ゆずを力いっぱい絞ると、風味が3割以上落ちます。
ゆず茶を手作りしようとして、「茶」という字を見てお湯で煮出すものだと思っている方も多いかもしれません。実際、ゆず茶に「お茶の葉」は一切使いません。見た目はジャムそのもので、お湯に溶かして飲む「ゆず風味のシロップ漬け」と考えると分かりやすいです。
材料はとてもシンプルです。基本的に必要なのは以下の3つだけです。
| 材料 | 分量の目安 |
|------|-----------|
| 黄ゆず | 2〜4個(250〜300g) |
| グラニュー糖 | ゆずの重量の70〜80% |
| はちみつ | ゆずの重量の約20%(砂糖の一部をはちみつに替える) |
ゆずの重量に対して砂糖・はちみつを合わせた甘みは、合計でゆずの重量の85〜100%が目安です。これより少ないと苦味が目立ち、ジャム状にもなりにくくなります。甘みが条件です。
道具はボウル、まな板、包丁、竹串、清潔な保存瓶(ガラス製)があれば十分です。火を使わないので、揃えるものがとても少ないですね。特別な調理器具は不要です。
ゆずを選ぶときは、手に持った時にずっしりと重いものを選びましょう。重さがあるゆずは果汁が豊富で、香りもしっかり楽しめます。スーパーで売られているゆずは11月〜12月が旬のため、この時期に多めに作って保存するのがおすすめです。
ゆず茶作りで一番の失敗原因は「苦味」です。苦味の原因は、ゆずの皮の内側にある白いワタ(アルベド)に含まれる「リモニン」という成分です。この部分をしっかり取り除くかどうかで、完成品の味が大きく変わります。
まず、ゆずを流水で洗います。農薬が気になる場合は、塩でこすり洗いをすると皮の汚れも落ちて安心です。
洗い終わったら、次の手順で下処理を進めます。
- ヘタを避けて4等分にカットする
- まな板に置き、ヘタと中央の白いワタの部分を包丁でそぎ落とす
- 横半分に切って種を露出させ、竹串で種をすべて取り除く
- 皮の内側の白い部分をさらに包丁かスプーンで薄くそぎとる
白いワタを完全に取る必要はありませんが、できるだけ薄くそぐと苦味が大幅に抑えられます。苦味が得意な方はそのまま使ってもOKです。好みが条件です。
種は必ず全部取ることが重要です。種が残っているとえぐみの原因になります。竹串を使うと種が取り出しやすいのでぜひ試してください。これは使えそうです。
下処理後の皮は、幅1〜2mm程度の千切りにします。薄く切るほど口当たりがよくなり、砂糖となじみやすくなります。はがきの短辺(約10cm)の1/50程度の細さがちょうどよいイメージです。
下処理が終わったら、実際の作業はあっけないほど簡単です。全体の流れを整理すると、「絞る → 刻む → 混ぜる → 半日置く」の4ステップだけです。
① 果汁を絞る
下処理済みのゆずをボウルに置き、果汁を絞ります。このとき、力いっぱいギュッと絞るのはNGです。強く絞りすぎると、皮の苦味成分が果汁に移ってしまいます。手で優しくふんわり絞るのが正解です。
② 皮を刻む
果汁の入ったボウルの横で、皮を1〜2mm幅の千切りにします。刻んだ皮はそのままボウルへ移します。果汁と刻み皮を一緒にするのが基本です。
③ 砂糖とはちみつを加えて混ぜる
グラニュー糖とはちみつを加えて、ヘラでしっかり混ぜ合わせます。はちみつがない場合は、砂糖だけでも問題ありません。はちみつを使う場合は、1歳未満のお子さんには提供しないよう注意してください。
④ 半日ほど置いてなじませる
ラップをかけて冷暗所に半日ほど置きます。このなじませる時間が大切です。最初はシャリシャリとした砂糖の粒感がありますが、半日後には砂糖が溶け、とろっとしたゆず茶らしいテクスチャーに仕上がります。つまりここで味が決まります。
半日後、清潔な保存瓶に移して冷蔵庫で保管すれば完成です。作業時間の目安はなんと10分以内で、火を一切使いません。これは時短家事の強い味方ですね。
せっかく手作りしたゆず茶を長持ちさせるには、保存方法が非常に重要です。ポイントは瓶の煮沸消毒です。消毒が不十分だとカビが生えやすく、せっかくのゆず茶が数日でダメになってしまいます。
煮沸消毒の手順は次の通りです。
