ヨーグルトを水切りすると、クリームチーズ比でカロリーが約60%カットできます。
フロマージュブランは、フランス北部やベルギーで古くから親しまれてきたフレッシュタイプのチーズです。「フロマージュ(Fromage)=チーズ」「ブラン(Blanc)=白い」を組み合わせた名前で、文字通り真っ白でなめらかなクリーム状の見た目が特徴。フランスでは離乳食にも使われるほど、マイルドでクセのない味わいです。
日本でよく使われるクリームチーズやマスカルポーネと同じフレッシュチーズの仲間ですが、味と栄養面で大きな差があります。クリームチーズは100gあたり約346kcal、マスカルポーネは約293kcalなのに対して、フロマージュブランは低脂肪タイプで約100〜142kcal程度。つまりクリームチーズと比べて、カロリーが半分以下ということですね。
チーズのコクや風味を楽しみながら、カロリーを抑えたい方に向いています。チーズ特有の刺激的な匂いもほとんどないため、チーズが苦手な方でも食べやすいのが大きな魅力です。味の感覚としては、「ヨーグルトより濃厚で、クリームチーズよりさっぱり」という中間地点に位置します。
フランスではデザートに砂糖やジャムをかけて食べるほか、塩・こしょう・オリーブオイルで前菜として楽しんだり、薄焼きピザ「タルト・フランベ」のソースとして使ったりと、食卓に毎日登場する定番食材です。日本では高級スーパーや専門店でしか見かけませんが、実は自宅で簡単に作れます。これは使えそうです。
参考:フロマージュブランのカロリーや栄養成分、代用方法について詳しく解説されています。
フロマージュブランとは?作り方や代用できるもの – たべるご
自宅でフロマージュブランを作る最も手軽な方法は、プレーンヨーグルトを水切りするやり方です。必要な材料はプレーンヨーグルト(無糖)400g(1パック)と、お好みで生クリーム100mlの2つだけ。特別な道具も酵素も不要です。
まず、ヨーグルトと生クリームをボウルでよく混ぜ合わせます。次にザルにキッチンペーパーを2枚重ねて敷き、そこに混ぜたヨーグルトを流し入れます。ラップをかけてボウルごと冷蔵庫に入れ、6時間〜ひと晩置けば完成です。
| 水切り時間 | 仕上がりの状態 | おすすめの用途 |
|---|---|---|
| 1〜2時間 | やわらかくとろっとした状態 | ディップ、ドレッシング |
| 6〜8時間 | 本格的なフロマージュブランに近い | デザートにそのまま |
| ひと晩(8〜12時間) | クリームチーズに近い固さ | ケーキのフィリング |
水切り後、容量は元の約半量(400gなら約200〜250g)になります。この「半量」というのがポイントで、水分と一緒に一部の水溶性栄養素(ホエイに含まれるビタミンB群など)も抜けてしまいます。抜けた水分(ホエイ)はそのまま捨てずに、スープやパン生地に活用するのがおすすめです。
生クリームを加えると、コクと滑らかさが増し、よりフランスのフロマージュブランに近い食感になります。生クリームなしで作ればよりあっさりとした仕上がりに、生クリームを多めに加えると濃厚な味わいになります。用途に合わせて量を調整するのが基本です。
参考:ヨーグルトの水切りで作るフロマージュブランの手順と食べ方アレンジを紹介しています。
水切りするだけの簡単フレンチデザート フロマージュ・ブラン – Sconemania
ヨーグルト水切りよりさらに本格的に作りたい場合は、低脂肪牛乳とヨーグルト、クエン酸を使う方法があります。ヨーグルトで代用したものよりも風味が豊かで、仕上がりも滑らかになります。
材料は低脂肪牛乳(低温殺菌のもの推奨)1000ml、プレーンヨーグルト大さじ2、クエン酸(食品用)ひとつまみです。注意点が1つあります。牛乳は「低温殺菌(75℃以下)」のものを選ぶことが条件です。一般的なスーパーで売られている超高温殺菌(130℃前後)の牛乳では、たんぱく質が変性してうまく固まりにくい場合があります。
作り方の手順:
この方法で作ると、1000mlの牛乳から約400〜500gのフロマージュブランが出来上がります。コンビニで売られている一般的なヨーグルト(400g・約200円前後)で水切りするより、風味の豊かさが格段に違います。
低温殺菌牛乳は通常の牛乳より価格が高め(1本500〜700円前後が目安)ですが、仕上がりのなめらかさと風味は本格的です。ちなみに電子レンジで牛乳を温めるのは、ムラが出やすいため鍋を使うのが原則です。
自分で作ったフロマージュブランは、保存方法を間違えると風味が急速に落ちてしまいます。開封後(または手作り後)の賞味期限は2〜3日が目安です。市販品なら商品ラベルの賞味期限を目安にしてください。
保存するときの3つのルール:
残ったフロマージュブランの活用先に困ったときは、パンに塗る・サラダのドレッシングに混ぜる・スープに加えてコクを出す、などの使い方が便利です。結論は「作ったらその日〜翌日中に食べ切る」が最もシンプルで安心です。
また保存容器の選び方も重要で、プラスチックよりガラス製の容器の方が匂い移りが少なく、チーズ本来の風味をキープしやすいです。百円均一などで売られているガラス製の密閉容器でも十分代用できます。
フロマージュブランが手元にできたら、ぜひ試してほしいアレンジを3つご紹介します。どれも特別な技術は不要で、主婦が毎日の食卓やおもてなしに気軽に使えるレシピです。
① クレーム・ダンジュ(Cremet d'Anjou)
フランス・アンジュ地方発祥のふわふわデザートです。フロマージュブラン200gに砂糖大さじ2を加えて混ぜ、泡立てた生クリーム100mlとメレンゲ(卵白2個分)を加えてさっくり混ぜ合わせます。ガーゼや布巾を敷いた器に入れ、冷蔵庫で2〜3時間冷やすだけで完成。ラズベリージャムやイチゴソースを添えると、見た目も鮮やかなカフェスイーツになります。
② セルヴェル・ド・カニュ(Cervelle de Canut)
リヨンの郷土料理で、「絹織職人の脳みそ」という独特の名前を持つ前菜ディップです。フロマージュブランに刻んだチャイブ・ディル・タイムなどのハーブ、みじん切りにしたニンニク少量、オリーブオイル、塩・こしょうを混ぜるだけ。野菜スティックやクラッカーに添えるとおしゃれなおつまみになります。いいことですね。
③ フロマージュブランのレアチーズ風ケーキ
フロマージュブラン200gに砂糖40g・レモン汁小さじ1を混ぜ、水大さじ3でふやかして電子レンジで溶かした粉ゼラチン5gを加えてよく混ぜます。型に流し込んで冷蔵庫で2〜3時間冷やし固めれば完成です。クリームチーズを使ったレアチーズケーキに比べて、カロリーを大幅に抑えながら同じような口どけを楽しめます。
どのレシピも、市販のフロマージュブランはもちろん、自家製のヨーグルト水切りタイプで代用できます。まずは水切りヨーグルトで試してみることをおすすめします。
参考:フロマージュブランを使ったフランスの伝統料理とデザートのレシピを詳しく紹介しています。
家でも簡単に作れる!フロマージュ・ブランの作り方と食べ方 – チーズメディア