種菌は毎回買い直さないと、3回目から食中毒のリスクが一気に高まります。
ヨーグルトメーカーで飲むヨーグルトを作るには、必要なものがシンプルにまとまっています。まずは材料からそろえていきましょう。
材料は主に2つです。「成分無調整の牛乳(1リットル)」と「市販のプレーンヨーグルトまたは飲むヨーグルト(100ml程度)」、好みで砂糖やはちみつを少量加えます。牛乳は必ずパッケージ裏の種類別表示に「牛乳」と書かれているものを選んでください。「加工乳」や「乳飲料」では発酵がうまく進まず、失敗の原因になります。
道具は「牛乳パックごとセットできるヨーグルトメーカー」と「熱湯消毒したスプーン」だけで十分です。これだけでOKです。
| アイテム | ポイント |
|---|---|
| 牛乳(1L) | 種類別「牛乳」と表示のある成分無調整品 |
| 種菌(100ml) | 市販プレーンヨーグルトまたは飲むヨーグルト |
| 砂糖・はちみつ | お好みで。発酵後に加えてもOK |
| ヨーグルトメーカー | 温度調整機能・タイマー付きが必須 |
| スプーン | 熱湯消毒してから使う(衛生管理の基本) |
スプーンの消毒は、沸騰させたお湯を回しかけるか、数分間浸けておくだけで完了します。ステンレス製なら直接ガスコンロの火に数秒あてるだけでもOKです。手間に思えますが、雑菌の混入を防ぐうえでこの一手間は必須です。
作業時間は約5分、あとは8時間ほどセットしておくだけなので、就寝前に仕込んで翌朝に完成させるのが一番おすすめです。忙しい主婦にとっても、ほぼ「ほったらかし」でできる点が大きな魅力です。
参考:アイリスオーヤマ公式レシピ(飲むヨーグルトの作り方・材料の詳細が確認できます)
アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー レシピ | 飲むヨーグルト
温度と時間の設定こそが、飲むヨーグルト作りの最大のポイントです。ここを間違えると、固形のプレーンヨーグルトが出来上がってしまいます。
飲むヨーグルトの基本設定は「30℃・8時間」です。これが基本です。
一般的なプレーンヨーグルトは「40〜42℃・7〜8時間」で作りますが、飲むヨーグルトはあえて低温でゆっくり発酵させることで、とろみを抑えたドリンクタイプに仕上がります。温度を上げるほど発酵が進んでしっかりと固まるため、滑らかに飲みたい場合は30℃をしっかり守ることが大切です。
以下の表で温度による仕上がりの違いを確認してください。
| 温度設定 | 仕上がりの特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| 27℃ | とろみ弱め・牛乳に近い | さらっと飲みたい人 |
| 30℃ | 適度なとろみ(標準) | 市販に近い仕上がりを目指す人 |
| 34℃ | とろみ強め・固形に近い | スプーンで食べたい人 |
また、種菌の量でもとろみを調整できます。種菌を全体の10%以下(牛乳900mlに対してヨーグルト90g程度)にするとさらっとした仕上がりになり、少し多めにすると粘度が高くなります。とろみ具合は好みで微調整してみましょう。
手順は以下のとおりです。
砂糖を加えるタイミングは「発酵後」が正解です。発酵前に砂糖を入れると、乳酸菌が糖を栄養にして過剰発酵し、酸味が強くなりすぎることがあります。甘みをつけるなら冷蔵後に混ぜる習慣をつけましょう。
参考:温度と時間の関係を詳しく解説している専門ブログ
ひろママブログ|ヨーグルトメーカー 飲むヨーグルトの作り方 温度も解説
ヨーグルトメーカーで飲むヨーグルトを作る最大のメリットは、家計への貢献度です。特にR-1(明治プロビオヨーグルト R-1 ドリンクタイプ)を種菌にした場合、節約効果が驚くほど大きくなります。
R-1は1本あたり約150〜165円(税込)します。これは必須ではありません。
市販で1リットル分のR-1を買おうとすると、1本100mlなので約9〜10本が必要です。10本買えば1,500円以上かかります。一方でヨーグルトメーカーを使えば、牛乳1リットル(約300円)+R-1 1本(約150円)の合計450円ほどで1リットル分が完成します。
💡 コスト比較
| 市販で買う場合 | ヨーグルトメーカーで作る場合 | |
|---|---|---|
| 1リットル分のコスト | 約1,350円(150円×9本) | 約450円(牛乳+R-1 1本) |
| 1回あたりの節約額 | − | 約900円おトク |
| 週1回作った場合(月4回) | 約5,400円 | 約1,800円 |
| 年間コスト差 | 約64,800円 | 約21,600円 |
週1回ペースで作り続けると、年間で約4万円以上の節約になります。これは使えそうです。
ただし、ここで多くの方が誤解しているポイントがあります。ヨーグルトメーカーで作ったR-1ヨーグルトは「R-1の菌を増やしたもの」ではなく、「R-1の菌を種菌にして発酵させた自家製ヨーグルト」です。つまりR-1特有の菌株(1073R-1株)の効果が市販品と全く同じように再現されるかは保証されていません。健康目的で免疫アップ効果を期待している方は、メーカー公式の情報も合わせて参照することをおすすめします。
