ナスをグリーンカレーに入れても、アク抜きは不要なんです。
グリーンカレーの定番野菜といえば、ナス・たけのこ・パプリカの3つです。本場タイでも使われてきた組み合わせで、それぞれが果たす役割がまったく異なります。
ナスは「味を吸わせる担当」です。グリーンカレーのスープにはオイルとスパイスのうまみが凝縮されており、加熱したナスはスポンジのようにそのうまみをたっぷり吸い込みます。縦に大きめに切ることで、かぶりついたときにじゅわっとスープがあふれ出す食感を楽しめます。
たけのこは「食感と香りの担当」です。和食に使うイメージが強いかもしれませんが、実はタイでも「ノーマイ(竹の子)」として古くから日常的に使われている食材です。シャキシャキとした歯ごたえがグリーンカレーにアクセントを加え、スープのなかで埋もれにくいのが特徴です。市販の水煮を使う場合は、さっとお湯で下茹ですると白い結晶(チロシン)や缶臭さが取れて、仕上がりが格段によくなります。
パプリカは「彩りと甘みの担当」です。赤・黄・オレンジの鮮やかな色がグリーンカレーのスープに映え、食欲を高めてくれます。甘みがあるため、青唐辛子由来の辛さをほどよく和らげる効果もあります。これは使えますね。
3つの野菜を揃えるだけで、見た目・食感・風味のバランスが自然と整います。それが原則です。
| 野菜 | 役割 | 主なポイント |
|---|---|---|
| ナス | うまみを吸収 | 油で先に炒めるとコクが出る |
| たけのこ | 食感のアクセント | 水煮は下茹ですると臭みがなくなる |
| パプリカ | 彩り・甘みの調整 | 加熱によるビタミンCの損失が少ない |
なお、「パプリカは加熱するとビタミンCが壊れる」と思っている方も多いですが、パプリカのビタミンCは他の野菜と違い、加熱調理してもほとんど損失しないという研究が複数確認されています。グリーンカレーに入れながら美容効果もしっかり取れるわけです。
参考:パプリカのビタミンCと加熱の関係について(おいしい健康)
主婦の方がよく悩むのが「ナスのアク抜きをするべきかどうか」という点です。結論から言うと、グリーンカレーに使うナスは、アク抜きをしなくて問題ありません。
ナスのアクの正体は「クロロゲン酸」というポリフェノールの一種です。このクロロゲン酸は、加熱によって酵素が失活するため、炒め物や煮込み料理では渋みがほとんど出なくなります。管理栄養士の解説によれば、「すぐに加熱する場合はアク抜き不要」というのが現在の定説です(ピエトロ公式情報)。
ただし、カットして5分以上放置すると断面が黒く変色します。見た目が悪くなるので、切ったらすぐ炒めるのが大切です。
グリーンカレーにナスを使う場合は、油でしっかり炒めてから加えるのがおすすめです。こうするとナスの表面が油でコーティングされ、スープに入れても煮崩れしにくくなります。また、炒めたナスにスープが絡まりやすくなり、一口ごとにグリーンカレーのうまみが広がります。
ナスを炒める際は大さじ1〜2程度のサラダ油か米油を使うのが理想です。ナスは油の吸収がよく、最初は油が足りないように感じますが、途中で追加しすぎるとカロリーが跳ね上がるので注意しましょう。油を吸って透き通ってきたらOKのサインです。
参考:ナスのアク抜きについて(ピエトロ公式)
なすはアク抜きしたほうが良い?アク抜き方法とおすすめのレシピ - ピエトロ
グリーンカレーはタイ料理ということもあり、暑い季節の夏野菜との相性がとくに高いです。定番のナス・たけのこ・パプリカに加えて、旬の野菜を積極的に活用すると食費も節約でき、栄養バランスも一気によくなります。
ズッキーニは、グリーンカレーへの使い方としておすすめ度がとても高い野菜です。加熱するとナスに似たとろりとした食感になり、あっさりとした味わいがグリーンカレーのスープによく溶け込みます。旬は初夏から夏(6〜8月)で、スーパーでも比較的安価に手に入ります。血圧を下げるカリウムや、抗酸化作用があるβカロテンも含まれているため、健康面でも◎です。輪切りにして最後の2〜3分で加えると、食感よく仕上がります。
オクラは「とろみ担当」として活躍します。オクラに含まれるペクチンとムチンという成分がスープに溶け出し、グリーンカレーにほのかなとろみが加わります。これが意外にも食べやすさにつながり、辛みをマイルドに感じさせる効果もあります。板ずり(まな板の上で塩を振ってコロコロと転がす)をしてから使うと、産毛が取れて口当たりが滑らかになります。
