「健康のために甘酒を続けよう」と思って毎日飲んでいたのに、実は飲みすぎで太っていた人がいます。
スーパーの棚に並ぶ甘酒の多くはそのまま飲めるストレートタイプですが、濃縮タイプは水またはお湯で薄めてから飲むものです。知っているようで「どのくらい薄めればいい?」と迷う方も少なくありません。
基本の薄め方は、濃縮甘酒と同量の水かお湯を加える「2倍希釈」です。計量カップで正確に測るのが最初のうちは大切で、鍋に甘酒を入れてから同量の水を加え、弱火で5分ほど加熱します。コップ1杯(200ml)分を作るなら、甘酒100ml+水100mlが目安です。
加熱するときは沸騰させないのがポイントです。沸騰させてしまうと甘酒特有の繊細な風味が飛んでしまい、香りも損なわれます。弱火でじっくり温める、または電子レンジで60℃程度に温めるのが正解です。
| 季節・用途 | 希釈の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 冬(温かく飲む) | 甘酒1:お湯1 | 弱火で5分ゆっくり加熱 |
| 夏(冷やして飲む) | 甘酒1:水1.2〜1.5 | 冷やすと粘度が上がるため気持ち多めに薄める |
| 料理・お菓子に使う | 原液のまま | 砂糖の代わりに大さじ換算で2倍量使用 |
実は、加熱時間で甘さが変わります。弱火で3分・5分・10分と加熱時間を長くするほど甘さが増すため、「あっさりしたい」なら短め、「甘く香り豊かに仕上げたい」なら長めにすると好みに合わせて調整できます。これは濃縮タイプならではの醍醐味です。
ストレートタイプにはない自由度が、濃縮タイプ最大の強みです。
【参考リンク】白味噌専門の九重味噌|濃縮甘酒の調理方法と薄め方・加熱時間の詳しい説明
毎日同じ飲み方だと、どうしても続かなくなってきます。そこで、濃縮タイプならではの割り方アレンジを押さえておくと、飽きることなく継続できます。
割り方の基本比率は「甘酒1:割るもの1〜2」が目安です。まずどんな味わいにしたいかを決めてから選ぶと失敗しません。
これが使えそうですね。日替わりでアレンジを変えれば、「また飲もう」という気持ちが続きます。
【参考リンク】東京ガス食情報センター|麹甘酒の8種類割り方を実際に試した比較レポート
「甘酒は飲むもの」と思い込んでいると、濃縮タイプの活用幅の広さを半分も使いきれません。実は料理への活用こそが、毎日無理なく続けるための近道です。
濃縮甘酒は糖度が高く(約40度程度)、自然な甘みがあるため砂糖の代わりとして使えます。目安は「砂糖 大さじ1=濃縮甘酒 大さじ2」です。砂糖ほどの甘さはありませんが、料理に少し甘みをプラスしたい場面では十分に機能します。
砂糖代わりが基本です。ただし、加熱しすぎると甘みや栄養素が変性しやすいため、煮物などは仕上げのタイミングで加えるのがコツです。生きた麹菌や酵素を活かしたい場合は、加熱しない用途(ヨーグルトのトッピングなど)に使いましょう。
【参考リンク】麹山本宮|砂糖代わりに使える甘酒のレシピ5選(ピザトースト・豚の角煮など)
「毎日飲んでいるけど効果を感じない」という場合、飲む量とタイミングがズレている可能性があります。逆に、「健康のため」と意識しすぎて多量に飲んでいる方も注意が必要です。
甘酒(ストレート換算)の1日の推奨摂取量は、100〜200ml(コップ1杯程度)とされています。200mlのカロリーはおよそ234kcalで、成人女性の間食の目安が200kcalであることを考えると、コップ1杯がちょうどよい量です。濃縮タイプを2倍希釈して飲む場合、濃縮原液で50〜100mlが目安になります。
飲む量は1日1杯で十分です。
目的別の飲むタイミングも覚えておくと、より効果を実感しやすくなります。
甘酒の美肌研究では、米麹甘酒を4週間継続的に飲んだ結果、200g摂取群のほうが100g摂取群より肌の水分量が高く、良好な肌の状態になったという月桂冠の共同研究データがあります。「飲む美容液」と呼ばれる所以です。
一方で飲みすぎには明確なデメリットがあります。甘酒の糖質量は100mlあたり約17〜18gで、清涼飲料水と同等かそれ以上です。ジュース感覚で何杯も飲んでしまうと血糖値が急上昇し、インスリンの過剰分泌→脂肪蓄積という流れで太りやすくなります。甘酒が体にいいのは、適量を守った場合のみです。
【参考リンク】川島屋(管理栄養士監修)|甘酒の効果効能・便秘改善・美肌・摂取量の目安を詳しく解説
甘酒は飲み続けることで初めて効果が出る発酵食品です。「3日飲んで1週間飲まない」という断続的な摂取では、腸内環境の改善はなかなか見込めません。主婦が日常の中で無理なく継続するためのコツを押さえておきましょう。
実際の臨床研究では、便秘気味の人が1日118gの米麹甘酒を1週間継続摂取した結果、週の排便回数が平均4.4回から6.1回に増加し、便秘の改善が確認されています(川島屋管理栄養士監修記事より)。継続が条件です。
主婦が続けやすくするためのコツとして、以下の習慣化のヒントが役立ちます。
また、「毎日同じ飲み方では飽きる」という問題には、前述のアレンジ6種類を曜日ごとに変える方法が有効です。月曜はホットの湯割り、火曜は豆乳割り……という具合に決めておくと、「今日は何にしよう」という考える手間もなくなります。
甘酒に含まれる米麹の成分が腸内のビフィズス菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整えるメカニズムが研究で明らかになっています。1週間以上継続することで腸内フローラの変化を実感しやすくなるといわれているため、まずは2週間を目標に試してみることが大切です。
腸内環境の改善を後押しするアイテムとして、甘酒と組み合わせやすいのが市販のプレーンヨーグルトです。糖類無添加タイプのヨーグルト(100g)に濃縮甘酒を大さじ1かけるだけで、発酵食品×発酵食品の組み合わせが手軽に楽しめます。甘さもつくので砂糖やジャムが不要になり、余計な糖質も抑えられます。
つまり、継続が腸活の最大のコツです。
【参考リンク】PRTimes|麹甘酒による便通改善効果の研究結果(排便日数・排便回数の改善データ)