バングラデシュ料理の有名メニューと家庭で楽しむ方法

バングラデシュ料理の有名メニュー「ビリヤニ」「魚カレー」「ミスティ」など、主婦でも自宅で再現できる本格スパイス料理の魅力を徹底解説。知らないと損するバングラデシュ料理の意外な健康効果とは?

バングラデシュ料理の有名メニューと家庭で楽しむ方法

バングラデシュのカレーはインドカレーと同じ味だと思っていませんか。実はバングラデシュ式の調理法で作ると、市販のカレールーより600円以上節約できます。


この記事でわかること
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有名メニューがわかる

ビリヤニ・魚カレー・ミスティなど、バングラデシュを代表する料理を解説します。

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スパイスの健康効果がわかる

ターメリック・クミン・コリアンダーの3つのスパイスで得られる健康メリットを紹介します。

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家庭での再現ポイントがわかる

主婦でも取り組みやすい、バングラデシュ料理の自宅再現のコツとおすすめ材料を解説します。


バングラデシュ料理の有名メニュー「ビリヤニ」はインドとここが違う

バングラデシュ料理の中で最も有名なメニューといえば、なんといっても「ビリヤニ」です。炊き込みご飯の一種で、結婚式などのお祝いの席には必ず登場する国民的なご馳走です。


ただ、「ビリヤニはインドのものでしょう?」と思っている方が多いのではないでしょうか。実はバングラデシュのビリヤニには、インドのものとはっきり異なるポイントがあります。


まず使うお米が違います。インドのビリヤニでは細長いバスマティライスが一般的ですが、バングラデシュでは「カリジラ米」や「チニグラ米」と呼ばれる短粒種の香り米が使われます。この米は小粒でほのかに甘い香りがするのが特徴で、炊き上がりの食感も日本のお米に近いため、日本人にとって親しみやすい味に仕上がります。


次に調理法です。バングラデシュを代表するビリヤニは「カッチビリヤニ」と呼ばれ、ヨーグルトとスパイスでマリネした生肉の上に半茹でのお米をのせ、密封した鍋でじっくり蒸し上げます。これが「ダム式」と呼ばれる調理法で、肉の旨味がお米に染み込み、ひと口食べるだけで味の違いがわかります。


そしてもう一つ、風味の決め手が「ギー」です。ギーとは牛乳から作られる澄ましバターのことで、大量の牛乳からわずかしか取れないため非常に貴重なものです。このギーをお米に加えることで、芳醇なミルキーな香りが生まれます。つまり、ビリヤニの美味しさはお米・調理法・ギーの3つで決まるということですね。


ダッカの有名店「Sultan's Dine(スルタンズ・ダイン)」は地元の人にも観光客にも人気のビリヤニ専門店で、現地在住の日本人からも「本場を味わうなら絶対ここ」と推薦される名店です。東京都内でも新大久保や錦糸町などに本格的なバングラデシュ料理店が増えており、気軽に試せる機会が増えています。


バングラデシュ在住日本人がおすすめするレストランと料理の詳細はこちら(locotabi.jp)


バングラデシュ料理の有名な魚料理「マスカリー」と国魚イリッシュの秘密

バングラデシュは国の大部分を大河川が流れる「魚の国」です。国民が摂取する動物性タンパク質の約60%は魚から取っており、肉より魚を食べる機会の方がはるかに多い国です。これは意外ですね。


その象徴が「マスカリー(魚カレー)」で、バングラデシュ家庭料理の定番中の定番です。川で獲れる淡水魚を丸ごとスパイスで煮込んだこのカレーは、ヤギ肉のカレーに比べて油っぽさが少なく、日本人の胃にも非常に優しい味わいです。


中でも特別な存在なのが「イリッシュ(Ilish)」です。バングラデシュの国魚に指定されているほど愛されている魚で、日本のニシンに近いニシン科の魚です。旬の時期にパッドマ川周辺で獲れるものは特に珍重され、現地では1匹の価格が日本円換算でおよそ1,000円、物価水準を考えると1万円相当の扱いになるほど高値で取引されます。


このイリッシュをマスタードオイルとスパイスで炒めた「イリッシュのマスタードカレー」は、バングラデシュ人が「これが食べたくて里帰りしたい」と言うほどの郷愁の味です。イリッシュは日本ではほぼ冷凍でしか入手できませんが、東京・新大久保や浅草橋のベンガル料理店で味わえることがあります。


マスカリーを家庭で再現するなら、タラやサーモンなどの切り身魚で代用できます。玉ねぎ・にんにく・しょうがを炒めて、ターメリックコリアンダー・クミンの3種のスパイスとトマト缶を加えて煮込むだけで、本格的な風味に仕上がります。魚カレーが基本です。


バングラデシュの食文化と料理マナーの詳しい解説はこちら(sekai-ju.com)


バングラデシュ料理の有名スパイス3つと健康への嬉しい効果

バングラデシュ料理で毎回必ず登場するスパイスがあります。「ターメリック」「コリアンダー」「クミン」の3つです。これら3種がそろえば、バングラデシュ料理の基本的な味を再現できます。


この3種のスパイスには、主婦にとって嬉しい健康効果が揃っています。まず「ターメリック(ウコン)」の主成分であるクルクミンには、強力な抗酸化作用と抗炎症作用があることで知られています。肝機能の向上・消化促進・美肌効果など、女性に特に嬉しい働きが期待できます。1日の目安摂取量は1.5〜3グラム程度で、ひとつまみを料理に加えるだけで十分です。