- 鍋に瓶とフタを入れ、ひたひたになる程度の水を注ぐ(沸騰したお湯に入れると割れるので必ず水から入れる)
- 火にかけて沸騰したら弱火にし、5分ほど煮る
- キッチンペーパーの上に逆さまに置いて自然乾燥させる(布巾で拭くと雑菌がつく可能性があるためNG)
消毒が条件です。
正しく消毒した瓶に入れてしっかり密閉すれば、冷蔵庫で約1か月間保存できます。さらに長持ちさせたい場合は冷凍保存も有効で、砂糖の濃度が高いためカチカチには凍らず、スプーンですくえる状態が維持されます。冷凍なら1年間保存可能というレシピもあります。
保存する際は毎回清潔なスプーンで取り出すことも大切です。一度口をつけたスプーンを瓶に戻すと雑菌が繁殖し、傷むのが早くなってしまいます。清潔なスプーンが原則です。
冬場に旬のゆずをまとめ買いして大量に仕込み、冷凍保存しておけば、春以降もゆず茶を楽しめます。スーパーにゆずが並ぶのは11月〜12月の時期が中心なので、この時期を逃さないようにしましょう。
ゆず茶を手作りする最大のメリットのひとつが、栄養価の高さです。市販品は加熱処理されていることが多く、ビタミンCが損失しやすいのに対して、手作りの非加熱ゆず茶は栄養をそのまま摂れる点が大きな強みです。
ゆずに含まれる主な栄養素と働きを見てみましょう。
| 栄養素 | 主な働き |
|--------|---------|
| ビタミンC | 免疫力アップ・美肌・コラーゲン生成サポート |
| ヘスペリジン | 血流改善・毛細血管を強化 |
| β-カロテン | 抗酸化・免疫力強化 |
| カリウム | むくみ対策 |
| 食物繊維(ペクチン) | 腸内環境を整える |
中でも注目すべきはビタミンCの量です。ゆずの果皮には100gあたり160mgのビタミンCが含まれており、これは果汁(100gあたり40mg)の実に4倍という量です。レモンの果汁(約50mg)と比べても高水準です。意外ですね。
皮をまるごと使う手作りゆず茶は、市販品よりビタミンCを効率よく摂れるということです。1日の推奨ビタミンC摂取量(成人で100mg)を、スプーン数杯のゆず茶で十分にカバーできる計算になります。
また、ゆずの香り成分にはリラックス効果があるとされており、寝る前の一杯で安眠をサポートする働きも期待されています。冷え性の方には体を芯から温める効果も嬉しいポイントです。これはぜひ活用したいですね。
ゆずの栄養成分・果皮のビタミンCが果汁の4倍というデータ(ウェザーニュース)
手作りゆず茶の魅力は、お湯に溶かして飲む以外にもさまざまな使い道がある点です。大量に作っても使い切れる活用法を知っておくと、ゆずの季節に思い切ってたくさん仕込めます。
ドリンクのアレンジでは、次のような楽しみ方があります。
- ホットゆず茶:カップにスプーン2杯+お湯150mlで定番の飲み方
- ゆず炭酸:少量のお湯で溶いてから炭酸水を注ぐ(はちみつが溶け残りやすいので先にお湯で溶くのがコツ)
- ゆず紅茶:紅茶に大さじ1加えるだけで華やかな風味に
- ゆずホットミルク:温めた牛乳や豆乳にスプーン2杯で体に優しいドリンクに
料理・食卓への活用も、覚えておくと大変便利です。
- ヨーグルトのトッピング:プレーンヨーグルトにかけると甘みと酸味がマッチして食べやすくなる
- トーストやクラッカーに:ジャム代わりにのせるだけ。バターとも相性が良い
- ドレッシングの材料に:オリーブオイルと酢にゆず茶大さじ1を加えると、さっぱりとした和風ドレッシングになる
- 肉料理のソースに:豚肉や鶏肉のソテーにゆず茶大さじ1+醤油小さじ1でゆず風味の照り焼きソースが完成
ゆず茶1瓶あれば、料理の幅がぐっと広がります。使い切れるか不安で手作りをためらっていた方も、これだけのアレンジがあれば安心です。結論はフル活用できます。
プレゼントとしても非常に喜ばれる一品です。煮沸消毒した小瓶に詰めてリボンを結ぶだけで、見栄えのするギフトになります。市販品よりも栄養価が高く、手作りの温かみも伝わるため、特に冬のギフトシーズンにおすすめです。いいことですね。

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