夏野菜を活用する最大のメリットは、旬の時期(6〜8月)はスーパーでの価格が大きく下がる点です。たとえばズッキーニは旬を外れると1本200〜250円することもありますが、最盛期には1本100円前後で購入できます。グリーンカレー1鍋に2〜3種類の夏野菜を使っても、食材費が普段の日本カレーと大差なく収まるのが嬉しいところです。
参考:夏野菜たっぷりグリーンカレーのレシピ(クラシル)
夏野菜たっぷり グリーンカレー 作り方・レシピ - クラシル
グリーンカレーを自宅で作るとき、「野菜がどろどろに溶けてしまった」「色がくすんでしまった」という失敗はよくあります。日本のカレーとは異なり、グリーンカレーはじっくり煮込む料理ではありません。それが基本です。
正しい手順は「炒める→ペーストを炒める→ココナッツミルクで軽く煮る」という3ステップが原則です。煮込み時間が長すぎると野菜の食感が失われるだけでなく、ナスやほうれん草の色素が流れ出し、スープが茶色く濁ってしまいます。
野菜を入れるタイミングの目安
| タイミング | 野菜の種類 | 理由 |
|---|---|---|
| ペーストを炒める前(最初に炒める) | たけのこ・にんじん | 火通りが遅いため先に火を入れる |
| ペースト投入後・ミルク前 | 鶏肉・ナス・ズッキーニ | しっかり炒めてスープを吸わせる |
| ミルク投入後・仕上げ直前 | パプリカ・ピーマン | 色と食感を残したいため加熱短め |
| 盛り付け直前・トッピング | オクラ・ミニトマト・水菜 | 生またはさっと火を通す程度でOK |
ナスは「別に炒めて後から加える」のがプロの技です。ナスをペーストやスープと一緒に最初から加えてしまうと、形が崩れてスープが黒っぽくなります。フライパンで先に油炒めし、表面に軽く焼き色をつけてからスープに加えると、形が保たれておいしく仕上がります。
パプリカは仕上げ直前がベストです。あまり早く入れると甘みが飛び、食感がふにゃふにゃになってしまいます。ミルクを加えて沸騰させた後、火を止める2〜3分前に加えるだけで、見た目も食感も格段によくなります。意外ですね。
グリーンカレーの加熱時間の目安は、全体でだいたい15〜20分程度です。日本の煮込みカレーとは比べ物にならないくらい短く、むしろ時短料理に近い感覚で作れます。忙しい主婦の方にとっては、これが大きなメリットです。
グリーンカレーは「辛いだけ」という印象を持つ方もいますが、実は栄養バランスを整えやすい料理です。使う野菜によって、健康面でのメリットが大きく変わります。
まず、ナスに含まれる「ナスニン」というアントシアニン系のポリフェノールは、強い抗酸化作用を持ちます。活性酸素を除去し、生活習慣病予防や美肌効果が期待できます。油と合わせることで吸収率が高まるため、グリーンカレーのような炒め油を使う料理は理想的な食べ方といえます。
たけのこはアミノ酸が豊富で、疲労回復に効果があるとされています。日刊ゲンダイの記事でも「タケノコ入りのグリーンカレーはアミノ酸たっぷりで疲労回復と代謝アップに効果的」と紹介されています。チロシンという成分も含まれており、これは神経伝達物質のドーパミンを作る材料になるといわれています。
パプリカのビタミンC含有量は100gあたり約120mg(赤パプリカ)で、レモンの約2倍です。一般的な緑ピーマンの3倍以上の含有量があります。家族4人分のグリーンカレーにパプリカ1個(約150g)を使えば、家族1人あたり約45mgのビタミンCが摂れる計算になります。これは1日に推奨されているビタミンC摂取量100mg(※厚生労働省基準)の約半分を、1食で補える量です。
グリーンカレーのカロリーは1食あたりおよそ150〜400kcalと幅があります。低カロリーに仕上げるなら、鶏もも肉を鶏むね肉(100gあたり133kcal)に変えるだけで、もも肉(190kcal)と比べて1食で約100kcal以上の差が出ます。ダイエット中の方は、具材の種類だけでなく肉の部位も意識することが条件です。
ただし、栄養の話をするうえで注意したいのがコクルクミンなど日本カレー由来の成分はグリーンカレーペーストには含まれないことです。グリーンカレーの健康効果は、主にカプサイシン(青唐辛子)による代謝向上と、ハーブ類(レモングラス・コリアンダー)の抗菌・整腸作用、そしてトッピングする野菜からの栄養素に由来します。
参考:たけのこの栄養と疲労回復効果(日刊ゲンダイ)
参考:グリーンカレーのカロリーと栄養情報(ここからファーム)
グリーンカレーのカロリーは?意外にもダイエット向き!栄養情報や絶品商品も紹介 - ここからファーム
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