とはいえ、食べてみると「ちゃんとR-1の味がする」という口コミも多く、日常的に腸活を続けたい場合のコスト削減手段としては非常に有効です。
参考:R-1を量産したコスト検証レポート(実際の節約額の詳細)
【検証】R-1ヨーグルトを量産したらコスパ最強だった | kitsunelife
ヨーグルトメーカーで飲むヨーグルトを作って「うまくできなかった」という声は意外と多いです。原因を知っておくことが大切です。
最もよくある失敗は「固まりすぎてしまう」または「固まらない」の2パターンです。
固まりすぎてしまう場合は、温度が高すぎるか、種菌の量が多すぎることが原因です。飲むヨーグルトを作るつもりが、40℃以上に設定してしまうとプレーンヨーグルトのように固まります。まずは設定温度を確認しましょう。
固まらない(ゆるすぎる)場合のよくある原因は以下のとおりです。
冷たい牛乳を使う場合は、牛乳パックを30分〜1時間ほど常温に置いてから仕込むと安定した結果が得られます。常温に戻すことが条件です。
また、冬場は室温が低いため、ヨーグルトメーカーの設定温度どおりにいかないことがあります。室温が5℃以下の環境では、ヨーグルトメーカー内の温度も若干影響を受けることがあるため、時間を1〜2時間ほど延長してみるのも効果的です。
固まらなかったヨーグルトは、まずは冷蔵庫に入れて様子をみてください。冷やすことで多少とろみが出る場合があります。それでも改善しない場合は、もう一度常温に戻してから時間を延長して再発酵させる「復活技」も試せます。ただし再発酵させる場合は衛生状態に注意が必要です。
自家製の飲むヨーグルト作りで最も見落とされがちなのが衛生管理です。知らないと危険です。
ヨーグルトメーカーは約30〜40℃の温度で長時間保温するため、乳酸菌が増殖するのと同時に、雑菌にとっても好ましい環境になります。特に雑菌が混入した状態で8時間も保温すると、有害な菌も一緒に増えてしまいます。
衛生面で必ず守りたいのは以下の3点です。
種菌の使い回しについては特に注意が必要です。「作ったヨーグルトの一部を次回の種菌に使う」継ぎ足し方法は節約になりますが、2〜3回が安全な上限です。繰り返すたびに雑菌が混入するリスクが蓄積し、4回目以降は食中毒菌が繁殖している可能性があります。厳しいところですね。
アイリスオーヤマやBRUNOなど各メーカーも「種菌はなるべく毎回新しいものを使用してください」と明記しています。節約を優先しすぎて健康リスクを高めては本末転倒です。R-1を2〜3回使い回したあとは、新しいR-1か市販のプレーンヨーグルトでリセットする習慣をつけましょう。
また、完成した飲むヨーグルトは冷蔵保存で3〜5日以内に飲みきるのが目安です。日にちが経つほど酸味が増し、雑菌繁殖のリスクも上がります。1リットルを作ったとして、家族4人なら2〜3日で飲みきれるちょうどよい量です。
衛生面の基本として「政府広報オンライン 食中毒予防の6つのポイント」も参考になります。
All About「手作りヨーグルトは簡単?危険?雑菌による食中毒リスクにご注意を」
せっかく手作りするなら、市販では真似できないアレンジを楽しむのがおすすめです。基本の作り方をマスターしたら、次はバリエーションを広げてみましょう。
最もシンプルなアレンジは甘みの調整です。完成した飲むヨーグルトに、はちみつ小さじ2〜3杯を加えるだけで、市販品に近いまろやかな甘さになります。てんさい糖を使うとコクが増しておいしいです。砂糖は少量でも効果的です。
さらに一歩進んだアレンジとして、フルーツとのブレンドがあります。バナナ半本をミキサーでペースト状にして混ぜると「バナナ飲むヨーグルト」になり、子どもが喜ぶ甘みと栄養をプラスできます。マンゴー100%ジュースで割る「マンゴーラッシー風」も手軽でおすすめです。
知っている人が少ない活用法として、「甘酒ブレンド」があります。完成した飲むヨーグルト200mlに対して、市販の甘酒(米麹タイプ・砂糖不使用)を50ml加えるだけで、腸活効果のある乳酸菌と麹菌のダブル発酵ドリンクになります。甘酒の自然な甘みで砂糖を追加しなくても十分な甘さになるため、糖質を気にしている方にとっても魅力的な方法です。ヨーグルトメーカーがあれば甘酒も自家製できるので、一台で二役になります。
また、夏場は完成した飲むヨーグルトをそのまま製氷皿に入れて凍らせておくと、フローズンヨーグルトとして活用できます。牛乳パック1本分を作っておいて、半分は飲むヨーグルトとして、残り半分はフローズンとして楽しむという使い分けも家族に好評です。
アレンジの幅が広いほど「作る楽しみ」が続き、腸活習慣も自然と定着しやすくなります。毎日同じではなく少しずつ変化をつけることが、無理なく続けるコツです。
参考:飲むヨーグルトのアレンジレシピ集(砂糖なし・フルーツ系まとめ)
macaroni|飲むヨーグルトのアレンジレシピ16選!デザートや食事レシピも