油を使わなければヴィーガンマヨネーズはおいしくないと思っていませんか?実は、油なしでも「コクのある本格的な仕上がり」になる食材があります。
ヴィーガンマヨネーズを油なしで作るとき、最大の課題は「コクと乳化感をどう再現するか」です。通常のマヨネーズは油が全体の約70〜80%を占めており、あのなめらかさとこってり感を生み出しています。油を抜くと、一見すると全部が水っぽくなりそうに思えますが、実は植物性食材にはその代わりを果たせるものが複数あります。
代表的な代替食材として、以下のものがよく使われています。
つまり「コクの素」を油以外で補うのが基本です。
豆腐ベースは淡白でさっぱりとした仕上がりになり、カシューナッツベースはよりリッチで濃厚な味わいになります。どちらが好みかは使い道によっても変わります。サンドイッチには豆腐ベース、ディップソースにはカシューナッツベースがおすすめです。
なお、食材の水分量によって仕上がりが大きく変わります。豆腐は必ず「しっかり水切り」してから使うのが原則です。キッチンペーパーで包み、重しをのせて30分以上おくか、レンジで2分加熱して水分を飛ばす方法が手軽です。
基本の作り方はシンプルです。ここでは最も手に入りやすい「豆腐ベース」の油なしヴィーガンマヨネーズを紹介します。
【材料(作りやすい量・大さじ約8杯分)】
【作り方】
これは使えそうです。
ターメリックを加えるのは「色のため」というのは意外に思われるかもしれませんが、マヨネーズらしい黄みがかった色になることで、見た目の食欲も増します。味への影響はほとんどありません。
保存期間は冷蔵で3〜4日が目安です。市販品のように保存料を使っていないため、作り置きしすぎないよう注意してください。少量ずつ作るほうが衛生的で安心です。
ブレンダーをお持ちでない場合は、豆腐をしっかり裏ごしして、泡立て器で力を入れて混ぜる方法でも作れます。多少食感が残ることがありますが、野菜スティックのディップなど「つぶつぶ感がかえって食感になる」料理では問題ありません。
「ヘルシーだとは知っているけど、実際どのくらい違うの?」という疑問は多くの方が持っています。数字で見てみると、その差の大きさに驚かれる方がほとんどです。
| 種類 | 大さじ1あたりカロリー | 脂質 | タンパク質 |
|---|---|---|---|
| 市販マヨネーズ(キユーピー) | 約100kcal | 約11g | 約0.4g |
| 市販ヴィーガンマヨネーズ(油あり) | 約80〜90kcal | 約9g | 約0.3g |
| 自家製ヴィーガンマヨネーズ(油なし・豆腐ベース) | 約30〜35kcal | 約1g | 約2g |
| 自家製ヴィーガンマヨネーズ(油なし・カシューナッツベース) | 約45〜50kcal | 約3g | 約1.5g |
カロリーは約1/3以下です。
例えば、コールスローを作るときにマヨネーズを大さじ3使うとします。市販品なら300kcalになりますが、豆腐ベースの油なしヴィーガンマヨネーズなら90〜105kcalで済みます。差は約200kcalにもなり、これは軽いウォーキング40〜50分に相当する消費カロリーです。
栄養面でも注目すべき点があります。豆腐ベースの場合、タンパク質が通常のマヨネーズより多く含まれます。また、市販マヨネーズに含まれるコレステロール(卵由来)がゼロになる点も、コレステロール値が気になる方には大きなメリットです。
ただし、カシューナッツベースは豆腐ベースよりカロリーが若干高くなります。ダイエット目的で使う場合は豆腐ベースが最適です。一方で、育ち盛りのお子さんや栄養補給が必要な場面ではカシューナッツベースのほうが適しています。
食物繊維も含まれている点は見逃せません。白インゲン豆ベースの場合、食物繊維が大さじ1あたり約0.8g程度含まれており、腸活を意識している方にはうれしい数字です。
作ったマヨネーズをどう使えばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。実は、通常のマヨネーズとほぼ同じ感覚で使えます。ただし、油が含まれないため加熱すると分離しやすい性質があります。これは覚えておく必要があります。
加熱調理に使う場合は「表面に塗って焦げ目をつける」程度に留めるのがコツです。マヨネーズ炒めのように高温で長時間加熱するとうまくいきません。それ以外の使い道は以下のようにたくさんあります。
これは使い道が広いですね。
アレンジとして、豆腐ベースマヨネーズにスイートチリソース小さじ1を混ぜると、エスニック風のソースになります。カレーパウダーを加えればカレーマヨ、わさびを少量混ぜれば和風のソースになります。基本のレシピを1つ覚えておくだけで、アレンジの幅がグッと広がります。
お弁当に使う場合は、特に夏場の衛生管理に注意が必要です。保存料が入っていないため、作ってから時間が経つと傷みやすくなります。お弁当に使う分は当日の朝に作るか、前日夜に作って翌朝使い切るのが安全です。
「ヴィーガンは自分には関係ない」と思っていた方でも、油なしヴィーガンマヨネーズは十分に取り入れる価値があります。ヴィーガンかどうかに関係なく、日常の健康管理やカロリーコントロールに実用的なツールです。
特に注目したいのが「隠れカロリーの削減」という観点です。マヨネーズはサラダ・サンドイッチ・ポテトサラダなど、毎日の食事で何気なく使われる調味料です。意識せずに1日大さじ2〜3杯を使っている家庭は少なくありません。それを油なしヴィーガンマヨネーズに置き換えるだけで、1日あたり約130〜200kcalの削減になります。
1日200kcalの削減は小さく見えますが、1ヶ月継続すると約6,000kcalの削減になります。脂肪1kgを消費するのに必要なカロリーは約7,200kcalといわれているため、約25日で1kgの脂肪分に相当する削減効果があります。特別な運動をしなくても、調味料を変えるだけで実現できる数字です。
健康管理の面では、卵アレルギーのお子さんを持つ家庭にも大きなメリットがあります。日本では卵アレルギーは食物アレルギーの中でもっとも多く、乳幼児の約3〜6%が該当するとされています(出典:日本小児アレルギー学会)。家族全員が同じものを食べられるという安心感は、毎日の食事準備のストレスを大幅に下げてくれます。
また、ヴィーガンマヨネーズは市販品でも販売数が増えています。「Follow Your Heart(フォローユアハート)」などのブランドが国内でも入手できるようになっており、まずは市販品で味を確認してから自家製に移行するという方法も賢い使い方です。
日本アレルギー学会 – 食物アレルギーの基礎知識(アレルゲンの種類・統計データなどが参照可能)
結論は「続けやすさ」が最大のメリットです。特別な食材をわざわざ取り寄せる必要はなく、スーパーで買える豆腐とお酢と塩があれば今日から始められます。レシピも難しくないので、料理が得意でない方でも失敗しにくいのがポイントです。
一度作り方を覚えてしまえば、冷蔵庫に常備できる調味料として定着しやすいです。日常の食習慣の中にさり気なく取り入れられることが、油なしヴィーガンマヨネーズが多くの家庭に広まっている理由のひとつです。