ないとされています。つまり、毎回ピッタリ合わせる必要はありません。


大切なのは「1週間単位での栄養バランス」です。1日単位で見ると食べた・食べないがあっても、数日まとめてバランスが取れていれば心配しすぎる必要はないと、小児科医も強調しています。これは覚えておけばOKです。


なお、この時期から「軟飯」へ移行する家庭も増えます。全粥(10倍粥から5倍粥へ)から軟飯(3〜4倍粥相当)へのステップアップは、赤ちゃんが舌でつぶせているかを確認しながら進めましょう。


厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」PDF(離乳食後期の目安量が記載)


離乳食後期の1日3回食への進め方と時間帯の目安

離乳食後期から、1日3回食へと移行するのが基本です。これが原則です。


では、いつから3回食にすれば良いのでしょうか? 目安は「離乳食中期(7〜8ヶ月)の2回食が安定して食べられるようになった頃」です。多くの場合は生後9ヶ月ごろからスタートします。


時間帯の目安は以下の通りです。



  • 🌅 1回目:午前10時ごろ(朝の授乳後でも可)

  • ☀️ 2回目:午後2時ごろ(昼間)

  • 🌙 3回目:午後6時ごろ(夕食の時間帯)


この3回の間隔は、できれば4〜5時間あけるのが理想です。食事と食事の間が短すぎると、消化が追いつかず食欲が落ちることがあります。間隔が大切です。


3回食に移行したからといって、いきなり3回すべてを満量にする必要はありません。最初の2〜3週間は3回目の量を少なめ(1回目・2回目の1/2〜2/3程度)にし、徐々に増やしていくと赤ちゃんも無理なく慣れていきます。


また、離乳食後期になっても授乳(母乳・ミルク)は続けます。食後の授乳は「飲みたいだけ与えてよい」とされていますが、ミルクの場合は1日合計400〜600mLを目安に調整していきましょう。授乳量は徐々に減らすのが理想です。


家族の食事時間と離乳食の時間が合わない場合は、無理に合わせる必要はありません。ただ、親が食事をしている場面を見せることは「食べる意欲」を育てるうえで重要です。共食の機会をできるだけ作りましょう。


離乳食後期の量が少ない・食べないときの原因と対処法

「目安の量通りに作ったのに、半分も食べてくれない」という悩みは、離乳食後期の代表的なお悩みの一つです。焦りは禁物です。


食べない原因は、実はいくつかのパターンに分かれます。



  • 🦷 歯茎でつぶせない硬さ:後期の固さの目安は「バナナ」程度。それより硬いと食べるのを嫌がります。

  • 😴 眠い・疲れている:食事のタイミングが活動のピークと重なっていると集中できません。

  • 🤒 体調不良の前兆:急に食欲が落ちたときは発熱や体調変化のサインであることも。

  • 😤 食べることへの興味が薄い:食具(スプーン・フォーク)やお皿を変えると食欲が戻ることがあります。

  • 🍼 授乳量が多い:ミルク・母乳で満腹になっていると離乳食を食べない場合があります。


特に注意したいのは「授乳量が多すぎる」パターンです。後期になってもミルクを1回200mL×5回以上与えていると、離乳食を食べる余地がなくなります。この段階では、食前の授乳を減らし、食後に与える順番にすると離乳食を食べやすくなります。


食べないからといって、無理やり口に押し込んだり、口を開けるまで待ち続けるのはNGです。食事に対して「嫌なもの」という印象を植え付けてしまうリスクがあります。それだけ気をつければ大丈夫です。


5〜10分程度食べなければ、いったん片付けてしまいましょう。「食べないなら終わり」というメッセージを一貫して伝えることで、食事のリズムが安定してきます。


離乳食後期で食べすぎてしまうときの量の調整方法

反対に「出した分だけ全部食べてしまう」「もっと欲しがる」という赤ちゃんも少なくありません。食欲旺盛なのは喜ばしいことですが、離乳食後期の量には上限の目安もあります。


目安量の1.5倍以上を毎回食べている場合は、少し量の調整を考えましょう。過剰な食事量は消化器官への負担となり、便秘や下痢の原因になることがあります。


調整の方法としては、以下が有効です。



  • 🥦 野菜の比率を増やす(かさ増しになり満腹感が得られやすい)

  • 🍚 主食の量は目安量を守り、野菜でボリュームを補う

  • ⏱️ スプーンのペースをゆっくりにして「食べる時間」を延ばす

  • 🥄 スプーン一杯の量を少し減らす


かさ増しに使いやすい食材は、大根・かぶ・キャベツ・ほうれん草などです。これらは水分量が多く、後期の軟らかい食感に合わせやすいのが特徴です。使えそうです。


ただし、体重の増加ペースが標準的であれば、多少多めに食べていても過度に心配する必要はありません。母子手帳の成長曲線に沿っているかを定期的に確認し、±2SD(標準偏差)の範囲内であれば問題ありません。体重の推移が基準です。


食べすぎか判断しにくい場合は、かかりつけの小児科や地域の保健センターで行われる「乳幼児健診(9〜10ヶ月健診)」で相談するのが最も確実です。


離乳食後期の量と手づかみ食べ・食具デビューの関係【独自視点】

離乳食後期は「量を食べさせること」だけに注目されがちですが、実はこの時期に食べる量を大きく左右する要因の一つが「食べ方の自由度」です。意外な視点ですね。


生後9ヶ月ごろから始まる手づかみ食べは、単なる「汚れる行動」ではありません。指先の感覚を通じて食材の大きさ・硬さ・温度を学ぶ重要な発達ステップです。この時期に手づかみ食べを積極的にさせた赤ちゃんは、食事への関心が高く、結果として食べる量が増えやすいというデータが複数の育児研究で報告されています。


手づかみ食べに適した食材・形状の目安は以下の通りです。



  • 🥕 人参スティック(指でつかめる1〜2cm角の棒状)

  • 🍌 バナナ(皮付きのまま半分に切るとつかみやすい)

  • 🍞 食パンの耳なし部分(2〜3cm角に切る)

  • 🥦 ブロッコリー小房(茎部分を持って食べられる)


「汚れるから」という理由で手づかみ食べを制限すると、食への意欲が育ちにくくなる場合があります。エプロンに防水タイプのシリコン製(受け口付き)を使い、椅子の下にレジャーシートを敷くと片付けが格段に楽になります。これは使えそうです。


スプーン・フォークのデビューも後期から始められます。最初は親が使い方を見せるだけでOKです。赤ちゃんが自分でスプーンを持ちたがるようになったら、積極的に持たせてあげましょう。自分で食べようとする意欲が高まると、量の目安をクリアしやすくなります。


食具は、持ち手が太くて短いベビー用のものが使いやすく、先が丸く安全なシリコン製が後期〜完了期にかけて重宝します。手づかみ食べと食具を組み合わせることで、食べる量が安定してくることが多いです。バランスが条件です。


国立成育医療研究センター「離乳食について」(離乳食の進め方・手づかみ食べに関する公式情報)




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