次に「クミン」です。消化促進・免疫力向上・不眠症の緩和など多岐にわたる効果が知られており、古くは医療目的でも使われていた歴史あるスパイスです。香ばしいナッツのような香りが料理に深みを加えます。


そして「コリアンダー」は、爽やかな香りが特徴で消化を助ける効果があります。パクチーの種を乾燥させたもので、粉末状のものが使いやすくおすすめです。


これは使えそうです。この3種のスパイスはスーパーの香辛料コーナーやネット通販で1袋200〜300円前後で手に入り、1袋で数十回分の料理に使えます。市販のカレールーに頼らなくても、スパイスを使った方がコストを抑えながら健康的な食事ができます。


バングラデシュ料理が本場インド料理よりも「素朴で食べやすい」と言われるのは、スパイスを粉末から加えることでマイルドに仕上がるからです。辛さを抑えたければ唐辛子を減らすだけでいいので、辛いものが苦手な家族がいても調整しやすいのが大きなメリットです。スパイスの量だけ覚えておけばOKです。


スパイスの健康効果と活用レシピの詳しい情報はこちら(クラシエ公式)


バングラデシュ料理の有名スイーツ「ミスティ」は世界一甘いお菓子

バングラデシュ料理を語るうえで欠かせないのが、甘いお菓子の総称「ミスティ(Misti)」です。世界一甘いお菓子とも呼ばれており、その甘さはミスタードーナツの300倍、クリスピー・クリーム・ドーナツの150倍とも例えられます。厳しいところですね。


ミスティの代表格が「ロショゴッラ」と「チョムチョム」です。ロショゴッラは牛乳から作ったカッテージチーズを丸めてシロップに漬け込んだもので、噛むたびに甘いシロップがじゅわっとあふれ出します。チョムチョムはその揚げバージョンで、表面にはカラリとした食感があります。インド・パキスタン・スリランカを含む南アジア全土でも「お菓子の美味しさはバングラデシュが一番」と言われるほど、菓子文化が発達しています。


なぜこれほど甘いかというと、歴史的な理由があります。砂糖がかつては非常に高級品だったため、「甘ければ甘いほど貴重で価値がある」という文化が根付いたのです。また、バングラデシュ人口の9割以上がイスラム教徒でアルコールを飲まないため、甘いものへの欲求が特に強いという背景もあります。


日本でミスティをアレンジして作るなら、ロショゴッラはカッテージチーズと砂糖シロップがあれば意外に再現できます。市販のカッテージチーズを丸めて、砂糖と水で作ったシロップで煮込むだけです。甘さは砂糖の量で調整できるので、日本人の口に合う加減にするのがコツです。


ミスティと並んでバングラデシュのデザートとして有名なのが「パエシ」です。お米を牛乳に入れ、カルダモン・シナモン・クローブのスパイスで甘く炊き上げたご飯のデザートで、日本のお汁粉に近い感覚で楽しめます。お米が主食の国だからこそ生まれた、独創的なデザートです。


バングラデシュのミスティやデザート文化の解説はこちら(シャプラニール公式)


バングラデシュ料理の有名レシピを主婦が家庭で再現する独自アイデア

バングラデシュ料理は「スパイスを揃えるのが大変そう」と思われがちですが、実際に必要なものはターメリック・コリアンダー・クミンの3種類だけです。玉ねぎ・にんにく・しょうが・トマト缶は日本のスーパーでいつでも手に入ります。


最初の一品として特におすすめなのが「バングラデシュ風スパイス卵カレー」です。材料費は1人前あたり約200円で作れます。作り方は、みじん切りの玉ねぎをあめ色になるまで炒め、にんにくとしょうがを加えてさらに炒め、3種のスパイスとトマト缶を投入して水分を飛ばし、そこに固ゆで卵を入れて10分煮込むだけです。カレールーを使わないのに、深みのある本格的な味に仕上がります。


ここで主婦ならではの工夫を一つ紹介します。バングラデシュ料理では玉ねぎをしっかりあめ色になるまで炒めることが旨味の基本です。この工程を時短したいときは、事前に冷凍した玉ねぎを使うのがおすすめです。冷凍することで細胞壁が壊れ、解凍後は短時間でやわらかくなります。通常20〜30分かかるあめ色玉ねぎが半分以下の時間で完成します。つまり時短が条件です。


また、インド料理との違いで覚えておきたいのは「スパイスを加えるタイミング」です。インドではクミンシードやマスタードシードを最初に油に入れるのに対し、バングラデシュでは玉ねぎを十分に炒めてからパウダースパイスを加えます。この順番を守るだけで、バングラデシュらしいまろやかな風味が出ます。順番が原則です。


スパイスをまだ持っていない方には、「印度カリー子」などのブランドから出ているスパイスセットが便利です。ターメリック・クミン・コリアンダーがセットになって1,500円前後のものが多く、約30〜50食分の料理に使えるのでコストパフォーマンスも優秀です。スパイスは開封後も密閉容器に入れて常温保存できるため、使い切れなくて無駄になる心配がありません。


バングラデシュ人直伝・本格卵カレーのレシピと食文化解説はこちら(rakukatsu.jp)